ビジネスマンのための40歳からの本を書く技術

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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本棚登録 : 159
感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887596856

作品紹介・あらすじ

7冊の著書を持つ現役ビジネスマンが、情報の整理法、発想法から文章の書き方、持ち込みの秘訣まで、自分の本を出版するための、とっておきのスキルを公開。自分の本を出版するまでに必ず通過しなければならない五つの工程を、具体的・詳細に解説。

感想・レビュー・書評

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  • 出版したらどうなるのか、出版してどうするのか、ということは述べられていない。
    しかし、商業出版するためにはどうしたらよいのか、ということは、とても丁寧に書かれている。
    昔は、本を出版したい、と思っていたが、最近はそうでもないので、読書法の本として読んだが、文章の書き方論としても、平易である。
    最近サボっている抄録を作らなくては、という気にさせられた。
    [more]
    (目次)
    はじめに なぜ、本を書く必要があるのか?

    第一章 本のテーマをいかにして見つけるか
    「書きたい!」という衝動があるか
    自分の知的関心がどこにあるのかを突き止める四つの方法
    1 本棚をじっくり眺めてみる
    2 守備範囲を広くする
    3 常に複数のテーマを持っておく
    4 リソースフル人間になる
    テーマを選ぶ四つの視点
    1 自分にとって身近かどうか
    2 情報入手が容易かどうか
    3 十分に絞り込まれているかどうか
    4 商業出版に値する企画かどうか

    第二章 情報をどのようにして集めるか
    情報収集は読むことを中心にする
    読んで情報収集するための四つの留意点
    1 問題意識を明確にする
    2 情報の「メタ化」をおこなう
    3 一定量のインプットによって蓄積する
    4 速読は必要ない
    本・雑誌・新聞をどう利用するか
    1 入門書の選び方
    2 関連書籍の探し方
    3 一般書籍の選び方
    4 新聞による「自分探し」
    5 読み応えのある総合月刊誌

    第三章 情報をどのようにして整理するか
    読書から得た情報を放置してはいけない
    本田直之氏の「レバレッジメモ」から学べること
    頭の中で化学反応を起こさせるにはノートが一番
    必ずアイディアを生むノート術六か条
    新聞・雑誌記事はスキャナーでパソコンに入れる
    インターネット情報の利用は慎重に

    第四章 どう文章にするか
    分かりやすい文章を書く
    独り善がりの文章はダメ
    分かりやすい文章を書く四つの秘訣
    1 文の長さをできるだけ短くする
    2 曖昧さをなくす
    3 接続詞を大切にする
    4 数量化する
    文章力を養う四つの心がけ
    1 多読する
    2 ひいき筋の著者を持っておく
    3 よいと思う文章をまねて書く
    4 とにかく書く

    第五章 どう出版に結びつけるか
    出版社はいい原稿を求めている
    編集者を大切にする
    原稿の持ち込み四つのポイント
    1 市販の刊行物に掲載されると信用される
    2 自分の企画と出版社の相性を考える
    3 最適な編集者に送る
    4 相手の興味を引く企画書を書く
    積極的に打って出る
    粘り強く働きかける
    編集者との会話から生まれる新企画
    多くの引き出しを持っておく
    決してあきらめない

