図解・最新 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!

  • 文響社
3.92
  • (269)
  • (403)
  • (248)
  • (36)
  • (9)
本棚登録 : 5126
感想 : 373
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784866510422

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 中田敦彦のYouTube大学で紹介されていた作者だったので、気になって読んでみた。
    この本はどうやって資産運用したら良いか分からない人に向けて、あれをやめてこれをやればいいと1から教えてくれる本であった。
    個人的には少し断定的過ぎるとも感じたので、全てを鵜呑みにするのではなく、この類の本を何冊か読んだ上で、自分の資産運用の方法を決めていくのが良いと思った。

    「これからは一つの会社にしがみつくのは安全でも効率的でない。どんな大企業だって、いつリストラされるかわからないし、その会社がなくなるかもしれない。だから、自分の能力を高めて、他の企業でもやっていけるスキルを身に付けておくことは、お金を運用すること以上に大切」

    #booklog

  • # 書評☆3 図解・最新 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください! | 国債と投資信託を組み合わせた年率5 %を目指した手堅い投資解説

    ## 概要
    - 書名: 図解・最新 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!
    - 副題:
    - 著者: 山崎 元 and 大橋 弘祐
    - 出版日: 2017-12-01
    - 読了日: 2019-10-24 Thu
    - 評価: ☆3
    - URL: https://book.senooken.jp/post/2019/12/09/

    ## 評価
    金融資産運用について素人でもわかりやすいと評判だったので興味を持って読んだ。

    2015-11-17に出版された「[難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!](https://book.senooken.jp/post/2019/12/10/)」に図解を取り込み,内容を修正したものとなっている。

    投資素人の大橋 弘佑と金融のプロの山崎 元の対話形式で,素人が手堅く投資する方法を解説している。

    本書では国債とインデックスファンドの投資信託を組み合わせた投資を解説している。この観点で関係ある事項・疑問点に絞って解説しており,手短で分かりやすかった。

    特に個人的には外貨預金がダメなことをしれたのがよかった。全体として,素人向けでわかりやすく書かれていてよかった。

    ただし,例えばがん保険には絶対入るななどやや怪しい部分があった。医療費控除などをうまく活用すればアリではないかと思ったからだ。

    概ね問題ないと思うが,100 %鵜呑みにはしないように注意が必要だと感じた。

    ## 引用
    > ### p. 20: 05 人類最大の発明「複利」とは?
    > 「それと複利に関して一つ覚えておくといいいのが『72』の法則」
    >
    > 「なんでしょう、それは」
    >
    > 「72を『利率』で割ると『2倍になるまでにかかるおよその年数』が出る」

    72の法則は初めて知った。5 %の利率だと72/5 = 14.4という感じで2倍になるまでのおよその時間が分かる。簡単に試算する方法として便利だと思った。

    > ### p. 22: 06 本当に国債は損しないんですか?
    > 「それで、個人向け国債には固定金利型3年満期、固定金利型5年満期、変動金利型10年満期の3種類がある」
    >
    > 「どれを買えばいいんですか…」
    >
    > 「買うのは、満期が10年の『変動金利型10年満期』というもの。他の二つは固定金利だから、ずっと金利が一緒なんだけど、これは変動金利だから長期金利 (2017年10月時点では0.05%) に合わせて変動する」
    > ___
    > 「そう。しかも、この金融商品は金利の最低利率が0.05 %と決まっていて、これ以上下がることがないの。だから、今みたいに銀行の金利がほぼ0のときは相対的に得をする。それが『変動10年型』を選んだ理由のひとつ」

    本書で推奨している投資の一つの変動金利型10年満期国債の推奨理由が説明されていた。

    > ### p. 32: 09 外貨預金は銀行のカモになる
    > 「じゃあ外貨預金はどうなんですか?」
    >
    > 「絶対やらないほうがいい」
    >
    > 「どうしてですか?」
    >
    > 「まず手数料が恐ろしく高い。仮に米ドル1ドルが120円だったとするでしょう。手数料は普通の銀行だと1ドルにつき1円だから、1万ドル買ったら余計に1万円かかる。つまり120万円を買うのに121万円かかるということ。日本円に戻すときも1ドルにつき1円のコストがかかる。これは確実に損だし高い。銀行の利息と比べるとわかるでしょう。」
    > ___
    > 「つまり、『為替が上がるか、下がるか』と、『金利が高いか、安いか』をセットで考えて取引価格が決まっているから、買う前にどっちの通貨が得かは言えない。だから、手数料を別にしても、外貨預金をやるのはコイントスで『表』か『裏』にお金をかけるのとほぼ一緒」

