- Amazon.co.jp ・本 (91ページ)
- / ISBN・EAN: 9784863720084
感想・レビュー・書評
-
30代後半にして、片耳難聴だったことがわかり、運よく手術で聴こえるようになりました。
初めて、人と話をするとはこんなに温かみのあるものだと知ったわけですが、同時に、過去、周囲から「きつい」
「表面的」と言われていたこと、私自身も人に対して「なんで嘘つきなんだ」「なんで怒るんだ」と、人間関係を切りまくっていたことの理由がみえてきて、心の整理が必要になってきました。
そこで出会ったのが、この本です。
ろう者のトリセツ=過去の私、聴者のトリセツ=現在の私、として読みました。
ろう者のことばづかいは、決して悪気があって言っているわけではないけど、ふつうの言葉としては、周囲を遠ざけるものかもしれないな、と思いました。私にとってはなんてことのない返事して、閉口していた友人の気持ちもわかりました。
ろう者の気持ちも聴者の気持ちもどちらもあるある、と共感できて、聴こえが悪いということは、どれだけ言語習得に障害をあたえ、さらにコミュニケーションも遠ざけるのだということもわかりました。
この本で出てくる「聴者」は、ろう者に歩み寄っている人たちばかりだと思います。
尊敬しました。ろう者にかかわっている以上、コミュニケーションの不成立は免れないでしょうが、言葉のズレがたくさんあるのだ、と知ることでお互いストレスは軽くなるでしょう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本に住み、同じ人種、日本語を使う者同士
使っている言葉に対し、お互いが同じ解釈をしていると思ってしまうのも無理は無い。
この本では
どんな言葉のズレがあるのか
関西手話カレッジの聴者と聾者間で実際に実験し、得られた事例を紹介&解説してくれる。
薄いので30分位で読み終えるだろう。
ここで大事なのは
どんな違いがあるのか暗記するのではなく、
文化や習慣の異なる人と接するときの心構えや
紡ぎ出された言葉だけで相手の気持ちを判断しない心のゆとりを持つこと
である。
そのことを改めて教えてくれる一冊だった。 -
売れるクリエイター 小林真美( http://letters-mami.jugem.jp/ )が装丁・イラスト・DTPを全頁担当した本、
「ろう者のトリセツ 聴者のトリセツ」好評発売中です。
2011年4月現在第6刷。2012年12月現在第7刷。
同じ日本語でも、ろう者と聴者でその意味のとらえ方が違うということを取り上げた本。
日本語の不思議や面白さが満載で、日本語と手話の新たな魅力が発見できる画期的な本です!
■B6判、92頁、本文3色、イラスト多数
■定価:1,260円(本体1,200円+税)
(2009年11月15日発行)
ISBN978-4-86372-008-4 C0080
アマゾンが在庫切れの場合は、直接出版社のページからお買い求めください。
http://cart05.lolipop.jp/LA06686589/?mode=ITEM2&p_id=PR00101813086-
レビューありがとうございます。関西手話カレッジの寺口史和と申します。とても見やすいイラスト・装丁に仕上げていただきありがとうございました。レビューありがとうございます。関西手話カレッジの寺口史和と申します。とても見やすいイラスト・装丁に仕上げていただきありがとうございました。2010/01/07
-
-
ろう語と聴語として、紹介する語彙の意味の違いを紹介する。
知らなきゃ傷つくだろうし、知っていても、えっ?となりそうな違い。新しい言葉として手話は学ぶようだ。ますます難しいよー
クビ 距離が近くなった、ジョークに近い
行くと思う/行く確率 ろう者50% 聴者90%
行くつもり ろう者30% 聴者90%
参加 自由参加なイメージ
出席 真面目な学習などに行く時、積極的
まし 褒めている、励まし
まあまあ<まし まあまあは、悪い意味ではない
悪くない 最高の褒め言葉
やっと 助かる、ありがたい
かまわない 喜んで行かせていただきます
2時10分前 10分の少し前の意味で5〜7分頃
朝ごはん 朝に食べる米のこと -
ズレがあることがわかった。
-
売れるクリエイター 小林真美( http://letters-mami.jugem.jp/ )が装丁・イラスト・DTPを全頁担当した本、
「ろう者のトリセツ 聴者のトリセツ」好評発売中です。
2011年4月現在第6刷。
同じ日本語でも、ろう者と聴者でその意味のとらえ方が違うということを取り上げた本。
日本語の不思議や面白さが満載で、日本語と手話の新たな魅力が発見できる画期的な本です!
