イリヤの空、UFOの夏 その4 (電撃文庫 あ 8-9)

著者 : 秋山瑞人

• アスキー・メディアワークス (2003年8月10日発売)

感想・レビュー・書評

[cometerougeさんの感想 · 2011年10月15日]

『最終兵器彼女』に多少ひねりを加えたような内容の話だった。ところどころコミカルなシーンはあるのだが、4巻を通じて主人公の伊里野の客観的な薄幸さと主観的な幸福さの落差が心を打つ。脇役もユニークな人物が多くて、エンターテインメントとして楽しく読めた。
『最終兵器彼女』でいうと、伊里野 加奈＝ちせ、浅羽 直之＝シュウジで、伊里野が最強で、浅羽が役立たずで、でも伊里野の心のよりどころで、浅羽が伊里野を連れて逃避行に出る部分は同じ。どちらも、狭い範囲の話で世界がどうにかなっちゃうというセカイ系。
一方、一体何と戦っていて世界がどうなっているのかよくわからないサイカノと違って、最終巻で榎本が浅羽に説明するシーンで世界情勢がある程度わかる。また、ボーイ・ミーツ・ガールなんてきれいなものじゃなくて、子犬作戦という醜悪なものが裏で動いていたことも。

[mirabiさんの感想 · 2011年8月26日]

ネットでの評価に期待しすぎた。この巻で少し盛り上がって終わり。

[karakuri7さんの感想 · 2011年8月20日]

最終巻が素晴らしいという評価で期待しすぎてしまった作品。
ハッピーエンドじゃないのは良かったがあわなかった
主人公がイマイチかな

[ちゃっぷさんの感想 · 2011年7月24日]

(110312)面白かったけど、ちょっと期待しすぎた感は否めない。

[如月さつめさんの感想 · 2011年7月21日]

途中に浅羽の言っていた通りになればいいなと思った
最後の飛行場でのシーンはぜひ映像で見たい
エピロローグは蛇足なような気も

「わたしも他の人なんて知らない。みんな死んじゃっても知らない。わたしも浅羽だけを守る。わたしも、浅羽のためだけに戦って、浅羽のためだけに死ぬ」

[diligenceさんの感想 · 2011年7月13日]

逃避行の前後編と少し長めのエピローグ
ちょっと主人公がヘタレすぎるのが残念なような
最後はあんなもんかと思わなくもない

[yumemirubookさんの感想 · 2011年6月28日]

イリヤありがとう。傑作というか一つの完成じゃないかな?なにしろ面白かった

[tabidokushoさんの感想 · 2011年6月22日]

山梨などを舞台とした作品です。

[kulax3さんの感想 · 2011年5月29日]

なぁーっ！まとめようとしたら本のタイトルになってもうたぁーっ！イリヤで夏でUFOで空なんだあーっ！あっでも部長が一番、かっこよかった<br /><br />

[kvkさんの感想 · 2011年2月11日]

傑作ラノベの1つ、という触れ込みだったので読んでみたが噂通りだった。文章が上手で描写もコミカルだけど粘着質。そして何より内容、じりじり迫る圧倒的な閉塞感に、壊れるイリヤの執拗な描写…ラストはカタルシスも感じつつ切なさMAX。読み終わって号泣じゃないけど、うわぁあ、ってなった。

個人的には、エピローグ無かった方がもっともやもやして良かったかもなあ、とも思う。分かりやすい理由の無い得体のしれないものとして描写された戦争が、スカイクロラ的な非現実感に通じる、大変好みの雰囲気でした。