スマイルズの世界的名著 自助論 知的生きかた文庫

  • 三笠書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784837972396

感想・レビュー・書評

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  • 「天は自ら助くる者を助く」で有名な努力・忍耐などの素晴らしさを説いた本です。本作には数えきれないほどの偉人の努力の様子が著されており、決して皆、天賦の才能に恵まれていたわけではないことが分かります。その努力の量はとてつもないものであり、常人では真似は難しいでしょう。だた、どんな凡人でも正直に生きていくことくらいはできるはずだと思います。

  • 第99代首相「菅義偉」氏の目指す理念が、「自助共助公助そして絆」「意志あれば道あり」であるという。
    本書「自助論」の真髄と合致する。
    著者スマイルズがこの本を書いた頃のイギリスは、世界最強の国家であった。この最盛期のイギリスを支えたのは、自助の心を持ったイギリス国民であった、と彼は断言する。
    そして現在のイギリスの勢いが落ちているのは、成熟病によって自助の心を持ったイギリス人が少なくなった事に起因しているのだろうか。
    「言われてみれば、当たり前」と言う事が、数々の偉人達のワンフレーズで凝縮されている。
    勇気・やる気・本気が沸々と湧いてくる。
    共感を大にした一文。
    「土地の価値は、そこに住む人間の価値によって決まる。」

  • 歴史的名著。
    天は自ら助くる者を助る、、自ら努力して、やるべきことをする。勉強を怠らず、誠実に行動し、周囲に感謝すること。

  • 多くの古今東西のあらゆる分野の著名人の努力を例にして書かれている。
    有名な本だが、書かれている事は、ごく当たり前の昔から言われていた事ばかりだ。

  • だいぶ精神論というか、努力、勤勉、誠実…をこれでもかの事例を元に伝えているけど、その事例がボリューミー過ぎて斜め読み。刺さる人には刺さるんだろうけど。
    人格を磨くことは共感するものの、努力しても実らない人もいるよって思ってしまった。

  • 若い頃に出会っておきたかった

  • ”・最高の教育は日々の生活と仕事の中にある
     人間は、読書ではなく労働によって自己を完成させる。(p.19)
    ・愚物を大人物にかえる「一時間」の差
     毎日一時間でいいから、無為に過ごしている時間を何か有益な目的のために向けてみるがいい。(p.69)
    ★「考えたことや見聞きしたことを書き留めるのは、商人が棚卸をするのと同じだ。それをしないと、自分の店に何が置かれていて何が足りないのか、さっぱりわからないじゃないか」(p.73)
     #名医 ジョン・ハンターの言葉を紹介
    ・「学べ、行なえ、試みよ!」(p.110)
     #ロシアの武将スワローの言葉
    ・ビジネスにおいては、与えられた責任を立派に果たすことが求められる。わずかな仕事でも完璧にやってのけるほうが、その十倍の仕事を中途半端にすませるよりはるかにましだ。(p.141)
    ・ソクラテスもまた「世界を動かそうと思ったら、まず自分自身を動かせ」と語っている。(p.169)
    ・常に困窮すれすれの生活にあえいでいるのは、奴隷の身の上とほとんど変わらない。こういう人間は、自分の行動さえ自分では決められず、へたをすれば他人に束縛され、人のいいなりに動かされてしまう。しかも、まともに社会を見すえる勇気がないから、卑屈にならざるを得ない。(p.173)
    ★知識の価値とは、どれだけ貯えたかではなく、正しい目的のためにどれだけ活用できるかにある。わずかな知識でも、それが正確かつ完璧なものであれば、上っつらの博識より現実的な目的にははるかに役立つ。(p.205)
    ・真の謙虚さとは自分の長所を正当に評価することであり、長所をすべて否定することとは違う。(p.208)
    ★われわれは、自分が「いかにあるべきか」、そして「何をなすべきか」を自分自身で選び取る必要がある。単なる読書にうつつをぬかし、他人の人間像や行動をほめたりけなしたりしてそれで満足というのでは困る。すぐれた知識はそのまま自分の生活に反映し、すぐれた思考はそのまま自分の行動に結びつくはずだ。(p.214)
    ・真の人格者は自尊心に厚く、何よりも自らの品性に重きを置く。しかも、他人に見える品性より、自分にしか見えない品性を大切にする。それは、心の中の鏡に自分が正しく映ることを望んでいるからだ。(p.282)

    ---
    メルマガで紹介するため再読。以下の「言葉のごちそう」を新たにゲット
    ・時間とは消滅するものなり。かくしてその罪はわれらにあり (p.71)
     #オール・ソウルズ・カレッジ日時計に刻まれた言葉
    ・真の雄弁は無言の実践の中にある (p.242)”

  • 人生は自分の手でしか開けない。
    人間は読書でなく労働により自己を完成させる。
    つまり、人間を向上させるのは文学ではなく生活であり、学問ではなく行動であり、伝記ではなくその人の人間性なのである。
    最大限の努力を払って、勤勉の習慣を身につけなければならない。
    また習うより慣れろ。の言葉通り、同じことを何度も反復練習する必要がある。

    ビジネスを成功させる6原則
    1.注意力
    2.勤勉
    3.正確さ
    4.手際の良さ
    5.時間厳守
    6.迅速さ
    世界を動かそうとするならば、まず自分自身を動かせ。ソクラテス
    敗戦処理により人は鍛え上げられる。
    困難と闘いながら、人間は勇気を高め、才能を磨きあげてゆく。我々の敵は実は我々の味方なのだ。
    真の雄弁は無言の実践の中にある。
    つまらぬ友と付き合うくらいなら、一人で生きよ。
    行動でも思考でも反復こそが力である。
    立派な習慣を身につけるように気を配ることが、一番賢明な習慣。

    多くの人物の具体例と共に、自助。勤勉に働き、自分で自分の運命を切り拓くことについて述べている。
    難解な部分もあるが、折に触れ何度も読むべきだと感じた。

  • 通勤の車の中で聴くオーディオブック第三弾は『自助論』
    かなり前に文庫で読んで得るところが多いと感じた一冊を、音声で再読。
    ところが、今回はあまり感じるものがなかった。過去の偉人の金言や勤勉な行いの連発に、途中から腹がいっぱいになり、集中できなくなってしまったのだ。
    今のワタシの精神状態がこの名著を受け入れなかったのか、あるいはこの本を聴くにはワタシが年齢を重ねすぎたのか。いずれにしても、少々ショックだ。
    少し間を置いて、再聴したい。

  • 人生を価値あるものにするために心に刻んでおきたいことが、ぎっしり詰まっている。
    ・人生の最高の目的は、人格を強く鍛え上げ、可能な限り心身を発展向上させていくことである
    ・一日一時間でも15分でも自己修養を続ける
    ・飲酒は、誘惑の中でも最悪の部類に入る
    ・一度に一つの仕事しかしない人間のほうが、むしろ誰よりも多くの仕事をする
    ・研究中、一見克服できそうにない障害に突き当たったとすれば、それは何かを発見する寸前のところまで到達している証だ
    ・生活と思考に高い基準を設けて暮らす人間は、確実に進歩向上する。最高の成果を求めようと努力すれば、誰でも最初の出発点よりはるかに前進できるはずだ
    ・真の人格者は、他人に自説を無理に押しつけたりせず、求められた時にだけ自分の考えを堂々と披瀝する

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著者プロフィール

1812年スコットランド生まれ。イギリスの著述家。代表作に『自助論』『人格論』『義務論』など多数。1904年没。

「2020年 『(新装版)自分を動かせ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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