宗教とデザイン

著者 :
  • 左右社
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本棚登録 : 205
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865283808

感想・レビュー・書評

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  • 松田行正が追い求めるブックデザインの可能性。本はオブジェになっていく | nostos books ノストスブックス
    https://nostos.jp/archives/114878

    usiwakamaru
    https://matzda.co.jp/

    宗教とデザイン | 左右社 SAYUSHA
    https://sayusha.com/books/-/isbn9784865283808

  • 「戦争とデザイン」の著者の新しい本は「宗教とデザイン」。ページを開いて最初の最初に『本書は、宗教における表現とはなにか、をテーマとしている。それは、「過剰な忖度(推理)・過度な解釈」によって生まれた「誤解する美学」といえるのではないだろうか、これを順を追って述べていきたい』と宣言しています。それをキリスト教の「普遍性」、イスラム教の「絶対性」、仏教の「安定性」という三大宗教の切り口で、膨大な知識と豊富な図版で論考を積み上げていきます。それぞれの信仰がビジュアルをどう用いたか?によってそれぞれが世界宗教になりえたのか?という沿革でもあります。心の問題がロジックの問題ではなくエモーションの問題だとしたら、そこには言葉<ビジュアルであったろうし、ノンバーバルな宗教体験を感じさせる事が国境を越える秘訣だったのかもしれません。前著に続いて、著者の提示する様々なネタを拾っていく内に、広大な森に入ってしまったような読書でした。

  • 結構話が細かかった。
    私にはウケた。流石に最後の方の漢字の成り立ちのあたりで飽きてきて流し読みした。

    日本の宗教観ってやっぱり独特なんだなー、というのが一番面白かった。
    島国で野山があり、点景が生まれた。それは中心がない、というか、そこかしこに中心があり、八百万の神につながった。そして、自然と海に目が行き、周りをみまわす。すると中国という大国があり、自身が周縁に位置し、中心ではなく周縁が大事という意識になる。
    だからこそ、漢字という中国の文化から女官がつくったひらがなにも注目できて、日本の独自の文化とできた。
    だから、日本は横、水平の形が多い。お箸の置き方、床の間の畳の配置などなど。
    これがヨーロッパは縦。神は上にいるという思想。

    ある程度、世界史の流れを知っていないと読むのが難しいかもしれない。

  • https://cool.obirin.ac.jp/opac/volume/929383

    ひなたやまにもあります。

  • 図画や彫像に限らず、宗教に関するデザイン全般について網羅的に書いた本。宗教の側のデザインのみならず、宗教が世界や社会をどのようにデザインしたか、しようと試みたかについても挙げられている。読んでいて楽しい本ではあるが、全体として体系的に書かれているわけではないので、心して取りかからないと読み終わった時に何も心に残らないということになりがち(私もそうだった(苦笑))。多少独断的とも思える箇所もあるが、それは著者のデザインの内、ということだろう。

  • 色んな宗教の細かい慣習や芸術が盛り込まれてるのが面白い。写真の配置とか装丁もオシャレ

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著者プロフィール

松田行正
本のデザインを中心としたグラフィック・デザイナー。自称デザインの歴史探偵。「オブジェとしての本」を掲げるミニ出版社、牛若丸主宰。『眼の冒険』(紀伊國屋書店)で第37 回講談社出版文化賞ブックデザイン賞受賞。著書に、『デザインってなんだろ?』(紀伊國屋書店)、『デザインの作法』(平凡社)、『にほん的』(河出書房新社)、『独裁者のデザイン』(河出文庫)、『眼の冒険』『線の冒険』(ちくま文庫)、『RED』『HATE !』『急がば廻れ』『デザイン偉人伝』『アート& デザイン表現史』『戦争とデザイン』『宗教とデザイン』(左右社)などがある。

「2023年 『グラフィック・ビートルズ(3,600円+税、牛若丸・Book&Design)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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