キノの旅 (8) the Beautiful World (電撃文庫)
- KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2004年10月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840228329
作品紹介・あらすじ
「あー…」運転手が口を開いた。力のない声だった。「何さ?キノ」モトラドが聞いた。キノと呼ばれた運転手は、ポツリと「お腹すいたな」「だったら、止まって休む!空腹で倒れられたら-」モトラドの訴えを「はいはい。何回も聞いたよ、エルメス」キノは流す。エルメスと呼ばれたモトラドは「分かっててやってるんだから」呆れ声で答えた。「そもそも、あの国が滅んでいたのがいけない」カーブを抜けながら、キノが言った。-お腹をすかせたキノとエルメスが辿り着いた場所には、盆地の中央を埋め尽くすように、数百人の難民が集まっていた…(『愛のある話』)他、黒星紅白が描くイラストノベルも含め全8話収録。
感想・レビュー・書評
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前巻もエピローグが長くて驚いたけど、今回はそれよりも更に長い。
なんと、エピローグだけで本の半分を占めているのです。
びっくり。
でも読んで納得。余韻の残るこのエピローグは、短くしちゃいけないものでした。
「キノの旅」シリーズの魅力はいろいろあると思うんですが、その1つがキャラクターだと思っています。
この巻で新たに主要キャラになりそうな人物が登場。
やっぱり個性的ですね。時雨沢さんの描くキャラクター、好きです。キノもエルメスも、シズ様も師匠もみんな。
新キャラには、これからも登場してほしいなあ。
それから、何人もの主要人物の目線で描かれた物語の数々も魅力だと思います。時間軸すら異なる物語もあれば、まるで違う人の物語が交差することもある。それが、すごく楽しいです。
読んでいて、少しFF4を思い出しました。キノの旅のラストが今から気になります。それぞれの物語を1つの物語としてまとめてくれることを期待。
今回はエピローグがやはりいいけれど、「ラジオの国」もおもしろかった。
ところどころに時雨沢節が出てるのもいいですね。
本書でキノという人物の魅力に改めて気づかされた気がします。批判をしないし、偽善もない、ある意味自然体なところに私は惹かれたのかもしれません。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シズ様、ライバル的サブ主人公兼イケメン枠という印象だったが、ティーの登場により更に色んな要素が追加されたキャラになったなという邪な感想。
リアルタイムで読んだ当時、ティー可愛くて好きだったなあ。こんなエピソードだったっけ…。言葉にしなきゃ、そりゃあ伝わる想いも誤解されちゃうわな。
キノの「再会したら死ぬほど驚くだろうね」とはどういう?深い意味はないのかな。 -
注:残酷・暴力的な描写が(少ないが)あるので、学校図書として置くかどうかは慎重に(例:人間の頭部に銃弾が当たり、顎から上だけが吹っ飛ぶ、脳が飛び散る等)
内容:
「「ひとつの国に滞在するのは3日間」というルールで様々な国を訪れる旅人キノと、その相棒で言葉を話す二輪車のエルメス。キノたちが訪れる国は個性豊な人たちが暮らし、キノと様々な形で出会い、そして別れていく。」
ベストセレクション、コミック・アニメもあり。
第8巻:
「想いは 正しく伝わらない」 -I know what you're thinking-
発売日:2004年10月25日
登場人物:キノとエルメス、シズと陸、ティー、師匠と弟子
目次
●口絵「道の国」
●口絵「悪いことはできない国」
●プロローグ「渚にて 旅の始まりと終わり」
●第一話「歴史のある国」(師匠の話)
●第二話「愛のある話」
●第三話「ラジオな国」
●第四話「救われた国」
●エピローグ「船の国」(シズの話)
●あとがき -
2020.6.30 読了
シリーズ8作目。
エピローグは アニメにもなってた話ですね!
ここに出てくるんだ。
すっかり忘れかけてたけど 笑
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キノとエルメス、シズ様と陸、そして師匠とその相棒の3組の旅人たちの関係が、すこしずつかさなりあい、ストーリー上の進展が見られます。とくにこの巻に収録されているエピローグ「船の国」では、これまでその関係が不明だったキノとシズ様との関係が、すこしだけ明かされることになります。
とはいえ、劇的な再会といったエピソードではなく、あくまで本シリーズらしい、淡々とした寓話が積みかさねられていくなかで、それぞれの道筋が交錯するといった関係にとどめられています。 -
キノの旅、第八弾。秀逸の話「歴史のある国」
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『想いは 正しく伝わらない』
「愛のある国」の皮肉がいい。 -
3つの旅は交わったり、交わらなかったり。
でも多分メインはあとがきです。 -
今頃気づいた。この師匠、若い師匠ですね。そろそろアニメをカバーできそうなぐらいは読んだ気がする。