【小説27巻】本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第五部「女神の化身6」

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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784866992419

作品紹介・あらすじ

シリーズ累計500万部突破!(電子書籍を含む)TVアニメ第3期制作決定!

感想・レビュー・書評

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  • 婚約を解消し、王の養女になる。
    避けられない命を受けての、エーレンフェストのあれこれで、中継ぎ的な内容。

    隠し部屋を得たフェルディナンドが、ひさびさにらしさ全開だったのが、笑えた。

    椎名優の巻末の4コマ漫画も、本編のコミカルなシーンが凝縮されていて、面白かった。

  • エルヴィーラの深い母の愛に打たれます。
    比較するようにゲオルギーネの毒母ぶりが伝わってくる。
    本編でローゼマインとフェルディナンドは会わないけど、2人の挿絵はたっぷり。
    今回は下町組と神殿組がたくさん出てきたし、側近たちも名捧げしたり引き継ぎに奔走したりと大活躍。
    いよいよ中央に行く日が迫ってくるけど、先の見えない不安がどんどん押し寄せてくる。ランツェナーヴェの使者も登場して、戦争の予感〜。

  • 面白かった。
    地味といえば、地味な5の6。しかし面白い。
    やっぱりヴェローニカやねぇ。ゲオルギーネなのかヴェローニカなのか、気になるところ。
    妙な異国の布をつかえば、白の塔からの出入りとかもできるのでは?
    なんなら領主のやばい場所とかにもアクセスできる設定だったらどうするっ。
    ディートリンデのアホっぷりがすごいが、このアホの子もどんな駒につかわれるのか、いい配置でええ”ざまぁ”であれと、思う。

    「自分たちが担ぎ上げているライゼガングの姫が一番怖いと思い知れば良いのだ」

  • いわゆる「日常パート」が多い巻でしたが、中央へと移動が決まっているローゼマインの周りでは、エーレンフェストに残る者と、中央に同行する者それぞれに大きな生活の変化に向けた準備が進みます。

    婚約が(少なくとも内輪では)解消されたヴィルフリートとの関係が改善され、以前のような兄妹のやり取りが戻ってきたことは救いでしょうか。

  • 初めて語られるエルヴィーラの心情に号泣。ローゼマインも貴族に対し壁を作ってたから知らなかったのね。

    エーレンフェストからフェルディナンドを奪われ、そしてフェルディナンドの連座回避の為に自らもエーレンフェストから離れることになったローゼマイン。

    中央へ移動することがほぼ確定しているローゼマインの業務引き継ぎ、神殿の引き継ぎ、側近の進退、婚約の破棄、下町の職人たちの今後。

    急に決まった中央への移動に関し、普通の領主候補生とは比べ物にならないほどの仕事量が発生する。

    ○エルヴィーラの母子の会話
    お母様ぁぁ…!!
    ローゼマインを引き取ってから、全てが上手くいくようになったと話すエルヴィーラ。
    コルネリウスがローゼマインの洗礼式の前に、彼女が来てから家の雰囲気が良くなったと感じていたけれど、それが伝わるくらい冷え切った状態だったのね。

    隠し部屋で涙を流すエルヴィーラを見て、自分の感情を見せない貴族の本音の出し方と、エルヴィーラが本当に自分を心配してくれているという実感を得るローゼマイン。
    平民で、異世界の記憶持ちという秘密を抱えて生きるローゼマインは、自分から歩み寄ることを半ば放棄していたけど、わかりにくいだけでちゃんと情を持ってくれていて、きちんと受け止めてくれた。
    貴族って分かりにくいし、面倒くさいし、怖いけれど、”貴女は貴女らしさを失うことなく、進みなさい”と背中を押すエルヴィーラ。
    ローゼマインの故郷が、下町だけでなくなったように感じた。

    ○リーゼレータへの中央行き要請
    番外編でリーゼレータの婚約者の実態を知り、ふぁんぶっくのSSで見せたトルステンの優しさは嘘だったのね…!
    旧ヴェローニカらしい、親しくなってから豹変するやり方に、昔先輩に言われた「初めて面談する人に、何となく『うん…?』と違和感を感じたら、その感覚は長年人と関わってきた間の危機察知スキルが発動しているということだから、大事にした方がいい」という言葉を思い出す。
    ヴィルフリートの初期からの側近、でもローゼマインの側近の評価は微妙、貴族院で優秀者に選ばれていない、リーゼレータは中級貴族の婿養子の行き先としてはライゼガングによりすぎるから微妙と言われていた、、、のに周りから羨ましがられたというセリフに気づけばよかった~!!!(悔しい)