■B6判、92頁、本文3色、イラスト多数
■定価:1,260円(本体1,200円+税)
(2009年11月15日発行)
ISBN978-4-86372-008-4 C0080
アマゾンが在庫切れの場合は、直接出版社のページからお買い求めください。
http://cart05.lolipop.jp/LA06686589/?mode=ITEM2&p_id=PR00101813086 -
トリセツというタイトルはどうかと思いますけれど
単語の意味合いが違ったりして FAXやメールでのやりとりも
違って伝わってしまったり
字幕放送なんかも 意味かわっちゃったり あるらしいです
文法違ったりしますしね -
普段、私たちが話している日本語ってなんだろうって、改めて考えた本でもありました。
ろう者がネイティブに使っている手話は、私たち聴者が普段使っている日本語とは文法やコトバの意味が違う全く異なる言語だという考え方があります。一般に、ろう学校や手話教室などで習う手話は、「日本語手話」といわれて、ネイティブの「日本手話」と区別されています。
そこらへんの話は、学問的にもムーブメント的にもいろいろあるのですが、まあフツーはぴんとこないかも。
本書では、手話と聴者の日本語の微妙な(時には大きな)ズレの事例集で、読んでるうちに「なるほど。違うコトバだ」ということがジワジワ感じられるという趣向になっています。
たとえば・・・
聴者「9時10分前に来てください」
ろう者「9時7分に到着したのに、どうして聴者は怒っているのか?」
聴者「ちょっとわからないですね~」
ろう者「ちょっと、わからないだけなのに、どうして聴者はできないというのか!(怒)」
聴者「醤油がもうないわ!買わないと」
ろう者「まだ少し残っているのに、目が悪いの?」
(ろう者には、「ない」はゼロの意味」
聴者「朝ごはん食べた?」
ろう者「食べてない。パンとコーヒーを食べてきたよ」
聴者「そろそろ、お昼にしましょう」
ろう者「お昼に、何をするの?」
読んでいくと、話コトバの慣用的な言い回しというのは非論理的だなあということや、日本語というのは相手に「察し」を求める曖昧な言い方が多いんだなあということにも気づきます。
手話がわかる、わからないに関わらず、職場などでろうの方とのコミュニケーションがなんかしっくりこないんだよなあ~というような経験がある方。もしかしたら、聴こえる人の日本語と、聴こえない人の「日本語」のズレのせいかもしれませんよ。★★★★(三) -
手話を習い始めてろう者の文化・歴史を学ぶよう言われてもよくわからなかったのが、この本を読んでなるほど、そういう事だったのか、とわかりました。
-
ろう者と聴者は見た目は日本人ですが、文化に違いがある(目で見る言葉と耳で聞く言葉を使っている点で)ので、互いの話す言葉にすれ違いや勘違いがあるのが、本当によくわかりました。自分もそうやって思い違いしているかも?と思うと、文化を知ることの大切さを改めて考えさせられました。例文が多いのでわかりやすいです。
-
ネッツ関西/レターズの小林真美が装丁・イラスト・DTPを全頁担当しました。
2009年11月15日初版発行以来、大好評のうちに増刷を重ね、2010年4月30日現在第4刷好評発売中です。
同じ日本語でも、ろう者と聴者でその意味のとらえ方が違うということを取り上げた本ですが、
日本語の不思議や面白さが満載で、日本語と手話の新たな魅力が発見できる画期的な本です!
