10分あれば書店に行きなさい (メディアファクトリー新書)

著者 :
  • メディアファクトリー
3.69
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本棚登録 : 1107
感想 : 156
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  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840148597

感想・レビュー・書評

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  • 83ページ
    高校生と大学生を分けるのは、どれだけ文庫から新書に脱皮できたかにかかっている。
    ⬆️
    頭にストンと入った。

  • ★3.0
    著者が書店と本が大好きで、とても大切にしているのはよく分かる。そして、10分あれば書店に行こう!という提案には拍手を贈りたいし、否定する気持ちは全くない。が、せっかく買った本を“さばく”と表現すること、1冊を10~15分で“さばく”ことを推奨することが、どうにも私には合わなかった。さらに、会話が面白くない=新書を読んでいない、ベストセラーは人と話を合わせるために読む、という考え方もしっくりこなかった。確かに新書は知識を深めてくれると思うけれど、想像力を養い感情を揺さぶる小説も私には欠かせない。

  • 書店と本について、読み方使い方のレクチャー。正攻法も裏技あり。
    大体において内容には同意、特に書店の使い方については、お店の工夫を鑑みるに勉強になるところも多いのだけど、ちょっと文章が鼻につきような…?
    断言することより、自分アピールが強い部分があるような。
    ということで著者の論のように掻い摘まんで読了。

  • 学生のころ毎日大学に行くたびに生協の書店をのぞいていた。もう、強迫神経症とでも言うのか、新しい本が出ていて見逃したらどうしようという気持ちで、毎日チェックに行っていた。みすず書房の本も頑張って買いそろえて、ちょっと書棚を立派に見せようとしていた。岩波文庫は全巻そろえて全く手をつけていない本もある。それでも手元にあればうれしい。その後、東京で出版社に勤めていたときは、だいたい新宿紀伊国屋か、池袋のリブロブックセンターに通った。京都の実家に帰ってきてからは、駸々堂、丸善、ジュンク堂とめぐっていた。2軒なくなっているのは大変残念だけれど。友人に連れられて、寺町二条の三月書房に行った。その後1人で何度も足を運んだ。そもそも、書店通いを始めた最初のきっかけは、高校生のとき、たまたま京大近くにあったナカニシヤ書店(この店もとっくになくなっている)に入ったことだった。そこで「宇宙をかき乱すべきか」を買って、次回に使える割引券をもらって、フェルミとかシラードとかの本を買って、大学入学祝いに朝永振一郎著作集を買ってもらって・・・。そんなこんなでとにかく書店が大好きになった。最近では10分時間があったら、本屋に寄らずに、手元の本を読むようにしている。そうしないと、読むペースより買うペースの方が速くなってしまうから。これでも、ずいぶんと買い控えるようになったのですが。やはり「こだわり本屋の親父」になりたい。

  • 明治大学の教育学者である齋藤孝先生の著書。先生の並々ならぬ書店への愛とともに、今の時代にあって、書店に通うことの意義を説いている。ややそれは言い過ぎではないかと思われる部分も時折ある。しかし、先生の書店への愛が深すぎて、それにグイグイ押されて最終的に納得してしまうということがよく起こるのも、この本の面白い部分であるかもしれない。先生の書店いへの思いはあまりにピュアだ。しかし、感情論だけで書店の良さは語られているわけではない。しっかりと、論理的に書店の良さが語られている。私自身、書店に足繁く足を運ぶ方の人間だが、この本を読んで書店の素晴らしさ、また通うことの意義を改めて確認できた。今まで、通っては来たが、なんて無意味な回り方をしてきたのだろうと後悔の念を抱いたほどだ。

    具体的に、印象に残った部分は「文系の人は理系のコーナーへ」という部分だろうか。私自身、文系人間で今までは理系の新書など眼中にもなかった。しかし、この「文系の人は理系のコーナーへ」という指摘、また理系の新書は文系の人にも読みやすい内容になっているとの指摘をもとに早速理系のコーナーに足を運ぶと、まさに「目から鱗」といった感じであった。確かに、面白いし自分の知らない世界が繰り広げられていた。「文科系の人がこれらの本に接すると、いかに自分の興味が狭い範囲に限定されていたかに気づかされるだろう」「本当の学問は理系にある」と本書にも書かれていたが、全く同じことを痛感した。思えば、あれほど一つの空間に様々なジャンルの学問、分野、サイズ、言語のもの共存している場もそうそうなかろう。そんな、ユニバーサルな空間を生かさない手はないと感じた。

    このように、もう私もこの本の影響を多大に受けている。「本屋は聖域だ」といえば、引かれるかもしれないが、それほどに齋藤先生の熱い書店への思いに影響を受けた。「自分の能力に疑いを持ち始めたら、嘆く前にメンテナンスをオススメしたい。そのための書店通いだ」とは本書のことばだが、みなさんも書店通い実践してみては?その手始めに、齋藤先生の「10分あれば書店に行きなさい」の購入をオススメする。

  • 本を読むことのメリット、特に多読することの意味について、とても大きく勇気づけられた。これからも迷いなく、読書が出来るぞ!! もっと本屋さんに行ってみよっと。

  • 本屋さんにおける著者の体験記かと思いきや東大卒だけあって効率的な『本との付き合い方』が書かれており、しかも明日から実行できそうなことばかり。これで今季の目標、年間100冊が達成できるような気がしてきた!
    著者によればこういうモチベを上げてくれるのも本の魔法ってことらしい。

  • 本屋の使い方についての本。本好きでない人は読んでみたらいいと思うし、本好きな人は本屋さんに今すぐでも行きたくなる。毎日通うことはできないが、この本を読み終わった後、以前より頻繁に行くようになった。

  • 考え方としては面白いのですが、「15分あれば喫茶店に入りなさい」や「三色ボールペン....」などの斎藤氏の著書のご自分での二番煎じあるいは焼き直し、という感覚でした。
    斎藤氏の著書をよく読まれる方にはちょっとモノ足りず、新発見もないかと思います。
    ただ新書に注目している部分についてはあまりそういった事を声高におっしゃる方はいないので、私も同意します。
    実際、年間110冊を目標に取り組んできましたが(本書が計らずとも110冊名!)新書をすごく良く読むし、ボリュームが少ないので冊数が稼げる、しかし何らかの学びがある、という意味でとても貴重です。

  • 図書館司書なので、書店を図書館に置き換えて受けとめる。
    すべてはあてはまらなくても、活用できることは、いくつもあると思う。

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著者プロフィール

1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程を経て、現在明治大学文学部教授。教育学、身体論、コミュニケーション論を専門とする。2001年刊行の『声に出して読みたい日本語』が、シリーズ260万部のベストセラーとなる。その他著書に、『質問力』『段取り力』『コメント力』『齋藤孝の速読塾』『齋藤孝の企画塾』『やる気も成績も必ず上がる家庭勉強法』『恥をかかないスピーチ力』『思考を鍛えるメモ力』『超速読力』『頭がよくなる! 要約力』『新聞力』『こども「学問のすすめ」』『定義』等がある。

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