    エルヴィーラの根回しがあったとはいえ、ローゼマインに一緒に来て!と恥ずかしげにおねだりされて嬉しげなリーゼレータ。
    狂信者2名から、主の可愛いシーンを見逃した衝撃、そして主から直接求められた羨望(嫉妬)の眼差しを受ける(笑)

    ○ディルクの決意
    ローゼマインは神殿長を退任してしまい、庇護者がいなくなる中、孤児院を出られないデリアの為に孤児から貴族になると決意するディルク。
    貴族のふるまいを何も知らないし、神殿の平民の孤児だと選別から漏れた旧ヴェローニカ派の子供たちからも妬まれる。
    ローゼマインが守ってくれたものを引き継ぎたいと、高い目標を持ったディルクがまぶしい。
    そういえば、赤ちゃんの時にマインの全属性の祝福を一緒に受けたよね…?
    実はあれが自分の望みをかなえる幸運となったのかな?
    身食いの貴族がどのような成長をするのか。デリアが持っているローゼマインとの従属契約の契約書は今後出てくるのだろうか…。

  • ローゼマインが中央に移ることになって、エーレンフェストに戻って色んな引継を行ったり、グーテンベルクやお抱えの行き先を決めていったりする話。領主一族の本当の思惑が見えたり、家族やルッツを連れて行くつもりだったから落ち着いていたのね、など妙に納得した。アーレンスバッハとランツェナーヴェの国境関係、ランツェナーヴェとユルゲンシュミットの国と国の関係がイマイチわかってなかったけど、ようやく分かった。
    魔力の大きさって近いと判るっていう設定だけど、フェルディナンドと王族、ゲオルギーネはお互いどんな風に感じているのだろうか。

  • 「婚約を解消し、王の養女になる」ローゼマインの報告から猶予1年、成人までには3年で同行するもの、残るもので動き出す。
    神殿や印刷業務などの引き継ぎ、フェルディナンドに送るアレ用の最高品質の300枚の魔紙作り。
    Web版の倍以上の密度。
    ハルトムートもクラリッサも名捧げ。。。だから主の帰還を知れるのかと。。。
    ルッツはトゥーリと婚約。トゥーリの成人式も無事終わる。

    プロローグ:フロレンツィア視点
    エピローグ:ルッツ視点
    書き下ろし短編①:「わたくしの希望と問題点」(リーゼレータ視点) 婚約解消して晴れて側仕え筆頭として。
    書き下ろし短編②:「騒動の事情聴取」(ジルヴェスター視点)

  • ドラマCDのエルヴィーラSS
    ローゼマインが平民だとカルステッドからは知らされていたわけで
    ちゃんと受け入れて教育して親子としての関係性を築くお母様、強いよなぁ
    ローゼマインが騎士団長の妻とはこうあるべきというのも納得


    神殿長の引き継ぎを賢明にこなそうとするメルヒオールが健気
    ローゼマインを目標として憧れていたけど、その感情が実は懸想と呼ばれる類のものだと気づき、既に結婚しているというままならない感情を内に押し込めるイメージで魔力圧縮しつつ、神殿長として祈り続けた結果、途轍もない魔力と祝福持ちになったメルヒオールの物語を読んでみたい


    ハルトムートとクラリッサの名捧げ
    オティーリエが放り出すのが面白い
    実の親とて狂信者モードのハルトムートとそれに同調して盛り上がる婚約者からは目を背けたくもなりますよねー


    リンクベルク家でのお話し合いの後、ローゼマインと隠し部屋を使うエルヴィーラ様
    エルヴィーラは貴族としてだけでなく、ちゃんと母親になるつもりだったんだよなぁ
    ローゼマインへの重責を純粋に心配してる
    ここを出れば王の養女になる娘と王族の護衛騎士になる息子の母の身
    そう切り替えられるお母様はやはり強い


    リーゼレータの中央同行も事前にちゃんと調整してたわけで
    そりゃそうだと思う
    WEBで本編を読んでたときもなんとなくそんな調整をしていそうとは思ってた


    孤児院長室の隠し部屋に同席を初めて許されたハルトムート
    ローゼマインの出自を知って黙していたけど
    今まで以上に怖くてキモい
    ま、今後ももっとキモくなるんだけどさ……

