【小説1巻】本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第一部「兵士の娘1」

著者 :
  • TOブックス
3.93
  • (143)
  • (140)
  • (101)
  • (24)
  • (7)
本棚登録 : 1752
感想 : 163
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864723428

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 本好きの大学生が異世界トリップして虚弱体質の女の子に転生する話。この本の面白さは、本がない、金がない、体力がない。ないないづくしを本に対する愛の力で切り開いていくところですよ。

  • 変態レベルに読書好きの女子大生、麗乃が、識字率の低い世界の少女、マインに生まれ変わった!
    どうしても本が読みたいマインは、自分で紙から作ろうとする。

    今は無限大にあるかのように思える本は、大量の紙とインクがあって、本を書いてくれる人がいるからこそ、存在するものだよね…と改めて、いまの幸運に気づかされる。

    ネットが普及して、文字に対する有り難みがどんどんなくなっている気がするけれど、字が稀少な世界に入り込んでしまったら、つまらないだろうなぁ。麗乃のように「命をかけてでも、本を読む!」とはならないけど、いまの一番の楽しみがなくなることへの恐怖は共感できる。

    6歳にしては知識や態度が大人すぎるマインに、周りの大人が「普通じゃない」と気づき始める第1巻。これからどんな展開になっていくのか、楽しみだ!

    それにしても麗乃、パピルス(紙)やシャンプー、鉛筆の作り方を、実際に作れるレベルまで知っているのは、只者じゃないな…。

  • 主人公と家族との愛情がとても感動的です。また、主人公とまわりの日常をかいてあるところもとても面白いです。ぜひ読んでみてください。

  • 病的に本が好きな大学生だった主人公は、突然の地震で本に潰されて死んでしまう。
    次に気づいたら、本どころか字もない土地で、病弱な幼女になっていた。
    本を手に入れるために奮闘するマインの物語……なんだけど、可愛くて面白いところがありつつも、なんかマインが好きになれず……もう少ししたら慣れるかな?!

  • 本好きの主人公が、本が全くない世界で生きることになって……という設定がおもしろい。
    何とか本を作ろうと、いろいろな紙を作ろうとして失敗するところも、おもしろく読んだ。

    ただ、いろいろ設定で気になることもあったりして。
    とにかく、こんな幼女がいろいろなことを知っていて、かなり不自然! それと、今までいた世界といろいろ違うみたいだけど、言葉は通じるの? とかね。少しご都合主義的かな?

  • 読んでみようと思った動機は図書館でこの本のシリーズがずらっと並んでいたという単純な動機。手に取ってみると、普段ちょっと毛嫌いしていた「異世界転生もの」だったので、「はずれかも」という不安を持ちながら読み進めた。最初、転生した主人公の麗乃(マイン)の性格の描写でちょっとイラっとする部分もあったが、読み進めていくうちにそんな気持ちは消え本を作るために色々悪戦苦闘するマインの姿に共感した。年齢の割に聡すぎるマインにこの後色々な出来事が待ち受けると思うが、マインの本懐が達成できるのか。続けて読んでいきたいと思う。

  • ついていけなかった。10年若ければそこそこ楽しめただろうに…と自分の加齢を嘆いておこう。

  • ちょこちょこと直されていて、web版読んで気にいった人は、読み直す時には書籍版を読んでも楽しいと思う。

    マインとルッツに会ったベンノとオットーがコリンナと会話するところまで。

    web版の第1話〜第26話の範囲。

    書き下ろしが、2つ。
    ・マインのいない日常
    マインが寝込んでる時のルッツ達が森に行ってる時の話し。シュミル狩りでシュミル登場と一般の子供視点代表としてフェイからマインの印象が語られる。
    ・変わらぬ日常
    転生前の麗乃と修ちゃんの話し。最後のセリフはお約束。

    あと、
    生活改善中

    冬の甘味
    は、
    第6話 閑話 変になった妹

    第13話 閑話 オレの救世主
    の視点変更でなかなか興味深い。

  • 本好きにはたまらないんじゃないかと思う設定の1冊です。
    紙の発明すらまだで、本は超貴重品でそうそう手に入らない世界に転生してしまった、司書志望の読書マニア女子高生。
    ないものは自分で作ってしまえと本づくりに挑戦するけど、この世界での自分は病弱な5歳幼女だから、スポーツ万能じゃないコナン君状態、頭脳は大人だけど体がついて行きません。
    それでも、パピルス、粘土板、木簡、竹簡と、書物の歴史を辿っていくように本作りに挑戦していく姿は、読んでいてとても面白い。古代文明人にリスペクトな気持ちになりますね。

    しかし、目指すところは紙を作り、本を作り、出版して、図書館を作って、司書になるというもの。
    だけど、この世界で大衆が手に取れる本を作るなんて、市場をひっくり返すどころじゃない、国をも転覆させかねないことです。
    この後もそう簡単にはいかないはず。
    続きがとても気になります。

    それにしても主人公の知識が凄い。
    いわゆる女子力的な要素もかなりありますが、やっぱり図書館で様々な本を読んで、いろんな雑学が身についちゃってるんでしょうね。

全163件中 111 - 120件を表示

著者プロフィール

香月美夜(かづき みや)
小説家。1月22日生まれ。中学2年生の頃より小説を書き始め、社会人となり結婚後、子どもの世話がひと段落してから執筆を再会。2013年より小説投稿サイト「小説家になろう」で『本好きの下剋上』を公開して人気作品となる。2015年にTOブックスより書籍化され一般誌デビュー、シリーズ化される代表作になる。同作シリーズは累計100万部を突破し、「このライトノベルがすごい! 2018&2019」2年連続第1位に輝き、テレビアニメ化も決定した。

香月美夜の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
宮木 あや子
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×