- Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
- / ISBN・EAN: 9784884748036
感想・レビュー・書評
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志のスゴさと周りの環境への感謝
ここまで自分を追い込んで
それでも達成しよう!とかが原動力でなく
周りへの感謝が常に原動力となっている
なんか変な感じを受けたけど、私利私欲で目的に向かうよりも継続性と気持ちの高さではこのような志と行動への意味に考え方のほうがしっくり来るのかもしれない。
さて、書かれているように初心忘れるべからず 原点回帰
見つめ直して、おごりの部分を見つめなおす必要がありそうだ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
世の中にはすごいことをやりとげる人がいるものだ。断食、断水、不眠、不臥を9日間。信じられない。千日、往復48キロ山道を歩き続ける、どれだけ体調が悪くても。
自分の弱さを知った。 -
20190811
再読=研ぎ澄まされた身体に悟りが宿る
「足るを知ること」「人を思いやること」が人生に一番大切なこと。
不将・不迎・応而・不蔵 (おくらず・むかえず・おうじて・ぞうせず)
過ぎ去ったことにくよくよせず、これから起こる事に悩まない、その時に応じて懸命に努める、今日一日を大切に生きて、恨みや憎しみを心に蔵(しま)いこんでおかない。
欺瞞な気持に溢れていると忘れてしまっている、気をつけよ。 -
プロローグ なぜ千日回峰行をはじめたのか
1章 千日回峰行とはどういうものか
2章 私を行に向かわせたもの
3章 千日回峰行までの道のり
4章 心を磨く千日回峰行
5章 いつも次なる目標に向かって
6章 流れの中で、ありのままに
エピローグ 人生生涯 小僧のこころ -
■こころ
A.今日より明日、明日より明後日
B.人は、自らの限界の上限を押し上げることで、成長することができる。そのためには、日々100 %の自分を出しきることを心がけるべきであ
C.学問や行で得たことを、生活の中でよく実践し、人格を成長させる。あるいは、人間関係の中で感じた辛さや苦しさから1 つずつ悟りを得、成長する。それが人生というものである。 -
出会えて良かった大切な本です。
命をかけた修行の話はもちろんですが、日常の心のありかた等、とても勉強になりました。
きっと四六時中思いつづけることは私にはできないけれど、一日のうち一瞬でもハッと思い出すようにしたいと心から思います。
後半、何系かわからない涙が出ました。 -
千日回峰行者の塩沼氏の今度は自らの著書。前読んだ対談のものよりも、本人も言葉ですっきり書かれていて、「行」の様子がよく分かっし、その際の手記も掲載されていてよかった。
前も思ったことだけれども、どうかんがえても辛いはずの行を、辛いと思ってやったことは一度もないと言えるところがすごいと思う。自分なんて、そういいながら本当は辛いと思ってるんじゃないのぉとか思ってしまうが…きっと塩沼氏は本当に思ったことがないように思える。それは本書を読めばよく分かる。でも自分が出来るかといえば…
印象的なのは、「今日より明日、明日より明後日」という気持ちと、「人生生涯小僧のこころ」という言葉。自分の胸に刻み、日々を感謝して生きていきたい。 -
大峯千日回峰という極めて過酷な行をなさった方が、それも現在も存命の方の考え
方、思いを知りたくなり、図書館で借りて読むこととした。
大峯千日回峰とはどんなものか。奈良県吉野山の金峯山寺蔵王堂から大峯山と呼ば
れる山上ヶ岳までの片道24km、高低差1,300m以上の山道を16時間かけて
1日で往復し、合計48kmを歩き続けるという修行です。これを1000日間行う
というものですが、本当に連続してかというとそうではなく、山が開かれてある夏場
の約3ヶ月の間連続して修行を行うというもので、最短で9年もかかり、また、この
修行に入るに当たっては、満行といって、修行をやり遂げる以外は、自害という道し
か残っておらず、常に腹を掻っ捌く短刀と、首をくくる綱を常に持っているという極
めて過酷な修行である。
はたまた、この行をやり遂げた方はと思い、著者の紹介の頁を繰って見ると、なん
と昭和43年生まれの2つ年上(学年では3つになるが)の方ではないか。年もそれ
ほど違わない方が、こんな苦行を乗り越え、住職として仕事をなさっている。果たし
てその方の普段の思いとはどのようなものか。さらに興味がわいてきた。
読み進めていくと、なかなか人間らしい欲であったり、挫折感などという思いと、
それを乗り越えていくための考える姿勢、そしてそれを乗り越えていくために、明日
、明後日があると幾度も記されてある。
この行を終えたのは、1300年で2人目という誰にでもあがめられるような存在
になっているにもかかわらず、住職を勤める寺では修行僧と同じく、飯炊きから、掃
除まで、お勤めを果たすという、今でも初心を忘れない姿こそ、さすが大峯千日回峰
という前人未到の行を成し遂げた人のなせる業であり、行き着くところなのかもしれ
ない。
世の中や、会社を憂うことなく、同年代の方には是非読んでもらいたい1冊である
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著者は、修験道の荒行として知られる、大峯千日回峰行と四無行を満行した人。修行の様子が詳しく分かる。曰く、修行者の行というものは、いろんな悩みを自らに訊ねながら、その原因を突き止めるために、肉体的にも精神的にも追いやる旅みたいなものだという。その場所にしか咲いていない花をみて気づくのが修行。自らの悪いところ、悪い心を削って、行き着いた先は感謝の世界。たんぽぽの話が印象深い。