    名捧げした側近よりもダームエルが信頼されているのは普通の貴族は理解できないだろうな
    フェルディナンドよりもベンノ、マルクを頼っているのは尚更信じがたいでしょうね


    ふぁんぶっくSS
    ダームエルのディルクへの気遣いが泣ける
    ディルクが孤児院に来た頃から知ってるものねー
    ダームエルはローゼマインの護衛として頻繁に孤児院に出入りしているし、成長を見守ってきたって事ですものね


    ライゼガングの古老達の暴走
    実は姫が一番の破壊力を持っている事を知らないw

    レーベレヒトはハルトムートの父親らしく、暗躍が得意
    これまでも、フロレンツィアやその子供へのヘイトがローゼマインに向かっていた背景にはレーベレヒトの暗躍があったのでは?
    それがフロレンツィアが知っているかどうかは微妙なところ

    フロレンツィアに知らせずに、主のために動いていたような気がする
    だとすると、フロレンツィアはヴィルフリートにオズヴァルトや側近たちの扱いについての教育云々と言っていたのが、自分にも同じことが言えるの自覚してないことになるなぁ
    となると、やはり知ってた可能性もあるか?


    ジギスヴァルトを牽制するフェルディナンド様
    自分が安心して読書するために、持てる手札全て切って命を救う価値観を貴族は理解不能でしょうね
    まして孤児とフェルディナンド様は同列扱いとは……

    「不用意にローゼマインを焚き付けると、焚き付けた者が予想外で甚大な被害を受けることが多々あります」
    ベンノ、フェルディナンド、ジルヴェスター、ヴィルフリート、アナスタージウス、エグランティーヌ
    被害者多数だよぉ


    フェルディナンド様からの手紙
    「君のゲドゥルリーヒを教えてほしい」
    期せずしてアンパンマンマーチの伏線回収になってないか?
    君の幸せを知りたい、わからないまま終わりたくない、という愛を乞う歌w


    トロンベ狩りの口外禁止命令
    ローゼマインが名捧げ石に触れているような描写はない
    ローゼマインの推測だけで、実は魔力的な縛りはなかったりするんだろうか?

    でも、名捧げした人への命令の条件って明確になってないんだろうか?
    ちゃんと名捧げ石を触って命令するときと触らないときがある


    そして、前にも書いたけど、星祭りのタウの実投げの起源が気になる
    身食いが生き延びる助けに自然となってるんだよなー
    まさか時かけ案件だったりするんだろうか?

  • ★これから先、貴女の肩にかかる重荷をわたくしは一緒に背負ってあげることはできません。ですから、せめて、エーレンフェストのことを気にせずに行けるように助力します。貴女は貴女らしさを失うことなく、進みなさい。(p.108)

    ・中央移籍準備の巻。
    ・ローゼマインが中央に連れていくのは誰になるか?
    ・事業の引き継ぎ。
    ・すごいなエルヴィーラとハルトムート。全部知ってたんや。それでもあの接し方ができてたんや。
    ・シャルロッテの覚悟、婚約解消したヴィルフリートも次期アウフでなくなりむしろ視野が広くなった。
    ・アーレンスバッハにランツェナーヴェの使者来訪、ディートリンデますますヤバい状況に。
    ・ルッツはトゥーリと婚約していた。

  •  多分4回目の再読。ヴィルフリートの言動に納得がいかない。レスティラウトに言われ、ローゼマインの価値に気づき守って行こうと思った筈なのに、オルトヴィーンに彼女はアウブを目指しているように見えると聞かされると、態度が豹変?       
     いや、尖ったナイフの時期になって?
     それとも、フェルディナンドとの関係をみて?
     ヴェローニカ派の口車に乗って?

     人の意見を素直に聞けるのは美徳かもしれんが、自分の中心がぐらつくのはいただけない。てか、なんでこんな状況になっているのか、読んでいて分からなかった。私の読んでいない短編でもあるのだろうか?

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著者プロフィール

香月美夜(かづき みや)
小説家。1月22日生まれ。中学2年生の頃より小説を書き始め、社会人となり結婚後、子どもの世話がひと段落してから執筆を再会。2013年より小説投稿サイト「小説家になろう」で『本好きの下剋上』を公開して人気作品となる。2015年にTOブックスより書籍化され一般誌デビュー、シリーズ化される代表作になる。同作シリーズは累計100万部を突破し、「このライトノベルがすごい! 2018&2019」2年連続第1位に輝き、テレビアニメ化も決定した。

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