凍りついた香り

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 294
感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877282233

感想・レビュー・書評

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  • あなたをどんな香りとしよう。

  • 2009.08.18. 表紙が、やはり素敵。前よりは、冷静に読めた。こう書くと変な感じがするけれど。プラハの旅で右往左往する気持ち、切羽詰まった気持ち、恋人への想い、生きていた頃の幸せな思い出。いろいろ錯綜するのを、淡々と引き受けられたとでもいうか。死んでしまった恋人の、知らなかった別の顔が次々と現れてきて、それがとても魅力的であるというのは、どんな気持ちがするのだろう。

    2006.12.20. 切ないような、冷たいような不思議な空気が漂っている。死んでしまった恋人の足跡を辿るためにプラハへ行く主人公、そのストーリーと錯綜していく静かな話たち。死んでしまった恋人が、香水を作る技師で数学がものすごく得意だったというのも興味深い。小川さんの小説には、標本と数学がよく出てくる。★5つ

  • 【メモ】調香師・数式・ひとつの間違い・母親・記憶の扉・孔雀・情景描写・幻想的

  • 調香士。世の中にはいろんな職業があるんだなあ、とありきたりな感想を持ちました。どんなに近い人でも知らない部分がある。すべてを知りたい私はきっと満たされることはない。

著者プロフィール

1962年、岡山市生まれ。88年、「揚羽蝶が壊れる時」により海燕新人文学賞、91年、「妊娠カレンダー」により芥川賞を受賞。『博士の愛した数式』で読売文学賞及び本屋大賞、『ブラフマンの埋葬』で泉鏡花文学賞、『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞、『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。その他の小説作品に『猫を抱いて象と泳ぐ』『琥珀のまたたき』『約束された移動』などがある。

「2023年 『川端康成の話をしようじゃないか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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