- Amazon.co.jp ・本 (178ページ)
- / ISBN・EAN: 9784877285180
作品紹介・あらすじ
突然手を握りしめられ、彼の手の温かさを知った瞬間、十七歳の苑子は姉・薪子の恋人を好きになってしまった。クリスマスも間近に迫ったある日、二人は薪子を残し駆け落ちしてしまう-。「永遠の恋がきっとあるはず」同じ人に恋してしまった姉妹の切ない三日間。透き通った冬景色に織りなす、真っ白な雪のようにピュアな恋物語。
感想・レビュー・書評
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・私、夢を見てたんだ。私が彼女にかなうわけなんかなかったのに。
・彼と逢えないことよりも、いつか来るだろうさよならの瞬間よりも、きっと私は、いつか今この瞬間を悲しく思い出すだろう。自分がペナントになり果てた瞬間。
・目に見えるものがすべてではない。ただ、見えないものを信じ続けるのは、とても疲れる。
・「…泣いたとしても、しょうがないことだよ。好きになっちゃったんだから。愛されたくて、優しくして欲しくて、彼を好きになったんじゃないんだから」
・逢えない夜を重ねて、不安を重ねて、大丈夫、まだ大丈夫なんて自分を騙してなだめすかして。本当はもうギリギリなのに。ギリギリを越えて溢れているのに。
・永遠の「好き」と、永遠の「嫌いにならない」は似ているようで全然違う。そのことに彼は、もしかしたら気づいてしまった。
・私は良い人間より、いい女になりたいと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
寝込んだ日に読んだ本。
内容忘れた。
けど、10代後半の女の子なら共感しそうな内容・・・という印象は残りました。
若い頃ってこうだったのかなぁ~なんて思ってしまう私はもういい年齢ってこと?
恋する気持ちを失うのは、恋していた頃の自分自身を喪うのと同義なのかしら。 -
すごく好きな小説。きっと一生大切にする本。切ない、どきどき。
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同じ人に恋してしまった姉妹の切ない三日間。
どうすればいいのか分からない……・。
切なくて、あったかくて、苦しくて、抱きしめたくなる気持ち。
(2007.05メモ→2010.04ブクログ) -
当時はこの作者をよく読んだ。内容は忘れた。
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そんなに人気のない本なのかなと思ったけど、何だか印象深い一冊。
この人の本で一番好きな本。 -
同じ男に恋をしてしまった姉妹。
前半は妹、後半は姉の、
それぞれの一人称で淡々と綴られているが、
その静けさゆえに余計に切ない。
私には娘二人がいるので、
読後に母親目線である自分に気づいた。
姉妹がツラい想いを抱えることは、
母としてやりきれない。
そんな物語。 -
薪子と苑子。
2人の姉妹は同じ人を愛した。
どっちかというと・・・薪子?
何にせよ、淋しい話だなぁと思った。
恋のハナシなのにね。
みんなが孤独。 -
男をダメにするダメ姉妹
子供じみた自己中愛
ゆずるもダメだ男だし
純粋愛だと思えない
エゴ愛
私と違いすぎる
受け入れがたい道徳なので
共感できません
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そんな事絶対できないけれど、そういう歪んだ気持ちってわかる気がする。あなたになりたかった。でも、あなたになれないっていうのは、よくわかってるんだ。だからかな?あなたのが欲しいの。あなたの大切なものを頂戴。あなたのじゃなきゃ意味がない。