蚊がいる (ダ・ヴィンチブックス)

著者 :
  • KADOKAWA/メディアファクトリー
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840154307

感想・レビュー・書評

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  • 穂村さんの短歌は一つも読んだことないんだけど…エッセイはおもしろい。

    詠み人なのに、「わ、わかる〜」と思うことが多い。
    プロなのに、一般人の感覚もある人なんだと思うと不思議だ。

  • 感覚が敏感すぎるくらい敏感(繊細?)な筆者の感覚に触れて、自分も敏感すぎるくらい敏感になったような気持ちに。

    メモ
    ・男たち
    ・咄嗟のタイミング
    ・永久保存用 
    ・次
    ・まんが喫茶のマナー
    ・殺しのマナー
    ・距離感のマナー
    ・運命と体
    ・別の顔

  • いつもの穂村さん グッド!です。

  •  蚊取り線香のパッケージのような表紙に、なんの本なのかよく分からないタイトル。寝ている時に、蚊の羽音が聞こえてきたら、布団をかぶって寝てしまうか、闘うか。日常感じる、他人との感覚のズレについての穂村弘さんのエッセイです。
    (YA担当/なこ)平成29年12月特集「ジャケ借りしよう!」

  • 表紙が素敵で読みたくなりました。
    ブックデザイン、横尾忠則。
    金鳥の蚊取り線香のパッケージがベースなのだと思うけれど、昭和のデザインって、今見ると逆に新鮮だなあ。

    中身ですが、穂村弘氏、初読みです。
    「にょっき」あたりから始めれば良かったのだけれど…
    失礼を承知の上で申し上げると、「お仲間!」という感じです。

    私も、「マスター、ノダちゃん」とは無縁だし、みんなで何かやるときに自分のやることがわからない。
    そして、他人の目を気にしすぎの自意識過剰で、考えすぎて何もできない。
    小心者、小市民…

    しかし、決定的に違うのは、それをネタとして作品に昇華できるかどうかという…
    会社勤めが長くて焦燥の日々を送ったらしい。
    しかし、そんな焦燥さえ、デビュー年齢を調べて自分と比べ、まだ大丈夫、まだ大丈夫だっ…と自分に言い聞かせた、『清張ライン、伊能ライン』みたいな面白いエッセイになってしまう。

    時々引用される短歌もよい。
    ダ・ヴィンチの読者投稿欄「短歌ください」は時々読むけれど、こちらが本になったものも今度読んでみようと思う。

    巻末には、又吉氏との対談あり。

  • 装丁が目をひく、素敵なデザイン。
    何気ない日常で立ち止まってほむほむ考察をしている様子が面白い。大笑いまではいかないけど、ほっこりしていい。
    芸人又吉さんとの対談も二人の世界観が重なり合ってとてもよかった。

  • 安定のほむほむワールド。
    自分が肯定されている気持ちになる。
    この世界で生きることが怖いことのように思える一方で、甘い気持ちが流れ込んでくる。
    ちょうど知人の手術中、不安や緊張を紛らわすために、読んでいた。ひとつひとつの話が短いので、適していた。

    表紙のデザインが素敵。

  • プライドの塊。すべてにおいてプライドが行動を支配している。
    しかし自分への自信はない。

    私もそんな感じ。

    しかし、内気だけが罪といいつつも、彼には恋人の思い出がたくさんあって、妻もいる。罪は存在しないんじゃないのかなと思ってしまう。

  • (そうだね、あるある!!)
    (あー、わかる!!)
    そんなエピソードが満載。

    電車の中で読んでいなくて良かった。
    フフッと笑ってしまったのは
    「トイレのドア」「エシレ」
    ホロッとさせられるのは
    「スピーチ」
    巻末の又吉さんとの特別対談で
    〈穂村さんのエッセイを読んだときに
    自分以外でもこんな感覚を持ってる人がいるんだって
    わかって嬉しかったんです〉
    又吉さんの言葉。
    私の思っていることをすべて彼が言ってくれました。

  • 久々に読む穂村さんのエッセイ、相変わらず随所でフフっとなる。巻末の又吉さんとの対談も面白かった。自分が感じていることを言語化していて。

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著者プロフィール

穂村 弘(ほむら・ひろし):1962年北海道生まれ。歌人。1990年に歌集『シンジケート』でデビュー。短歌にとどまることなく、エッセイや評論、絵本、翻訳など広く活躍中。著書に『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』、『ラインマーカーズ』、『世界音痴』『もうおうちへかえりましょう』『絶叫委員会』『にょっ記』『野良猫を尊敬した日』『短歌のガチャポン』など多数。2008年、短歌評論集『短歌の友人』で伊藤整文学賞、2017年、エッセイ集『鳥肌が』で講談社エッセイ賞、2018年、歌集『水中翼船炎上中』で若山牧水賞を受賞。

「2023年 『彗星交叉点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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