読み物としても気軽に楽しめる内容になっています。
■本文3色、イラスト多数
アマゾンが在庫切れ、中古本の値段が新本より高い場合等は星湖舎様のページからお買い求めください。
http://cart05.lolipop.jp/LA06686589/?mode=ITEM2&p_id=PR00101813086-
2010年4月30日現在第4刷とありますが、
2011年4月現在第6刷が好評発売中です。
レターズ 小林真美(装丁、DTP、イラスト担当)2010年4月30日現在第4刷とありますが、
2011年4月現在第6刷が好評発売中です。
レターズ 小林真美(装丁、DTP、イラスト担当)2011/07/22
-
-
ろう者と聴者の、言葉遣いや振る舞いの違い。
それはお互いがこう認識していて、これだけずれているからだ!
と、簡潔明瞭に書かれている本です。
聞こえる自分としては、「聴者は…だ」と例えられている部分で反発がない訳ではありませんが。
この本に書かれていることが全て正しいかどうかは別として、ろう文化を知りたい人のための入門書にもなるのではないでしょうか。
「ろう者にとって理解しにくいのは、「お昼にする」=食事なのに、「朝にする」・「夜にする」=食事とはならないこと。日本語は不思議ですね。(p76) -
日本語のあいまいな表現だと、間違えの元になってしまうと思った。
手話も文字も、はっきりと!特に時間は気をつけます。 -
当事者として読んでみたが、わざわざ借りなくてもいいかなと感じた。「聞こえる側にとってはショックを受けるけど、これはこうこういう文化なんです」などとつらつら書いてあるけど、キコエナイ側からしたら「はぁ…ソウデスネ」ボランティア精神から手話を学び始めたけどキコエナイ人たちの言い回しにショックを受けた、という人向けかな。
-
これは興味深かったです。
「悪くない」が最高レベルの良い評価だなんて。。。
関西の元気が伝わってくる内容です。
ただ、手話覚えはじめの私としては、手話表現の併記も欲しかった。 -
約90ページ。合間合間につまみ読みして、気がついたら読み終わっていました。各ポイントに「なるほど~」とうならされましたが、たぶんしばらくしたら忘れてしまうんだろうな私は……。時々読み直して、身につけていきたいと思います。
-
ろう者は「参加」(出席の意思50%)と「出席」(出席の意志100%)を厳密に使い分けているとか、手話で「黒っぽい」というのは「黒一面」のことなので、手話で「表紙が黒っぽいノートを持ってきて」と頼まれたとき、「ダークネイビー」や「濃い紺色」のノートを持って行ったのでは徒労になるとか、へえええと思うことが目白押しです。
同じ国で使っている口語と手話だけど、手話通訳とは異言語だからこその呼称なのですね。日本手話は日本語によく似た別の言語と心得て、違いに注意しないといけないんだなと思いました。-
2014/03/14
-
-
「トリセツ」とは、取扱説明書のことです。
この本は、ろう者と聴者の言葉のズレを解説した取扱い説明書なのです。
同じ言葉でも、ろう者と聴者では、とらえ方、受け止め方、使い方が違うんですね~。
そうそうそう!と思うところもあれば、へ~、そうなんだぁ!と初めて知ることもあり、ページ数も少なく、イラストも多いので、さらっと読めます。
手話を勉強している人、ろう者と接する機会が多い人は一度読んでみるといいかと思います。参考になります -
題名通り、取り説だった。しかし、それ以上のエピソードを期待していたので、少しがっかり。そう言う本、探しているのですが…。
-
ろう者が何気なく使う表現が、聴者にとっては違う意味になる場合がある事を分かりやすく教えてくれている。
絵が多く、手話初心者でもとっつき易い。