蚊がいる (ダ・ヴィンチブックス)
- KADOKAWA/メディアファクトリー (2013年9月13日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840154307
感想・レビュー・書評
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歌人である穂村弘のエッセイ集。
相変わらずおもしろくて、ひとつひとつのエッセイはとても短いのだけれど笑わされる。
現実社会と自分の内面の乖離的なものって当事者にとってはとてもきついものなのだろうけれど、それを軽快な笑いに昇華させているのがすごい。
「菓子パンをベッドで食べる人」が自分の成し遂げたこととして定着しちゃったらどうしよう・・・・というエッセイでウェイン・ルーニーのウィキペディアの話が出てくるくだりがあるんだけど、彼の項が「人物について」より先に「植毛について」が書かれていることを思わず確認してまた笑ってしまった。
この人のエッセイ、やっぱり好きだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白かった!タイトルが本の全てを表している。横尾忠則の装丁も素敵。
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タイトルと装丁の連動が好み。
なかの文章とのギャップはあるけど。(笑。
奥様の存在のおかげか
ほかの本のホムラさんよか安定してる気がす。 -
君が代が57577になっているって、
知らなかった。 -
穂村さんのエッセイは、なんとも力の抜けた感じがいいんだなぁ。
とりあげられるエピソード自体は、わりとささいな、ささやかなことだったりすのだけど、それが穂村さんの手にかかると……
なんか、わかるなぁ。って思えることが、あちこちにあって、くすり。ふふ。ときどき、いたた。なのです。 -
濃厚ほむら節。
「世界の切り替えスイッチ」は
なるほどな~とおもいました。
君が代は、短歌の形式(五七五七七)でつくられてるんですって!
p43 効果的な切り替えスイッチを数多く持っていればいるほど、私たちは多次元世界を生きることが可能になる。
知識、能力、嗜好、興味のあること
なんてのは人それぞれ違うから、
同じものを見ても同じように感じることはできない、とゆう話。
小説がスイッチになる人もいれば、
ただの紙の束としか感じない人もいる。
SFとかじゃなく現実として
世界はパラレルの様相を呈しているんだなぁ
とても、納得。
その考え方、賛成します。
巻末には、ピース又吉さんとの対談あり。
穂村さんの文章は好きだけど、
正直、身近にいたら付き合いにくいだろうな…
ごめんね、ほむほむ。 -
私も穂村弘さんと聞くと「ああ、あのベッドで菓子パンを食べる……」を連想してしまいます。本人はそれを困惑しあせっているようです。サンドイッチ伯爵を例に「生きているとき、他にもさまざまな活動をしただろうに。そのすべてが消え去って、今ではただサンドイッチの人」の下りがおかしかったです。でも、自分も気をつけないとなんだか、ほかにもいろいろ雑読しているのに、穂村弘さんの本ばかり読んでいる人と、思われているのかもしれないです。
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131213
47 -
2013.12.2
面白い。
丁寧に真剣に生きているんですね。