    なぜ外貨預金がダメなのかが解説されており,参考になった。

    > ### p. 40: 13 結局どの投資信託を買えばいいんですか?
    > 「現時点で買うべき投資信託は、①上場インデックスファンドTOPIX (国内株式の投資信託) ②ニッセイ外国株式インデックスファンド (海外株式の投資信託)。まあ、この二つでいいね。リスクを負ってもいいと思うお金の中から、この国内と海外の二つの投資信託を半々ずつ買えばいい。」

    どの投資信託が上がる下がるかは誰にもわからないので,手数料の安いものとして上記2個のインデックスファンドを推奨していた。

    > ### p. 46: 16 素人が手を出してもいい金融商品って何ですか?
    > 「難しくないよ。アクティブファンドっていうのは、プロ (人) が株や債券を選んで買うやつ。インデックスファンドというのは、日経平均とかダウ工業平均とかニュースでやっている指標に連動する投資信託」
    >
    > 「…ちなみに、過去の実績を見るとプロが運用するアクティブファンドの平均がインデックスファンドに勝ったことはほとんどない。渡やこれを『運用業界の不都合な真実 (その1)』と呼んでいる」

    投資信託で登場するインデックスファンドとアクティブファンドを解説していた。結局,インデックスファンドのほうが手数料も勝率も高いので,常にこちらを選ぶべきだと学んだ。

    > ### p. 27: インデックスファンドは国内と海外を半々ずつ買う
    > 「いや一気に買ったほうがいい」
    >
    > 「一気に200万ですか……⁉」
    >
    > 「なぜかっていうと、毎月少しずつ買うと、分けて買う分、購入手数料 (イニシャルコスト) が余計にかかる。それに、仮に毎月5万円ずつ分散して投資したとすると、3年以上君のお金の一部を働かせずに寝かせておくことになる。投資額を決めたら速やかにその状態を作るほうが合理的なの」

    ここは意外だった。ドル・コスト平均法で毎月少しずつ買い足すほうがリスクに強く,結果的に安いときにたくさん買い足すことができるからというのをよくきくからだ。まとまった資金が手元にある場合は購入手数料と運用額を増やすため,短い間隔で一気に購入するのが有利だと学んだ。しかし,それにしても2-3か月などでわけたほうがいいのではないかとも思ってしまった。

    また,ここではインデックスファンドは国内と国外を半々ずつ買うことを推奨していたが,その理由は説明されていなかったのが物足りなかった。

    ## 結論
    お金の素人が手持ちで遊ばせているお金を手堅く運用する方法を解説していた。ポイントを絞って解説しており,ごちゃごちゃとした細かいことが書かれておらず,わかりやすくてよかった。

    その点細かいところが書かれていないという欠点はあるが,わかりやすくて手短だったのでこれはこれでよかった。

    投資の最初の一冊として悪くなかった。

  • 非常にシンプルにタイトル通りのことが書かれた本。
    手数料が投資をする際のネックになるのはどの本でも言われている。それにプラスアルファ「誰にも将来どうなるかはわからないから、確実に儲かる方法はほぼない」と割と正直に書いてあるところに好感が持てる。保険に関しても概ね同意。保険に入るくらいなら自分で予めお金を用意しておいた方が賢い。どこまで信用するかは個人の自由だけど、それ以前に書かれていることをある程度理解できるようにはなっておきたい。

  • これまで株、FXなど漠然とした興味があり、様々な書籍を試しましたが、全て頓挫しました。
    今回お金ジャンルに関する本で、始めて一気読みできました。
    非常にシンプルで無駄がなく、お金についてよく理解ができたと思います。すぐに始めるためのサポートが充実。
    投資信託と、個人向け国債をスタートすることを決意しました。楽天証券に口座開設しました。ほんと面白かった。

  • 投資に興味があるけど、勉強するのは面倒だし難しいことは苦手!って人にぴったりの本。
    投資の種類や仕組みを大衆向けの言葉、しかも会話形式でものすごく噛み砕いて説明してくれているので、驚くほどわかりやすい。
    「結局何をしたらいいの?」っていう投資未経験者に「これとこれとこれ!」って名指ししてくれるシンプルに有り難い本です。

  • かなり胡散臭いタイトルですが、内容はとてもしっかりしています。

    自称「ド素人」の筆者が、世の中で難しいとされていることを極力簡単に専門家から教えてもらう、というコンセプトのシリーズのようです。
    タイトルはもとより、口コミで評判が良かったので読んでみました。

    一言でいうと、よくもまぁここまでシンプルに分かりやすく説明できたものだ、に尽きます。
    本書を手にした時点での私のお金に関する悩みや不安は、ざっくりと以下の3点でした。