    本を書くために役立つブックリスト

  • ”伊藤忠商事に勤める現役ビジネスパーソンながら、10冊以上の著書をもつ三輪裕範さんの「本」というアウトプットを生み出すためのノウハウ。出版しよう。

    <読書メモ>
    ・こうした「内なる強い衝動」のことを英語で、「インナー・アージ」(inner urge)と呼びますが、文章を書くことのみならず、どのような自己表現においても、自分の内部から突き上げてくる強い「インナー・アージ」の存在が不可欠です。(p.22-23)
    ・テーマを選ぶ4つの視点(p.45)
     ?自分にとって身近かどうか
     ?情報入手が容易かどうか
     ?十分に絞りこまれているかどうか
     ?商業出版に値する企画かどうか
    ・自分の知的関心がどこにあるのかを突き止める4つの方法(p.64)
     ?本棚をじっくり眺めてみる
     <以下略>
    ・本田氏の「レバレッジメモ」で私たちが注目すべきことがあります。それは、本田氏が「それをいつも身につけて」、電車を待つ間、タクシーに乗っている間、(中略)「折に触れて読み返し」ているということです。(p.145)
     #★このMediaMarkerのメモも Evernote に連携させて読むことにした。
    ★アイディアや着想を生み出す上で決定的に重要になってくるのが、抄録したそれぞれの文章につける見出しなのです。(p.153)
     #たしかに、読書会でも見出しがうまい人いるなぁ。
    ★幕末の大教育者であった吉田松陰は抄録を非常に重んじた人で、常々、自分の門人たちに対して、「書を読む者は其精力の半ばを筆記に費やすべし」と諭したそうです。(p.174-174)
     #なるほど。
    ・大切なのはリズム感のある文章を書くこと(p.201)
     「わたしは、さしあたり文の長さについてつぎのように提案したい。すなわち、ひとつのセンテンスは、できることなら四十字、多くても五十字をメドにすること。そして、それよりも短いものは無条件で大歓迎」
     (加藤秀俊氏の『自己表現』より)
     #この文章そのものがうまいサンプルになっている!!
    ・文章から曖昧さを除く第四のポイントは、できるだけ数量化するということです。(p.217)
    ★「あとがき」の文章の最後のあたりに、その本が担当した出版社の編集者に対する謝辞が書かれていますので、その編集者宛てに送るというやり方が考えられるでしょう。(p.250)
    ・相手の興味を引く企画書を書く(p.252)
     ?書名案
     ?企画の問題意識
     ?章立て構成と各章の内容   #箇条書きでよい
     ?自身の略歴”

  • ディスカヴァー21の社長室blogの宣伝に惹かれて興味。

  • いろいろな人から、ソフトウエア開発の本を書くように勧められる。わたしも機会があればと思っているので、この本を読んでみた。思っていたよりもはるかに本を書くことは難しいことが分かった。

  • サラリーマンとして企業に勤めながら書籍を出版するためのノウハウについて書かれた本。出版について広く浅く紹介されているので、本書を読んだだけで出版に結びつけるのは難しそう。テーマ探し、執筆から出版までの流れをざっくりと押さえたい人向け。

  • 本を出版することを最終目的として、読書から得る情報をアウトプットするための方法をまとめている。
    この本を読んだからといって、出版できるとはまったく思えなかったが、何かを目的として、読書をすることは大切だと思うとともに、あらためて読書の重要性と読書後に何をするかによりインプットが変わることをまなんだ。

  • なんとなく書くことにも興味が出て手にとった一冊。しかし(当たり前だけど)読むより書く方がかなりハードルが高い…特に情報の蓄積や整理は苦手かも。
    けど本を出版するまでの具体的な方法も書かれているので、書くネタがあればやる気が起こりそう。

  • 出版された時に買った。やっと手に取り読み終わった。
    こんな生活してみたいと思う。

  • 大きくは読書論と文章論から構成される。他書からの引用や紹介が多いので、この本を参考にして、広げていくことができる。

    気になった箇所の抜粋
    1.目的意識を明確にしてから、情報収集にあたる(外山滋比古)
    2.読書ノート論 読後省略派と徹底ノート派 筆者は後者 中でもアナログ 見出しをつけて、ノートにする。ノートの長所は一覧性にある。
    3.抄録ノート 厚め 抜粋箇所
    4.文章の長さ 40-50字 長くて
    5.曖昧さの無い文章 修飾語と被修飾語の距離 
    6.捨てること 100行書いて、3行に削る

  • 一生に一回は、本を書いてみたい。そんなサラリーマンに向けた、実践商業出版術。出版社への持ち込みなど、情報収集、整理、構成、文章術にとどまらない、具体的なアクションがわかる。

  • ●読書に付加価値を提供するには、
    情報のメタ化→二・三次情報・思考・知識
    ●抜書き文章によい見出しをつけるのがカギ

  • 読んだ本の抄録ノートを作るというのは参考になった。

  • ・読書メモの作成
    ・短い文章を心がけること
    ・接続詞の使い方
    ・多読と多書

  • 普通のサラリーマンが自費出版でなく商業本として「新書」を出すまでのノウハウを伝授。(知的生産や勉強法ではなく)

    本を書くには、知識の貯蓄が大事だが、
    では、読んだ本の「感想」「情報(抄録)」をどうやって貯蓄しておくか?

