- Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
- / ISBN・EAN: 9784884748524
感想・レビュー・書評
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・「あなたを救った本、教えてください」2022より。
・死の臨床に立つ人ならではの視点が描かれた本でタイトルに惹かれて読んだ。
・内容は目次が全てであり、深みはあまりない。本章は目次の具体例の羅列にすぎない。気になった項目を読めばよいかと思う。
・読むにあたって筆者の語彙力を披露したいかのようなあまり耳馴染みのない言葉が多用され、読みにくくなっている印象。表現の婉曲なものが多く内容以外に気がとられて焦点がぶれる。
・ドラマティックな展開を作ろうとしているのが逆に鼻についてしまう。
・人間こういう事に後悔する傾向があるということがわかったが学び。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
んー……いいけど内容は普通ですね……。
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坂本龍一の『鉄道員』の歌詞にあるように、「悩みがあるなら旅に行け」だ。一般的には、体が動かなくなってしまってから旅に行こうとするのは、平時より多くの困難があるだろう。なので、悩みがなくても、いつでも、旅に行け、私はそう言いたい。そうすれば、旅が後悔など洗い流してくれるだろう。
治療で眠らせなどしなくても、死期が迫れば多くの人間は寝ている時間が増えていく。そのようになってから会っても、最後の言葉は交わせないであろう。だから、 「会いたい人なら会いに行け」である。「あの山を越えて今すぐ会いに行」くのである。いや、その海を越えて、あの雲を突き抜け、さっさと会いに行くべきであ る。会いたい会いたいと思っているうちに、数年などあっという間に過ぎてしまう。 あるいは一期一会の精神、どんな相手と会う場合でも、これが最後になる可能性 はある。遠くに住んでいる者の場合は尚更である。だから、会いたいと思う相手に会いに行き、そのときにはいつでも真心を込めて接するのが良いと思われる。 会いたい人に会えなかったこと、これも最期に後悔することが多いことである。 もちろん会いに来てくれれば良いが、自ら会いに行き、一期一会の精神で接するのがベストだろう。会いたい人にきちんと会っておけば、後悔は少ないだろう。 -
週末病棟に勤め、死と向き合い続ける著者によって多くの人が死ぬ間際に後悔したことがまとめられている。
どんな年齢の人間でも、これを読めばきゅっと心が引き締まり、『人生とは何か』を考えながら生きられるようになると思う。 -
死ぬ間際に後悔したくない。分かっていても、自分が後悔するかもしれないものがいくつかあった。終末医療のエピソードを交えた、考えさせられる本。
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緩和医療医である著者の哲学、聞き取った終末期の患者の後悔から、本著を書き上げてくれたのは有難い。後悔する内容には、特別な事はない。読まなくても、想像がつくようなありふれた事だ。だが、ありふれた事こそ真理であり、人生を人生として構成する大切な要素なのだろう。改めて理解するのに良い機会となる。
健康なうちから健康を大切にすること。サプリの摂取だとか、メタボ対策とかではなくて、きちんとした人間ドックを毎年1回受けること。治らない治療に大金をかけるよりも、早期発見に大金をかけた方が良い。生前の意思をしっかり示しておくリヴィングウィルを残すこと。終末期特有のスピリチュアルペイン。自分が悪いことをした罰として、病気あるいは死がもたらされたと思ってしまう。事実ではないが、この罪悪感に苦しめられることがある。心の優しい人は、後悔が少ないらしい。
来世に確信を持つような宗教の救い。来世を海外赴任のように誤って想像してしまうが、肉体も精神もなく、故に意識も思考も関係性もない状態に還り、またいつか、ふと個体として意識を成長し始め、自己に目覚める時が来世だろう。結局、ならば連続性はなく、意識した個体が現存。ゆえに現存こそ来世、過去世から往生し輪廻した故。既に来世を生きていて、生き続けるのだろう。 -
死期が迫るとき、必ず自分が歩んできた道を振り返る。
その道こそが己の財産そのものである。
25の項目は、体験した人でなければわからない。しかし、思いを馳せる事はできる。
後悔するしないに関わらず。 -
色んな方の話なので、所々思う所はあったりなかったり。
ただ、自身の死ぬ間際について考えるきっかけになったのはよかった。
死ぬまでにマイ哲学を確立して、自身の人生を納得した形で終わりたいと思った。
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死ぬ時には色々な後悔があるんだなと感じた。
最後のエピソードは感動しました。 -
何を意識して生きるかについて、ポイントを教えてくれる本。Wish listや習慣に組み込みたい。