    ・資産運用の仕方
    ・保険のこと
    ・老後のための資金

    本書の記述は、シンプルに説明することに主眼が置かれているので、正直極論かと思います。
    「資産運用は投資信託のみ、外国株式と国内株式のインデックス投資をドンと購入して放置、たまにリバランス。」
    ・・・極論ですが、基本戦略はこれでいいのかな、と。あとは個人の指向で肉付けしていけばいいかと思います。
    「毎月積み立てのドルコスト平均法は毎月購入手数料が掛かるからもったいない」とのことですが、購入金額や為替相場を分散できるため、本書の言う購入手数料が掛からなければ有効な方法論であると思います。
    また、多少リスクを負ってもちまちま利ざやで儲けたい、という人は予算を決めてその枠内で値上がり益狙いの投資をしてもいいと思うんです。
    本書は、資産管理の基本的な考え方を極論を用いて極めて簡潔に示している、ということです。

    保険や老後資金に関しても同様でした。
    保険はシンプルな死亡保障の生命保険のみ。特約など要らん。ほとんどの人が絶対損をする保険に毎月お金を入れるならその分投資に回して資産を増やす。有事はその資産を換金して使用する。
    ・・・ごもっともです。
    では、どの程度自分の死後や老後に資産を残す必要があるのか。
    そのためには、公的な年金がどのくらいもらえるか、自分的にさらにどのくらい生活費で上乗せが欲しいかを考慮して必要額を算出します。
    老後30年として、月あたりプラス1万欲しければ360万円、プラス10万円欲しければ3600万円、という計算です。

    本書で基本的な考え方を学んで、そこから知識を肉付けして自分なりの資産管理スタイルを構築していくと良いかと思います。
    私のように、それなりに資産管理をしていたつもりだけど、漠然とした不安、どこかに無駄があるのではないか、という人にも大いにオススメできます。私の場合は、本書が運用資産や保険を大いに見直すきっかけになりました。
    本当に「難しいことはわからない」人にもオススメできる1冊です。

  • 新NISAバージョンが出てるの知らなくてこちらを読んでしまった(._.`)
    最近お金の勉強をしているので復習になった!
    わかりやすく読みやすいです!

  • ・まずネットに口座を開く。SBI証券など。
    安全にお金を持っておくなら、個人向け国債変動型10年を買う。少しリスクを取るなら投資信託。買うべきはこの2つだけ→上場インデックスファンドTOPIX、ニッセイ外国株式インデックスファンド。

    ・資産を安全とリスクに分ける。安全で国債を、リスクでインデックスファンドを買う。国内と海外が半々になるように。手数料のため、また、動いていないお金をなくすため、一気に買ったほうが良い。

    ・インデックスファンドには、NISAと確定拠出年金をフルに使う。
    NISAの口座で投資信託を買うと、5年分は非課税になる。ネット証券(SBI証券など)からNISA口座を作れる。
    確定拠出年金も税金控除、儲けは非課税。60歳まで原則下ろせない。確定拠出年金は一般よりも手数料が安いので、外国株式を買うのがよい。

    ・とにかく手数料は無駄。手数料が安いものを選ぶ。

    ・お金の運用の基本は預けっぱなし、お金が必要なときに売る。生活費は毎月の給料から。売るときは買値にこだわらず、お金がいるなら売る。

    ・ローンを組むなら家は買うな。新築マンションもめっちゃ無駄。

    ・実は医療保険もいらない。保険料分を節約して運用に回すべき。いざとなったら高額療養費制度。→本当に大丈夫か???

    ・もっとリターンが欲しいとき……まず投資信託に預けるお金を増やすと、かんたんにハイリスクハイリターンになる。さらに、新興国のインデックスファンドがある。eMAXIS新興国株式インデックス。やるとしたらNISAで。

  • 書いてることは割と納得できました、少し言い切りすぎが気になりますが。
    ものすごーく基礎的な内容です。入門者向け!
    ある程度お金の知識がある人には物足りないと思います。

    あと仕方ないですが、投信の情報が古いので最新の情報をチェックしましょう。

    家を買うなは極端だなー。

  • お金について興味のなかった人。勉強したことのなかった人でもわかりやすく入りやすい本の一つだと思いました。
    お金について学んでみたいと思った人にはきっかけになる一冊になるんじゃないかと思いました!

    2024.3月

全373件中 41 - 50件を表示

著者プロフィール

経済評論家、楽天証券経済研究所客員研究員。株式会社マイベンチマーク代表取締役。1958年、北海道生まれ。東京大学経済学部卒業、三菱商事入社。その後、野村投信、住友生命、住友信託、メリルリンチ証券、UFJ総合研究所など12回の転職を経て現職。雑誌、ウェブサイトの連載やテレビ出演多数。『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』(文響社刊・共著)、『マンガでわかる シンプルで正しいお金の増やし方』(講談社刊・共著)など著書多数。


「2022年 『マンガでわかる 世界でただひとつの株式投資入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山崎元の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
デールカーネギ...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×