感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • きょうは、カレーだ。にじむ汗、そして、水を
    ゴクゴク。水まで旨い!池波正太郎「カレーライス」、
    井上靖「ほんとうのライスカレー」から、
    色川武大「紙のようなカレーの夢」まで、
    カレーだらけの33篇。

  • 同じ食べ物なのに想像するカレーライスは人それぞれ。紙がカレー色なのも、なんとも憎い!

  • 1/22はカレーライスの日
    魅力手な著者たちがカレーについて語る、カレーだらけのアンソロジーを。

  • 最近、文庫化されていたとは。

    でもまあ、凝った作りをしている本だからいっか。

    内田百閒からよしもとばななまで、この人もカレーライスのこと書いてるんか!と、なかなか楽しい気分になった一冊。

    面白いなぁと思うのは、なぜかカレーライスに「懐かしき不味さ」を求めるのだということ。
    家で食べた、カレー粉とうどん粉を混ぜたような黄色いの、がやたらと出て来る。
    この場合、カレーライスではなく、ライスカレーなのだけれど。
    それが、思い出の味になっているんだな。

    美味しいとか、不味いとか、そんなことをいちいち語るでない、という作家さんにこそ、よくカレーライスは語られる。
    カレーライス、ラーメン、トンカツというお決まりの三種の神器?も何度か登場する。
    ハンバーグではないのか。そうか。

    極め付けは、本場に対する引け目があること。
    偽物と分かっている感。
    ジャパニーズカレーをインド人の目の前で食べるのは、ものすごく恥ずかしいという話もあった。
    我々はそれを本場ではないのだ、ということを否応なく自覚している。でも、好き。

    質よりも身近さを求められる食べ物。
    お味噌汁とか、玉子焼きとか、そういったソウルフードをカレーライスもまた体現しているようだ。
    うーん。カレーライス食べたくなるわー。

  • 美味しいものの本は読んでしまいます。
    面白かったです。エッセイと、カレーの写真と。
    カレーライスというのは幼少からの思い入れがあるのか、思い出の味として書かれているかたが多かったです。
    よしもとばななさんの、カルマのお話は切なかった…3件目のママが無事でよかった。
    阿川佐和子さんのカレーライスが気になります。
    本文の紙がカレー色なのも面白かったです。

  • これぞアンソロジー、これぞカレー!! 池波正太郎から東海林さだおまで(順不同)、およそカレーと名のつくエッセイを片っ端から集めも集めたり 33編。ちょっとあげるだけでも、井上靖、中島らも、小津安二郎、井上ひさし、寺山修司、伊丹十三、獅子文六、北杜夫、阿川佐和子、久住昌之、泉麻人、内田百けん、よしもとばなな、吉本隆明などなど、ベストセラー作家あり、映画監督あり、詩人あり、思想家あり。しかし、カレーが大好きでない人は一人もいない。

  • 利男兄に教えてもらったカレー本。
    でも、まあ、カレー話ばかり読んでると飽きてくる。その一方で、読んでるだけでなくて、飛びっきり美味しいカレーが食べたくなるし、カレーを作りたくなる。
    でも、そんな時に限って、美味しいカレーを食べる機会はなく、カレーを作る機会もない。
    そんなわけで、来週こそ美味しいカレーを食べる。
    再来週こそ、カレーを作る。

  • カレーライスか、ライスカレーか?
    諸説あって興味深し。

全91件中 31 - 40件を表示

著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

阿川佐和子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×