無間地獄

著者 :
  • 幻冬舎
3.53
  • (16)
  • (20)
  • (43)
  • (5)
  • (1)
本棚登録 : 180
感想 : 25
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (458ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877289591

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 黒新堂冬樹の本の中ではこれが一番好き。くどすぎる文章、いい人が誰もいない世界観が一気に責めたてる。

  • いつもの黒新堂さんお得意の闇金&ヤクザもの。
    設定はベタやけど主人公『桐生』の深層は新堂さんにしては新しいんちゃうかな?と思いました。

  • さすが、テーマの好みは別として、こういうものを書くとすごい。舌なめずりしていそう。おもしろかった。

  • イケメンが整形させられるとこが最強だった

  • 絶望に次ぐ絶望、いきつく果ては地獄。
    ここまでむごい展開をよく描ききるなぁ、と思う。
    でもそのスビード感はハンパなく、最後まで一気に読んでしまった。

    自分とは縁のない世界と思うからこそ楽しめたのか。
    でも改めて「借金は危険」と思う。

  • 桐生の信念は金と権力が世の中を支配する、だ。
    とにかく怖い。物語上の話だとしてもだ。
    桐生に狙われた人達は、必ず人間的に欠落している部分があるにせよ、そうなって仕方ないとは、どうしても思えなかった。

    また、圧倒的な人間描写がある。一見、過剰ともいえる人間描写だけれど、ちゃんとした意味がある。結果的にはいつの間にか、物語のなかで馴染んでいる。良くありがちな(僕だけかもしれないけれど)日を跨いで読んだ先に、登場人物を忘却してしまうという心配はほとんどなかった。張り詰めた空気の緩和剤、ブラックユーモアが飛び出してくるのも、面白味がある。これが結構好きだった。

    極めつけはプロットだ。それぞれの人物が書いた絵、それが複雑に絡み合っていく様は、驚愕に値する。下手なエンターテイメントをはるかに凌駕する力があると感じた。

    読書経験からすると、ノワール小説はスピード感溢れる文体と展開で、どんなに長編であっても長さを感じさせない。その魅力は、扱われる題材にも関係してくる。欠かせないのはバイオレンスや救いがない結末だろう。それが面白くなければ、薄っぺらな作品になる。

    だが、本作は違う。ノワール小説の要素を取り入れ、かつ長さを感じさせない作品であることに違いはない。しかし、大きな違いは金融のノウハウを出し惜しみしていない点だ。それは、法律の境界線を明確にした上で、闇金の恐ろしさを伝えるための伏線にもなっている。正直、門外漢の自分でも勉強になった。

  • 思わずうなりたくなる本。<br>
    読み出したら止まらない、人間について深〜く考えさせられる作品。<br>
    食後には見たくないです。<br>
    オチが最高で。

著者プロフィール

1998年作家デビュー。2003年『忘れ雪』が大ベストセラーとなる。『ある愛の詩』『あなたに逢えてよかった』と続く“純恋小説”という新ジャンルを打ち立て、話題となる。著書に『動物記』『ブルーバレンタイン』など多数。近年、『虹の橋から来た犬』がスマッシュヒットとなる。

「2023年 『なごり雪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

新堂冬樹の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×