ひとつ上のチーム。

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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784844323303

感想・レビュー・書評

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  • 広告業界の有名人たちのチーム感に対するインタビュー集。かなり個性的な集団だけあっていっていることもマチマチ。ですが、「自分で100%をこなすのは無理なので、それを実行するためにチームがある」ということのみが、共通項。やはり、どこの世界もそうなんだよね。

  • クリエィティブディレクターは勉強しなければならない。物事を決めたり、判断したりするためには自信が必要。それもマーケットや時代、生活者の同行を十分に勉強し、チームで進めている作業の現状を検証しつくしたことから生まれる自信でなくてはないけない。

    チームは昨日で結びついているものであり、個人の人格で勝負するものではない。広告制作の仕事は1人でやるものではない。だから仕事の成功も個人のものではなくチームのもの。

    クリエィティブの仕事はアイディアで勝負する仕事。
    いいアイディアが出なく得ればすべてが成り立たないし、そのアイディアもスムーズに出るとは限らない。とにかく辛い仕事。

  • 広告業界で一名を馳せた人物18人に聞く、「チーム」とは。

    チームは個を生かし、組織を生かすものだとして、
    この種のチームについては広告業界に一日の長があるとして、
    個性の強いクリエイターがチームとなって機能した実例と、その作品を掲載。

    個性の違いと、主義主張の違い、世代間意識差は同意語だと思う。
    チームとはなにか。共同で仕事をする一団の人である。
    なぜチームとして集まるのか。効率的により大きな効果を得られるからである。

    イントロダクション・・・眞木 準
    ・チームは「個織」である。
    ・チームは「個性の衝突」である。

    チームの「思考」
    ・ネガティブな状況からチームが盛り上がる。
    ・「日本人はチームプレーが得意」は幻想だ・・・(真のチームプレーとは化学反応)
    ・理想が一致しているか
    ・どこまで志を共有できるか。

    チームの「環境」
    ・欲しいのは想像を超えた成果物。
    ・いかにルールを定めるか。
    ・唯一のしばりはクリエイティブへの情熱。
    ・チームであることを意識しない。

    チームの「関係」
    ・アイディアよりも重要なものがある。・・・思いつき1割、仕上がりまでの過程9割
    ・チームの緊張感がいい仕事につながる。
    ・どうやって組む相手を見きわめるのか。

    チームの「形態」
    ・クリエイティブ・ファースト
    ・目指すはエレガント。
    ・一騎打ちから生まれるコピー。

    チームの「自分」
    ・“熱”のもとで、自然体で。
    ・自分の匂いを生かせるか。
    ・チームは「お願い」で動く。

  • 横書きで、読みやすさには長けているが、内容がクリエイティブよりで具体例に共感しにくかった。またいつか読んでみよう。

  • 打ち合わせの時間はせいぜい1時間。フラットな関係で、もちよったものを吟味します。そして、出た結論をもち帰り、つぎの打ち合わせまでに自分の中で消化する。この作業を3〜4回繰り返せば、結論は見えてきます。自分の中で消化するという作業は、宿題という感じのものではなく、どちらかと言えば打ち合わせで受けた刺激をひとりになって発酵させる感じに近い。いわば小さな化学反応が起こる瞬間ですから、この作業は非常に大切です。だからこそ、打ち合わせの時間も短くするわけです。長い打ち合わせをすると、刺激を受けようとせず、黙ってそこにすわっているだけの人がでてきたりします。それでは化学反応も起こらない。
    (山本幸司)

    強制力はどうやって生み出せばいいのか?もっとも有効なのは、チームにルールを設定する方法
    (小沢正光)


    「毎日がおもしろいな」と思っているようなときにしか、アイデアは思いつかない。なるべく生活のなかで嫌なことをしない。逃げられるものからはすべて逃げて、とにかく闘わない。何者とも勝負しない。無理もしない
    つまらないものを作れば、それだけ仕事は減っていく
    何かを続けていくためには、
    (岡康道)

  • 2009/08/09購入。

  • どんな仕事もチーム。ひとりで仕事はできない。チームの関わり方はいろいろだし、ひとつのスタイルだけで通すことも難しいと思う。都度適した自分のスタンスを模索したい。

  • かつてあこがれだった真木準さんのチーム論。
    自立した個人の集合体である「個織」。広告業界はこれについて一日の長がある。(9)
    アイデアはわがままの延長線上にある。だからわがままはいい。がんこはだめ(17)
    シンガタ(佐々木さん):
    競合相手である佐々木宏はどういう案を出してくるのか?あーでもないこーでもないとシミュレーションをした(21)。(→そういうことを最近やってないような・・やってみよう)
    合宿というカタチで約2週間、15人前後のMTGを1日6時間以上つづけました(32)(→モノを考える、つくることとはこういうことなのかも)
    dof大島さん:
    打ち合わせの時間は短く。重要なのは才能をいかすことであって時間を割く事ではない。(79)
    博報堂:小沢さん
    新入社員への研修。クリエイティブを個人で作らせる。次に成績順位チームを作る。上位チームはいい者が作れない。理由はアイデアをこわせないから。最初にでた案をこわして新たに作り直すというプロセスを経なければ本当に優れた者は生まれません(85)
    CDは1案、Dは10案、新人は100案。アイデアをもってこさせる。経験がないから新人は量でカバーする(89)
    博報堂:柴田さん
    スタッフィングがとても重要。仕事の出来不出来を左右する。チームに誰を選ぶか起用するのはCDの仕事(97)
    いつも明るい柴田の打ち合わせを目指している(102)ーーみんなに聞いてみたい
    打ち合わせの目標は「だったらさ」という言葉が飛びかようこと(だったらさ、でつないでアイデアがつながっていく感じ)(104)
    谷山さん:
    (広告表現を)どういう方向にもっていきたいか?という意思が大事。それはみんなで決めるのでなくチームリーダーであるCDが決める。すべての方向に可能性を残したままアイデアをあつめて進めていくのは後だしクリエイティブディレクタでよくない(145)
    (大貫さんは)誰よりも才能があるにもかかわらず誰よりも一所懸命で誰よりもたくさんアイデアを考えてくる
    若いうちに本当に高いレベルを知れば、その後の過ごし方がかわるのだと思う。個人が努力する姿を見るためだけでも、チームを組む意味がある。(155)
    タグボート(岡康道):
    社内コンペをしていることについて・・タグボートではいつもこうやってメンバ同士で勝ち負けを競い当ている(185)
    一倉宏:
    短く端的であるほうが美しい。エレガントな打ち合わせをするのがエレガントなチーム。エレガントという言葉は理数系の世界では最高のほめ言葉(195)
    HAKUHODO DESIGN:永井さん
    すぐれたアイデアが次々とうまれたのは、才能だけでなくチームとしての熱が作用していた気がしてなりません(229)
    電通:山本さん
    その手紙にはCM制作の作法やルールが80項目くらい、教え諭すように書かれていました(241)

  • 広告トップクリエーターのチーム論。

    という触れ込みですが、

    そもそもこういった人達って組織ってもんからは程遠いところに存在する人たち。

    一応、最小ユニットであるチームについて語ってはいるものの…。

    そもそも、
    優秀な代理店の営業(がいればですが)が書いた方がいいんじゃないか?

  • 先行した「ひとつ上の〜」2作に比べ、少しクリエーター寄り(CDやAD向け?)かな、という内容。前2作同様実際の広告キャンペーンの体験談は参考になるが、単に「組織論」「リーダーシップ論」と考えると、その分野の本の方が体系化されていて分かりやすいと思う。

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