どうぞのいす (【2歳・3歳・4歳の絵本】)

著者 :
  • ひさかたチャイルド
4.14
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本棚登録 : 5772
感想 : 364
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784893252500

感想・レビュー・書評

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  • 可愛い。

    子供に優しさ思いやりが伝わればいいな。

  • タイトルがちょっと不思議でしょう?
    「どうぞのいす」だけど、「どうぞお座りください」の「どうぞ」ではない。
    ではどんな「どうぞ」なのか。
    それをはじめに考えたのは、この椅子を作ったうさぎさん。
    耳としっぽまで付いている可愛い椅子なんである。
    でもうさぎさんは主役ではないので、登場するのははじめだけ。
    それなのに「どうぞ」の連鎖は続いていく。
    次に椅子の前を通るかもしれない見えない相手のために、
    「どうぞ」の気持ちをみんな椅子に置いていくから。
    なんだか素敵な思いやりの連鎖のあとで、ずっと眠っていたろばさんの
    可愛いひと言がオチになっている。

    幼稚園の年少さんで読む定番のひとつ。
    年中さんも年長さんも喜ぶので、層が広いのも嬉しい一冊である。
    もちろん、大人が読んでおおいに楽しめる。
    展開の意外性と、絵の愛らしさ、何よりラストのオチの幸福感で満たされる。
    ゆっくり読んで約5分。
    子どもは絵を観ているものなので、これこそゆっくりゆっくり読みたい。

  • 3y9m
    「どんぐりのほんよむ」と。
    たしかに、どんぐりが栗に変わる話だよね、とほっこりした。

    夜勤前、子供のリクエストに応えて。

  • 子どもたちに読み聞かせをした思い出の本。
    この絵本のように、みんなが人に対して思いやりを持ってくれる世の中になってほしいなぁ。

  • たいせつにしたい「どうぞ」の気持ち

    優しくてあたたかい絵がとても可愛くて大好きです。
    特に、6ページと7ページの見開きの絵がとても大好きです。

    はじめにこの小さないすをつくって
    のはらの木の下に置いたうさぎさんの優しさから
    はじまっていく、優しさの連鎖。

    「無料」や「ご自由に」と書いてあるからと
    ティッシュや飴をカゴや箱ごと持っていってしまう
    人を見掛けて、ええぇえ!と思ったことのある私を、「そうだよね、この絵本の動物たちのように感じて行動することがお手本でいいんだよね」と安心させてくれる内容でした。

    この絵本はずっと昔からありますが
    ストーリーの状況的には、いすという媒体を介した
    非対面でのそれぞれの心情と行動が描かれており、
    インターネットの普及発展や
    コロナウイルスによる非対面が推奨され、
    人との対面的な繋がりが薄れていっている現代社会にもピッタリの内容です。
    顔が見えないから、匿名だから、誰かわからないから、好き勝手やっていい
    のではなくて
    顔が見えなくて、匿名だからこそ、その人の心やその人の中身が見えやすい。
    このストーリーに出てくる動物たちのように
    見えない相手を思いやるあたたかな心を
    この絵本を読んで育んで欲しいと
    切実に思いました。

    ひらがなだけで書かれています。

  • 1才7か月/図書館

    絵が可愛く、娘のお気に入りでした。ところどころに鳥さんが出てくるのですが、鳥、鳥!と指さしてました。

    話はまだ理解できてなさそうでしたが、親が読んでも素敵なお話だと思います。

    自分で全て独り占めするのではなく、後の人の事もちゃんと考えてあげられる、そんなゆとりと優しさを持った子に育ってほしいなと思いました。

  • 動物版わらしべ長者?
    この絵本のいいところは
    主人公のろばさんの知らないところで
    ”次の人のために”というおかげさま精神かもしれない。
    自分の荷物が最終的に違う物になってることを
    勝手解釈するのも平和だからこそ。

  • やさしくてかわいい絵と、あたたかい文章に顔がゆるむ。

    うさぎさんのやさしい発想からはじまっているから、やってきた動物たちも「ぜんぶたべてしまっては、あとの人におきのどく」という気持ちになるのだろう。やさしさはやさしさを呼ぶ。
    さりげなくすべてを見ている小鳥もかわいくて笑える。

  • うさぎさんが椅子と共に「どうぞのいす」という立て札を、木の下に置いたことが始まり。椅子の上に置いた品物が次々と変わり、動物たちの食べる様子やオチにも思わず微笑みがこぼれました。柔らかく優しさ溢れる絵にピッタリな素敵な絵本でした。

  • リズムカルな繰り返しや絵の温かさは勿論のこと、この絵本は読み聞かせがしやすい!
    絵と被らせず、全ページ左側におはなしが描かれている。
    この配慮がある絵本は数少ない。

著者プロフィール

香山美子 /東京生まれ。『あり子の記』(理論社)で日本児童文学者協会賞を受賞。「げんこつ山のたぬきさん」などの童謡詩人でもある。主な絵本作品に『どうぞのいす』(ひさかたチャイルド)などがある。

「2018年 『このゆびとーまれ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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