イスタンブール―思い出とこの町

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制作 : Orhan Pamuk  和久井 路子 
  • 藤原書店 (2007年7月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (490ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894345782

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イスタンブール―思い出とこの町の感想・レビュー・書評

  • 著者がノーベル賞を受賞した頃、西欧の文化と自国の文化の衝突を内側から描く人といった新聞で見た紹介に興味をもち、『雪』の次に読んだ。

    1952年にイスタンブールに生まれて、ずっと長い間、文明の衝突とそのために起きる問題を間近で見てきたことがわかる。
    この問題を深く知るために自分の日常や家族の半生を超えて、広範な文献にあたる姿勢をみてると気軽に "共感する" とは言えないが、生まれた街によって背負わされる運命というものの存在、その重さを感じる。

    暗く美しく憂愁と愛情に満ちた詩的な随想。

  • 「わたしは一九五二年の六月七日、真夜中少し過ぎに、イスタンブールのモーダにある小さな個人病院で生まれた」
    一画家を目指していた二十二歳までの“自伝”を経糸に、フロベール、ネルヴァル、ゴーチェら西洋の文豪とトルコの四人の作家が描いたこの町の姿を自在に引用しながら、喪われたオスマン・トルコの栄華と自らの過去を織り合せつつ、胸苦しくも懐かしい「憂愁」そのものとしてのこの町を見事に描く。町を撮らせたら右に出る者のない、トルコを代表する写真家アラ・ギュレルの作品を中心に写真二〇九枚を収録。

  • オルハン・パムク初体験はこの本。最初に書店でこの本を手に取った瞬間、この本を読まずにはいられないだろうなという雰囲気が表紙から漂っていた。

    写真が豊富に添えられている、それだけでイメージがどんどん広がる、文字を追いかけるスピードを後押ししてくれるエンジンのような存在。この後、ゼーバルトの「移民たち」の存在を知るんだけど、あれは画像数ピースで強烈なイマジネーションを喚起させるものだったけど、この「イスタンブール」に添えられている画像はもっと風景に近いものであり、そっと寄り添ってくれるものと言うに近い感じ。

    とにかく読み終わる頃には、「ヒュズン」「ヒュズン」と口ずさむ自分がいる。翻訳については不満はない。流麗に読み進める翻訳であったならば、霧の晴れた「ヒュズン」を味わうはめになったことだろうと思うと、ね。

  • 図版が豊富なのがいい。ただ翻訳がちょっと不自然。

  • 2006年度ノーベル文学賞を受賞したオルハン・パムクの、画家を目指していた22歳までの自伝。
    写真家アラ・ギュレル(トルコを代表する写真家らしい)による209枚の白黒写真
    も収録されています。

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イスタンブール―思い出とこの町の作品紹介

「わたしは一九五二年の六月七日、真夜中少し過ぎに、イスタンブールのモーダにある小さな個人病院で生まれた」-画家を目指していた二十二歳までの"自伝"を経糸に、フロベール、ネルヴァル、ゴーチエら西洋の文豪とトルコの四人の作家が描いたこの町の姿を自在に引用しながら、喪われたオスマン・トルコの栄華と自らの過去を織り合わせつつ、胸苦しくも懐かしい「憂愁」そのものとしてのこの町を見事に描く。町を撮らせたら右に出る者のない、トルコを代表する写真家アラ・ギュレルの作品を中心に写真二〇九枚を収録。

イスタンブール―思い出とこの町はこんな本です

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