- Amazon.co.jp ・本 (171ページ)
- / ISBN・EAN: 9784837976912
感想・レビュー・書評
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棚にしまう前に再読終了。
考え方は人それぞれなので。評価もわかれるはず。
私自身は、仕事場(息抜きに読む本とハウツー本+絵画集や写真集)リビング、トイレ、ベット…とバラバラにおいてあるので並列読みではありますね。特にベットは枕もとの小さな本棚以外にも枕周りに累々と本の山…。寝る前の至福のひと時です。
たまにハウツーや哲学・宗教学、ヘタレな自分の逃げ場を求める本に手を出しますが、基本、本は読んで楽しいもの…を、です。
本に全ての正解を求めるのはまちがいでしょう。こういう考え方もあるのだな?おお!うまい具合に今回は合致したぞ!くらいでいいのでは?
本好きに理由いるかな??
ひたすら活字が、紙がすきなんです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本書では本は10冊並行して読むべきであると主張されていて、筆者はこの読書方法を超並列読書術と名付けている。
この読書術の方法はトイレ、風呂、リビングなど生活するそれぞれの場所で別々の本を読むという方法で、色々な本を読むことで考えが固定化される事がなく、物事を様々な角度から見る事ができて深みのある人間になる事ができるという方法である。
以前に読んだ事のある脳科学者の池谷裕二氏の書籍に書かれていたが、三十歳を超えると、一見関係のないものとのあいだに、以前自分が発見したものを近づかせる能力が飛躍的に伸びる。つまり、年をとるにつれて一見全く関係のないものが実は根底でつながっているということを発見することができるようになるらしい。
ここに、この本の真意があるのではないだろうか。
全くかけ離れた知識を並列して取り入れることで、今迄気がつかなかった新しい考えを生み出そうという事ではないだろうか。 -
読書術というよりは、成毛流人生論(生き方術)といったところか。
人と同じことをしていては、人と同じにしかなれない。異端であれということ。
「超並列」読書術とは、そうした生き方の一つ。
それにしても上から目線な物言いである。 -
ひょんなことから併読というのを始めたら思いの外いい感じだったので、そういや成毛さんがそんな本を書いてたと思ったので手に取ってみたと。リビング、トイレ、ベット、通勤カバン、職場にそれぞれ別の本を置いておくという方法論も面白かったが、最終的に本を読まないとダメという結論に全てを結び付ける感じにバッサリと斬っていく文章が何より痛快。今年は1週間に1〜3冊をジャンル問わず目標に併読してみます。
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本書では、幅広いジャンルの本を ●バランスよく ●平行して ●大量に、読みこなす「超並列」読書術を紹介しています。何冊も同時に読むことで、短い時間のなかで本の趣旨や世界観をつかもうとするため集中力が高まるとのこと。異なるベクトルの情報を組み合わせる作業を繰り返すことによって、相手が話している内容と自分が既に知っている知識を組み合わせる作業も格段に速くなり、理解力が自然に飛躍するらしい。→ だからもっと本が読める!
「術」として述べられていたのはこれだけで、あとは読書に向かう心構えがメインです。そもそも「本を読まない人はサルである」とタイトルでも言い放っているように、内容はかなり乱暴で挑発的。支配階級の人間になりたいなら、支配階級の人たちが読んでいる本を読むのは当然。40代までに労働者階級から抜け出せないのなら、一生「庶民」だと考えた方がいい。本を読む・読まないは、その人の品格に関わってくる。本嫌いの人と付き合う必要はない、足を引っ張るだけ。と、ここまで言い切っていると逆に爽快。
個人的には成毛氏の言うとおり「一流の人間」と呼べる人は、学歴や地位や収入に関わらず、その人間が今まで積み上げてきた読書の量と質にあるのではないかと思います。その人がどんなに仕事ができても、趣味に没頭していても、お金を稼げても、異性にモテても、本を読まない人の会話は隠しようがないほど空疎です。本棚を見ると人を判断できるというのは、仕方のないことだと思います。読書ばかりは付け焼き刃ではまかり通りません。
著者は表紙から裏表紙までお行儀よく読み通すのが「読書」ではない。内容を瞬時に自分の言葉に置き換えて要約し、理解するのが「読書」なのである、と説いています。速く。深く。多く。楽しく。兎にも角にも「本を読め!」本書に触れると、読書する気がメラメラと燃え上がること間違いなしです。
成毛眞氏。マイクロソフト日本法人の代表取締役を経て、投資コンサルティング会社「インスパイア」を設立。その事業は、上場企業にコンサルティングを行い、業績が上がることで株価上昇のキャピタルゲインを得る成果報酬型。コンサルティング業務は個人対象だと時間いくら、企業対象だとトレーニングや講習につきいくら、というものが多いので、株式市場を相手にして報酬の有無は自己責任というところに、成毛氏のけたはずれの自信が伺えます。 -
確かに言ってることは間違いではないな。結構、影響も受けるが、個人的に一冊の本は最後まで読み通す方だから、何とも。
しかしながら、著者がおっしゃっていることは、ごもっとも。
こういうのきっかけで、若人の読書習慣も身に付いたら良いね。 -
著者は一度に100冊以上まとめて本を買う程の読書家だそうです。
私も著者と同じく、知恵を鍛えたい、豊かな教養を持ちたいと願って読書に励む人間ですが、これだけ読んでもこの程度のレベルの人もいますよ!って例を…いや何でもないです。
並行して読んでいた「資本主義はニヒリズムか」で金融資本主義が「意味」を失っている、科学と哲学の乖離が文明の危機をもたらす…てな話に知的興奮を覚えたところだったので、必要以上に著者の言葉に反発と落差を感じたのかもしれませんが。