原宿百景 (SWITCH LIBRARY)

著者 :
  • スイッチパブリッシング
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本棚登録 : 151
感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784884182946

感想・レビュー・書評

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  • 2010年の本だから、それより後に出た「黄色いマンション 黒い猫」とかぶるお話もあったけど、
    この本は写真が多くて、あとキョンキョンとゆかりのある人たちとの対談も多くて読み応えあり。

    私から見たら、アイドルだったキョンキョンだけど、
    凄く忙しい毎日だったろうに、とっても素敵な人間関係も築いてて、やっぱり彼女は凄い!と思いました。
    仕事もプライベートもおしゃれな人でした。

  • 2016/05/03 読了

  • 最近ではNHKテレビ小説『あまちゃん』の天野春子役が鮮烈であった。直情径行な娘あきのさらに上を行く直球派の春子は、過激に自分を押し通す存在として描かれていた。『あまちゃん』の脚本家は1970年生まれの宮藤官九郎だから、その時代のこねたがたくさんちりばめられていて、それが妙に心をくすぐるというところもあった。

    と、ここは『あまちゃん』のことを語るところではない・・・。

    華々しく、若さが売りのアイドルから次のステップに進むのは難しい。そのステップが上手くいかないために芸能界を去っていった人は数多い。また、アイドル時代にすべての運を使い果たしてしまったかの如く、その後は“あの人は今”的な存在になってしまう人もいる。
    そういった難しい局面を乗り越えて、現在もなお輝いている“アイドル”こそ、小泉今日子だ。本書は、アイドル時代を過ぎたあと、自分の現在地を確かめ、そして新しい自分自身に進んでいこうとする姿。エッセイストとしても評価が高い小泉今日子の素の部分が良く現れています。小泉今日子ファンの方はもちろんのこと、女性の方にも読んでほしい一冊です。


    『日々是表参道』内のレビューはこちらから
    http://omotesando.iinaa.net/know/koizumi.html

  • 対談は退屈。
    でも、エッセイはすごくいい。
    写真もいい。
    原宿の今昔がわかるのもいい。

  • うまくて昏い<br /><br />素人だった中学時代に通い、アイドル時代には住んでいた思い出の街、原宿を舞台に予想外に仄暗い過去を振り返るフォトエッセイ。<br />大前提として文章がまず達者だし、きれい。<br />歌詞を書くだけあり、リズミカルに、淡々と、それでいてしっかりと緩急をつけて日々を綴る。<br /><br />なにより、キョンキョンという偶像との距離感が絶妙。<br />自分がスターであることを、アイドルだったことを忌避せず、嫌悪せず、礼賛せず、固執もしない。<br />非常にフラットに、アイドル、スターの自分と接することができていて、当時のことを振り返るのに、妙な自意識が介在しない。<br /><br />彼女しか書けない傑作<br /><br />たぶん出版社の志向のせいだけど、対談部分がサブカルに寄りすぎて、ある種専門的な内容になっているのが非常に残念。

  • キョンキョン大好き。いつもそうだけど装丁もすてき。

  • 小泉今日子はやっぱりアイドルだ。
    正統派ではない「やんちゃなアイドル」。
    この系譜は、後にも先にも小泉今日子しか未だいない。
    和田誠との対談にあるように、生意気なんだけど正しいことを言う。
    だから大人は「おお!」と簡単に虜になっちゃう。
    そんなアイドルだ。
    数多くの、そんな大人に囲まれて育て上げられたアイドルの「育ち」が原宿という街を舞台に語られている。

  • 小泉今日子は変わりません。いつまでもキョンキョンです。少女時代からの生活、アイドル時代、それぞれの時が原宿とともに描かれていています。我が原宿とはずいぶん異なります。

著者プロフィール

【小泉 今日子】
神奈川県生まれ。1982年『私の16才』で芸能界デビュー。以降、歌手・俳優として、舞台や映画・テレビなど幅広く活躍。2015年より代表を務める「株式会社明後日」では、プロデューサーとして舞台制作も手掛ける。文筆家としても定評があり、著書に『黄色いマンション 黒い猫』(スイッチ・パブリッシング/第33回講談社エッセイ賞)、『小泉今日子書評集』(中央公論新社)など多数。

「2023年 『ホントのコイズミさん WANDERING』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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