65歳からは検診・薬をやめるに限る! ―高血圧・糖尿病・がんはこわくない

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  • さくら舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865810950

感想・レビュー・書評

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  • 私がこれまで考えてきた薬や検診・病気の治療に対する考え方と全く同じで、「私は間違ってなかったんだ!」と自己肯定できて大満足した本です。他の人に言うとひかれそうで言ったことはありませんでした(笑)

    ・健康を追求しすぎてストレスになっては本末転倒。
    ・検査を受けて悪い数値が出て気にするよりも、受けないで人生を楽しみたい。(熱が出て体温計で高熱と分かると余計に具合が悪くなるのと似ている。)
    ・それで早死にしてもそれが寿命と受け入れる覚悟。
    ・治療を受けて(病院に閉じ込められて美味しいものも食べられずに)延命するよりも、旅行に行ったり好きなものを食べて人生を謳歌して逝きたい。
    ・薬は毒。副作用のほうが怖い。自分の自然治癒力を信じる。
    ・市販薬のほうがいろいろな成分が入っていて危ない。
    ・ワクチンは有効。
    ・数字のマジックに騙されない。同じ数字から導き出した結果でも、「絶対危険」では2%、「相対危険」では30%になる。「絶対危険」で2%の脳卒中を1%まで少なくした結果は、「1%しか少なくならない」ともいえるし、「50%も少なくなる」ともいえる。
    ・遺伝も体質も歳をとると関係ない。
    ・ほどほどに適当に生きる。
    ・体が衰えることを許す。

  • 1961年生まれ、現在、西国分寺で開業の「家庭医」、名郷直樹(なごう なおき)氏の「65歳からは検診・薬をやめるに限る!」2017.4発行の書です。医療の世界の表と裏、検査の正常・異常の境目のあいまいさ、薬の限定的効果と副作用、薬よりこわいサプリメント・トクホ、高齢ほど薬のデメリットは大、65歳からは健診・検診の卒業など、高齢における医療への取り組み方、更には生き方に対する提言がされています。じっくり読みました!薬はできるだけ飲まないようにしようと思います(これまで通り)。健診結果は数値より変化に注目を。

著者プロフィール

1961年、愛知県に生まれる。自治医科大学卒業。愛知県作手村国民健康保険診療所に12年間勤務。へき地医療や研修医教育を中心に活動し、2011年6月に西国分寺でクリニックを開業。地域家庭医療に従事し、20年以上にわたりEBM(エビデンスに基づく医療)を実践する。著書に『EBM実践ワークブック—よりよい治療をめざして』(南江堂)、『気負わず毎日使えるEBM超実践法』(金原出版)、『「健康第一」は間違っている』(筑摩選書)、『65歳からは検診・薬をやめるに限る』(さくら舎)など。

「2021年 『いずれくる死にそなえない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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