作品紹介・あらすじ
純聖和学園の前生徒会長であり、おかしいくらい美しい存在。学園における「絶対」であり、指針、法律、目標、そして救いだった存在-神栖麗奈。彼女は此処にいた。そして、此処で散った。それが全ての始まりだった-。『神栖麗奈は此処にいる』続編登場。
感想・レビュー・書評
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続編であり、前日譚。人間であった神栖麗奈が通っていた女学院を舞台にした、「神栖麗奈」という「現象」の起源を描いた話。
こっちもまた難解な部分もあったけど、面白かった。
神栖麗奈本人さえも実は被害者でもあったという感じが切ない。いつの間にかよく分からないものが自分に重なっていて、周囲は自分ではなくソレを見ていて誰も…家族すら自分を見ていないってとても怖いし悲しい話。
しかしこれを書いていて思ったけど、最近読んだ『白き女神の肖像』もちょっと似たようなテーマだった。不思議な縁だな。
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マリアと比べると一層わけの分からなさが強いけれど、他とは違う。変わったキャラが出す雰囲気はどこか興味をひかれるのには十分だし御影さんの作品を気に入ったのなら、この本もてにとってはいかがか?
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「神栖麗奈は此処にいる」の続編であり、前日譚。未読
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『神栖麗奈は此処にいる』の続編で、物語の時系列ではこちらが前に当たる。
『~此処にいる』の方はあまり評価できないが、こちらの方は種明かし篇というか、神栖麗奈がどういう人物で何を考えていたか、どうして『~此処にいる』みたいな事態が生じたのかが明らかにされる。『~此処にいる』を読んでわけわからんとなった私のような人は、これを読めば多少はすっきりすると思う。『~此処にいる』と本作を1つの作品と考えた場合、全体としてはやや冗長な感じは否めず。私は2冊同時に買ったので、両方読んだが、先に『~此処にいる』だけを買っていたら、こちらは読まなかっただろう。
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御影さんらしさ全開の作品
読みながらずっと鳥肌立ってた
屋上から続々と落ちていくシーンなんて想像しただけで・・・
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『神栖麗奈は此処にいる』の続編にあたる。
前作では、"神栖麗奈"とは一体何者なのか、その正体が明かされた。
本作は、"神栖麗奈"が通っていた学校を舞台とし、"神栖麗奈"が一騒動を
起こすことになった原因、それまでの出来事が書かれている。前作だけでは
理解できなかった事柄、つまり伏線の回収がメインとなる。
特に、最終章は神栖麗奈本人からの視点で語られ、彼女の心境、境遇、
思惑が語られる。この作品を読むことで、より"神栖麗奈"を知ることが
できるのは間違いない。
そして、読み終わって本を閉じ、ふと振り返ったあなたの先にいるのは…
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正編を読んでから続編があると知って
書店を亡霊のように歩き回って購入した作品
すごい、もうこの一言しか言えない
心臓がバクバクして読むのが苦しかった
深い。こんな物語を作れる御影さんに完敗
神栖さんに会ってみたい!
あれ、正編と感想あんまり変わってない…
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いいね。
イライラしたら読みたくなる本。
ほどよいカンジになります。
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現象に至るまでの「神栖麗奈」は、此処で散れども止まらない。
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著者プロフィール
『空ろの箱と零のマリア』『Fランクの暴君』(ともに電撃文庫)『恋する殺人オーディション』(MW文庫)など、多くの著作を持つ実力派作家。
「2019年 『利他的なマリー』 で使われていた紹介文から引用しています。」
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