真夜中は別の顔 上 新装判

  • アカデミー出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860360320

感想・レビュー・書評

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  • あらすじ
    美しい女性ノエルが若き日にプレイボーイラリーにもて遊ばれた。この恨みを原動力に、自らの美貌と賢さ、ベッドの上での技術を最大限に活かし、high-society に登り詰めることができた。ついに念願叶って復讐を成し遂げることができると思われたが、結局はラリーと同じ運命を辿り、身を滅ぼした。
    ノエルは虜にした数多くの有力者の人生を変えるほど魅力的な女性だったが、結局は裏切りに怒った帝王デミリスによって死刑に追いやられたことに諸行無常盛者必衰の理を感じた。欲張りは悪なのだろう。

    ラリーの妻、キャサリンが可哀想だった。
    頭が良く真面目な性格のキャサリンが、刺激的で突発的なラリーと惹かれ合い、忍耐をもって愛し信じ続けたが、最後には裏切られてしまい廃人同然になってしまったのは辛い。。
    しかしキャサリンが実際は生きていたにも関わらずノエルとラリーが死をもって償わされたのはせめてもの救いであろうか。

    性的な描写のリアルさも本書の魅力である。

  • 小学校の時にハマったシドニィシェルダン。久々に読みなおしたけど、やっぱり面白い。他の作品も読み返すことになりそう。時間が足りない…

  • Why are these two women blind to seeing a man?

  • 感心するほどおもしろい

  • シドニー・シェルダン氏のベストセラー作品
    氏の作品は、読みやすく、あっという間に読んでしまう。
    本作は、映画化されたり、日本でドラマ化されたり、映像化もかなりされた作品です。

    本作は、2人のまったく違う女性の人生を章ごとに交互に描いています。
    2人の人生がどのように進み、どこかでクロスしていく。
    その2人は、1人の男性の人生にクロスしていき・・・




    人は皆そうなのかもしれません。

    まったく別々の生い立ちがあり、その中で、どこかで人生がクロスし、それが結婚であったり、会社であったり、学校であったりするわけで・・・

    いろいろなことを考えながら読めた作品です。

  • 怨念のクモの巣は張られた。何も知らず飛び込んで行くプレイボーイ。ロンドンからワシントン、更に南太平洋へと、男の転地を調査網が追う。紙一重の愛と憎しみに翻弄される2組の男女、うち生き残るのは誰か?愛で結ばれた運命の夫婦を操るのは誰か?米大陸からパリ、アテネに舞台を移して、壮絶な物語が展開する。

  • ♪あの日、あの時、あの場所で~♪
    なんて曲が頭の中でグルグルグルグル(笑)
    ナンデ、この曲?(笑)
    違うんやけどなぁ(-"-)
    まぁ、良しとしよう。

    さぁ、今から下巻を読もう♪

  • 久しぶりのシドニーシェルダン

  • 知人に借りた本。上下巻。13.12.01了

  • シドニィ・シェルダンの本はほとんど読んでいますが、代表作とも言えるこの作品と「ゲームの達人」は何故か読んでませんでした。
    という訳で今更ながら読んでみました。

    物語の冒頭は1947年のギリシャ、アテネから始まる。
    もうすぐアテネで世界のVIPたちが注目する裁判が開かれようとしていた。
    裁判の主要人物は二人の女性。
    キャサリンとノエル。

    時は遡り、その二人の女性の生い立ちについて描かれていく。
    シカゴで生を受けたキャサリンとマルセイユで生を受けたノエル。
    生まれた場所も環境も違う二人。
    二人の共通点は種類の違いはあれど美しい女性だということ。
    キャサリンは灰色の瞳の理知的な美女、ノエルは顔もプロポーションも完璧な絶世の美女。

    二人とも家庭は裕福ではなく、キャサリンは両親の死後、奨学金を受けて進学するもつまらない事で退学。
    その後、ワシントンで秘書の仕事を得、一人の男性と恋に落ちる。
    一方、ノエルは父親に洋品店の店主に売られパリへと逃げる。
    その後、愛した男性に裏切られ、自分を裏切ったその男に復讐を誓う。
    上巻の終盤で全く接点のなかった二人の女性の人生が一人の男によって接点をもつ。
    それがどうやって、冒頭の裁判につながっていくこととなるのか。

    物語の時代は1920年~1940年代。
    当時フランスはヒトラー率いるドイツ軍の配下にあり、閉塞感が漂っていた。
    以前ノエルを助けてくれた人物がユダヤ人だった事、物語の後半に彼女にしつこく求愛するドイツの将軍の存在から、その辺りも裁判に大きく関わっているのでは?と思われる。

    久々に読んでみると、さすが超訳だけに読みやすい。
    スッススッスとスムーズに読める。
    それだけに物足りないとも思う。
    エンターテイメント小説として、ストーリーの筋をそのまんま読んで楽しむ物語という印象をもった。

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著者プロフィール

シドニィ・シェルダン(Sidney Sheldon)
1917年2月11日 - 2007年1月30日
アメリカ合衆国イリノイ州シカゴ生まれ。父はドイツ系ユダヤ人、母はロシア系ユダヤ人。1937年からハリウッドで映画に関わった後、大戦中兵役に就く。終戦後、本格的に劇作家・脚本家の道へ。1947年に映画『独身者と女学生』でアカデミー脚本賞を受賞した。
1969年から小説を書き始める。『顔』でデビューし評価を受け、執筆を続けた。主な代表作としてテレビドラマ化された1982年『ゲームの達人』で、日本でも上下計700万部を突破するベストセラーとなった。ほか、映画化・ドラマ化された『真夜中は別の顔』。

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