ゴーストハント3 乙女ノ祈リ (幽BOOKS)

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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840138628

感想・レビュー・書評

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  • 毎回霊が犯人とは限らないのがこの作品の楽しいところ

    犯人の気持ちが結構わかるとゆーか、どうしてこうも魔女裁判のように、人を吊し上げるのが好きなんだろうね、と最近の風潮と重なってしみじみ思いましたとさ。

    2017.9.16

  • 犯人の目星はついてたけど動機はそうきたか!と思わされました。
    後味は悪い話しだったけど新しい友達ができて良かったね。

  •  ナルちゃんの正体について、がっくり、拍子抜けする話でした。しかも2回も。陰陽師の件と、スプーン曲げの件。ナルはリンさんに超能力を封じられた繊細な実力派少年なのだと想像して読んでいたのですが……笑。
     あとたくさんたくさんの怪談が出てきますが、私は教師の遭った「ノックの話」が地味に一番怖かったです。実害的に怖いのは「呪いの席」の方ですが、「ノックの話」の方が心の底からゾッとさせられました。
     犯人は割と最初からわかる感じですが、犯人の応対が想像以上で、後味が悪かったです。
     麻衣は隠された能力(?)が見え隠れしてきて本当に面白かったけど、ずっと「あなたは学校行かなくていいの?」という思いに苛まれました。麻衣ちゃんも現役女子高生だよね。バイトで学校サボり過ぎです……。

  • 一般常識では説明のつかない力を持つ人たち。
    最初のうちは珍しがって蜜にたかる害虫のように群がるけれど、徐々に自分たちとは違う力を持つ者を怖れるようになる。
    やがて目障りな彼らを排除しようと、無意識に、あるいは意識的にまやかしだと決めつけ、見えない力を一切認めずに騙り呼ばわりしながら、つまはじきにしていく。
    笠井の力は不安定なものだったかもしれないが、きっと本物だったのだろう。
    「まさかっ!」と言われそうだが、私は超能力者はいると信じている。
    きっと本当に能力を持っている人は、表舞台にはいっさい登場せずに普通の暮らしを送っているのだろう。
    何故なら、彼らを受け入れるほど社会は成熟をしていない。
    そして、誰よりも彼ら自身が自分の持つ能力の意味をしっていると思うから。
    いつの日か、どこかに百匹目の猿が現れるのでは?とも思っている。
    この世で一番怖ろしいものは何か?
    それは人間だ。
    思いやりや優しさ、あたたかさや労りの心を持ちながら、同時に冷酷で残虐な一面をも持ち合せている。
    罪の意識もなく他社への攻撃を繰り返す負の感情こそがおそろしい。
    たくさんの辛い思いが、人として大切な何かを壊していく。
    ナルには本当はどんな能力を隠し持っているのだろう?
    麻衣には能力があるのか?
    ナルたちをずっと追いかけていきたくなる、そんなシリーズだ。

  • 麻衣ちゃんの現役女子高生らしさと能力?とが出る回。穴に縁のある女子高生...やだな?
    例によって内容を忘れてて、ボイラー室の一件が犯人と関係あるのかと思いながら読んでましたがそんなことはなかった。

    今だとスプーン曲げというとついメンタリストのひとが頭に浮かんでしまいます。ナルが最後にやってみせたのはその手法なんだろうな。
    ナルが体はってたり頭脳労働以外のことしてたりプライベートが垣間見えたりとヒーローっぽくて...。
    キャラ名(そういやノリオだった)とか「うみ?」とかに時代を感じます。

  • 再び舞台を学校に移しての、地道な調査中心のお話。
    1巻ではシリーズ全体の雰囲気がよくわからなかったのでもどかしさを覚えつつの読書だったけれども、この巻では調査の目的や人間関係が見えているからか滑らかに読み進めていける感がある。けれども、事件の全体像は終盤も終盤になるまではっきり描写されずはらはらさせられた。
    読み終えての感想は「人間怖い」。大体そうだろうなーとは思っていたけれど犯人が予想よりも救いのないところまでいってしまっていて苦い後味だった。沢口さんはなんだかんだ一人で道を切り拓いて生きていけるのだろうけれど、あの場に居合わせてしまった笠井さんは少しお気の毒。
    SPRチームの面々は読み進めるに連れて魅力を増してきて、この巻特にナルの人間味がぐっと増した雰囲気。麻衣の夢に出てくるイメージに少し近づいた気がする。気を許しつつあるということだろうか。
    そのナルの特技が判明したり、いつまでも謎めいているリンについて少しだけ明かされたり、麻衣の新たな能力も判明したりして、ますます続きが気になる一冊。
    ――綾子の活躍がそろそろ見たいw

  • 途中から犯人が分かってきたけど、最後まで楽しめました。ゲラリーニ達の悲劇といい、産砂先生のエゴといい、後味は悪かったなあ。麻衣の能力も明らかになり、これからが楽しみです。

  • SSRのチーム感が出てきて楽しい。
    ぼーさんの普段の仕事の話とか。
    麻衣ちゃん、バイトが忙しすぎて、ちゃんと学校に行っているのか心配。

  • ひとつひとつが怖くてぞわっとする。
    人間関係が見えてきてとても良い。女の子三人がおしゃべりしてる様子がとてもかわいいし、女子高生たちもなんとなくキャッキャしててかわいい。調査メンバーも、1巻2巻ほどぎくしゃくぎすぎすしてなくて、信頼関係ができてきたのが分かる。相変わらず展開が遅いけど、起承転結がハッキリしてるな。

  • 完全にハマりました。一気読み。今回はぼーさん(滝川さん)に焦点あたった話でした。
    実は前回の話から、ぼーさんかっこいいんじゃね?(祓えるんじゃん!)と気になっていた私ですが、今回完全に落ちました。
    いいじゃん!こいつ!

    麻衣の夢で謎が解けるかんじがまた快感です。麻衣…やるじゃないか!!

    あと、誤解解けました。
    ナルは陰陽師じゃない。リンさんの方。
    ナルのスプーン曲げはトリック(本物だと思ったのに!!だまされた!!)

    ゲラリーニの哀しさをみました。
    彼女たちはただ不思議なことが出来てしまっただけ。
    それなのにちやほやされ(望んでないのに)疑われ、騙された、トリックだと攻めたてられる。
    人間のことは好きだけど、集団になるとすごく凶暴になったりするよね。
    マスコミもそう。一人一人はいい人なのかも…だけど…

    次いきます。

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著者プロフィール

大分県出身。講談社X文庫ティーンズハートでデビュー。代表作に『悪霊シリーズ』 『十二国記シリーズ』『東亰異問』『屍鬼』など。重厚な世界観、繊細な人物描写、 怒濤の展開のホラー・ミステリー作品で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『悪夢の棲む家 ゴーストハント(1)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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