    著者はノートを使い、そこから本を書くときのアイデア・着想のノートとしている。つまり、あくまで「本を書くための抄録」としている。

    著者は「読書論」「勉強法」など…興味の分野ごとにノートを作り、その中に自分なりに見出しをつけて(重要・面白い文章を)書き写す。

    見出しと、後に続く文章が一目瞭然である程、その後にアイデアが生まれる可能性が高まるという。

    “P150 ノートをパラパラとめくれば、そこには、自分が苦労して集めて書いた同じテーマに関する珠玉の情報や知識がぎっしりつまっています。しかし、抄録した文章それ自体を読んでいっても、決していいアイデアも着想も生まれていません”

    つまり一定量の見出しや文章の抄録が必要だということです。
    (著者はそれを化学反応という)

    後半には、実際に出版にこぎつけるまでの方法がのっています。出版社の選択、出し方、企画書の書き方、担当者との関係… 実際に本を出したい素人にとっては、知りたいこと。

    本書は「新書」を出すことがメインに書かれているので(小説ではない) 出版社の社内会議で通りやすい「企画書」を考え出す、という話は驚く内容でした。

    “P239 あなたの出版企画が承認されるためには、担当編集者は、それが売れるよい企画であることを、説得力を持って、編集長や他の同僚編集者に向かって説明しなければならないのです。

    あなたがしなければならないことは、その担当編集者が説得力を持って説明できるだけのの企画内容を考え出すということです”

    <相手の興味を引く企画書 P153>
    ①書名案
    ②企画の問題意識
    ③章立ての構成と各章の内容
    ④自身の経略

  • 勉強によって新たに獲得した知識や情報をもとに形成した自分の意見やアイデアをアウトプットする1つの方法として「商業出版」を目指せ、という指南書。

    5つの工程を具体的に詳しく解説しているが、本当に実現できる人はどれ位いるのだろうか?

    ・テーマをいかにして見つけるか
    ・情報をどう集めるか
    ・情報をどう整理するか
    ・どう文章にするか
    ・どう出版に結びつけるか

    読書法や分かりやすい文章の書き方、文章力を養う方法などについては、とても参考になった。

    各章ごとにまとめのコーナーがあり、要点の確認ができる。また、巻末のそれぞれのテーマに役立つブックリストも本探しの手助けになる。

  • 情報整理の章が参考になった。
    ・情報を抜き書きしたノートを何度も読み返すことによって、アウトプットのアイデアや構想を考える
    ・それぞれの抜き書きに見出しをつける

    <読んだ本>
    思考の整理学(外山 滋比古)
    「知」のソフトウェア(立花 隆)
    考える技術・書く技術(板坂 元)
    脳を活かす勉強法(茂木 健一郎)
    レバレッジ・リーディング(本田 直之)
    効率が10倍アップする新・知的生産術(勝間 和代)

    <関心をもった本>
    知的生産の技術(梅棹 忠夫)
    独立して成功する!「超」仕事術(晴山 陽一)
    読書力(斎藤 孝)
    文章読本(丸谷 才一)

  • 本。

    この本は手元に残しておきたい一冊。

    本。
    社会人になってから、読むようになった本。


    書店で手に取る本一冊に
    魂こめられている。
    多くの人の力が注がれている。


    いや、本に限らず世の中にあるもの全て、そうなんだろう。


    そんなことにまで想いを馳せる境地に至る。

  • 前半は本の読み方。レバレッジリーディングとか3色ボールペンとか有名所の紹介。
    後半は文章の書き方。
    短い文を書く、接続詞の使い方、とか
    基本的なことがしっかりかかれているという感じですね。
    最後に出版社への持ち込み方法
    ただ、電子書籍時代だと変わってきたりするんでしょうかね。

    --
    知のエディターシップ、知識の組み合わせ
    うまい文章ではなくわかりやすい文章を書く
    できるだけ情報を提供する。暗黙はなし。
    1文をできるだけ短く
    2曖昧さをなくす
    3接続詞を大切にする
    4数量化する
    消化の良い食品とわかりやすい文章
    40-50字をメド
    リズムを出すために40-100字で書く
    形容詞をできるだけ使わない
    1多読する
    2ひいきの著者
    3よい文章を真似て書く
    4とにかく書く
    この著者の本だけは出版されれば絶対買う、という著者をもつ
    持ち込む出版社は適切に選ぶ

  • いずれ本を出してみたいという目標はある。
    現時点ではテーマも決まっていないから、漠然とした目標ではあるが。

    この本はそんな人にヒントになることが書かれている。
    が、とりあえず参考になったのは、情報収集や情報整理のやり方だ。

    いろんな本で言われているが、情報収集にあたって、
    問題意識を明確にすることが大事である。
    主体性を持つことで、情報も集まるのだと思う。
    著者は、その集めた情報に自分独自の知見を加えて「メタ化」することをすすめている。
    確かに、そうやって思考することが血となり肉となるのだろう。
    ただ、そのためには一定量のインプットが必要で、
    やはり多読をして、十分に知識を蓄積していくことが大事だ。

    さて、本の読み方についてはいまだに悩み、試行錯誤中だ。
    線を引いたり、ページの端を折ったり、メモを書いたりすべきか?
    読後にノートをとったりといったアウトプットはすべきか?
    アウトプットするなら、PCがいいか、手書きがいいか?

    この本では何かしらのアウトプットを残して、記憶にとどめることをすすめている。
    著者は手書きで抄録(抜き書き?)をしているらしい。
    ただ、これもなかなか時間がかかる。
    でも、PCでメモするよりは頭に入りそうだ。

    まあ、そんなわけで、役に立ちそうな情報はたくさんあったけれど、
    いざどうやってやろうかなあ、というのはまだ思案中である。

  • いつかは文筆業で食べて行きたい!なんて夢があるので、こういう本には惹かれやすいです。テーマ設定も含めたいろいろなテクニックは知っていてそんはないはず。。。ということで現在コツコツ読んでます。こういうアウトプット系の本は、最近相当数に増えてきていますね。実際、これらの本の使われ方って、どんな感じなんでしょうか?やはりアウトプット系の本に触発されているために、左近の書籍数の増加傾向が加速しているんでしょうか。出版不況の原因だとは言え、随分時代が変わってきたってことですかね。まあ、ネット上での配信までなら、コストが劇的に下がった現在では実現性が高くなって来ています。そうはいっても、紙の書籍がゴールというのは相変わらず変わりませんけど。

  • 本を書くノウハウがいろいろ載っています。

  • 勉強法や読書法の本を読んで、いかに効率的に本を読んで情報を獲得するか、そして、そのための時間をいかにして確保・捻出していくかという「インプット」の技術を学んでいる人は多いことだろう。
    しかし、次に必要になるのは、そのようにして新たに獲得した知識や情報をもとに形成した自分の意見や知見を、どのようにして外部に発信していくかという、「アウトプット」の技術だ。
    本書は、どのようにしたら自分の考えや研究成果を、最終的に商業出版というかたちで社会に還元し発信することができるかという、具体的な知的アウトプットの方法を解説する。
    現役のビジネスマンとして働きながら、これまでに7冊の著書を、自費出版ではなく、名の通った出版社から出してきた著者が、その経緯や秘訣について余すところなく公開している。

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著者プロフィール

神戸大学法学部を卒業後、伊藤忠商事に入社。1991年にハーバード・ビジネス・スクールにて経営学修士号(MBA)を取得後、ニューヨーク店経営企画課長、大蔵省財政金融研究所主任研究官、経団連21世紀政策研究所主任研究員、伊藤忠商事会長秘書、調査情報部長、伊藤忠経済研究所長等を歴任。その後、伊藤忠インターナショナルSVP兼ワシントン事務所長を務める。

「2024年 『TOEIC®L&Rテスト Part5 至高の1500問』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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