白いネコは何をくれた?

著者 :
  • フォレスト出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894513228

感想・レビュー・書評

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  • 戦略ってよく聞く言葉ですが
    どのような意味でしょうか。

    国語辞典では
     戦争に勝つための総合的・長期的な計略。
     将来を見通しての方策。
    などとあります。


    本日ご紹介する本は、

    マーケティングの基礎を中心に、、
    人生の戦略をネコとサラリーマン
    の物語を通してやさしく学べる1冊。

    ポイントは
    「資源」

    戦略とは長期的な視野で、自分がもっている”資源”を
    何にどのように配分するかということに行き着きます。

    そして、自分にしかない独自な資源を
    意識することが重要です。

    ”自分にしかない”というのは
    世の中にないということではなく
    自分が戦っている戦場の中の
    ”競合はもっていない”という意味です。

    逆に言うと、
    競合も持っているものは独自とは言えません。


    「強み」

    競合が持っていなくても
    簡単にマネできるようなものは強みではありません。

    競合がマネしようとしても、出来ないか
    もしくは、出来てもすごく苦労するものが
    ”強み”です。

    競合に比べてどうかが重要です。


    「差別化」

    差別化には3つの軸があります。
     ①手軽軸 = 早い、安い、便利
     ②商品軸 = 品質や機能がいい
     ③密着軸 = 顧客の1人1人のニーズに合わせる
    どれかに絞り込んで、”戦略”
    つまり、資源を何に配分させるかが重要です。

    小難しい内容ですが、本書では
    猫と人間の物語として、楽しく読めます。

    ぜひ、読んでみてください。



    ◆本から得た気づき◆
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    自分がどうしたいのかもわからないのに、良くなるも悪くなるもなかろう
    行動はすぐに変えられる。そしてそれ以外に中身を変える方法もない
    勝てる「戦場」を選ぶ=力で勝てそうにないから、技で勝てそうな戦場にする
    独自=戦場にいる競合にはないものでなければ、「独自」とはいえない
    弱みは強み、強みは弱み=事実をどう強みにして戦うか、
    密着軸戦略=ニーズに合わせてカスタマイズできる商品を考えるべき
    マスカスタマイゼーション=個別のニーズに応えつつ、その対策は共通化、効率化する
    短期的な打ち手であるPRと、長期的な打ち手である商品開発の一貫性を取る
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    ◆目次◆
    戦略BASiCS 序論
    プロローグ 昨日と同じ明日
    第1章 Battlefield失意―お前はどこで、誰と戦っているのか?
    第2章 Asset決意―お前は誰か?お前らしさとは何だ?
    第3章 Strength反転―お前にしかできないことは何か?
    第4章 Customer仲間―お前は、誰と共にいたいのか?
    第5章 Selling message決戦―お前は誰だと世の中に宣言するのか?
    第6章 戦略BASiCS使命―お前の使命は何か?
    理論編
    あと書き&ストーリー解説
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    ◆マインドマップ◆
    http://image01.wiki.livedoor.jp/f/2/fujiit0202/a2c5ac86095f9306.png
     

  • マーケティングについてのお話。戦略BASICSというマーケティング理論をベースにわかりやすいストーリーで読み進められる。ストーリー終了後には詳細が解説されているのも良い。ビジネスマンは読んで損はしないんじゃないっすかね。

  • 人生にも一貫した戦略を持っているか。ストーリーは直線的で分かりやすい。

  • 小説形式で、すんなりと「マーケティングを学ぶための頭作り」を手伝ってくれる良書。まず話が面白いので飽きることが無いし(所謂サクセスストーリー)、なにより『BASiCS』だけに一点集中してくれているのでとっても分かりやすい。マーケティングを学びたい!と思っている人はまずこの本を読むことを強くオススメします。ぶっちゃけ、ゼミに入る前に読んでおけばよかった…

  • 先日読んだマーケティングの本の具体例を伴って説明された本。
    違うパターンで色々読んでいくと自然と身につきそうなので継続して読んでいこうと思った。

  • ストーリーで進むタイプだったので最初は心配だったが、これは逆にストーリータイプだったので非常に読みやすかった。マーケティングの入門にピッタリな一冊です。

  • ストーリー形式のマーケティング本。読みやすい内容で主人公と共に成長しているような実感が味わえる。オススメです。

  • ■書名

    書名:白いネコは何をくれた?
    著者:佐藤 義典

    ■概要

    ◆◆ネコが人間の人生を変えた!

    本書の内容は、白いネコが人間の人生を変えてしまう物語です。

    「仕事も恋愛もうまくいかないサラリーマン」実直と
    「不思議な白いネコ」ボロが出会います。
    そして、マーケティングを使って人生の戦略を考え、
    実践していくことによって、人生を劇的に変えていく
    成長と感動の物語です。


    主人公である日向実直(ひなた・さねなお)は、
    多くの人と同じように様々な悩みを抱えています。
    そして、人生に希望をみいだせない、絶望的な状況にあった
    彼はなぜ、変われたのか?
    それはマーケティングを使った人生戦略があったからです。


    それでは、なぜマーケティングが人生戦略で使えるのか?
    それは……


    ◆◆能力、才能、学歴、資格、運……だけでは成功できない!

    あなたは周りの人間に勝ち抜き人生で成功するために
    必要なことは何だと思いますか?
    能力? 才能? 学歴? 資格? 運?

    そう考えられたなら、すべて間違っています。

    能力があっても成功しない人はたくさんいます。
    才能があっても開花せずに終らせる人はたくさんいます。
    学歴があっても今の世の中、勝ち抜くことはできません。
    弁護士、公認会計士の資格があっても、稼いでいる人は一部だけです。

    つまり、「能力」「才能」「学歴」「資格」「運」
    を持っているかではないのです。

    あなたが持っている、
    「能力」「才能」を他人に勝つためにどのように使うか、
    「学歴」「資格」を活かして勝つにはどうしたらいいか、
    「運」をどう使うか、「運」が悪いときでもいかに負けないか、
    です。

    つまり、すべて「勝つための戦略」があるかないかです。
    実際の成功者は戦略的に日々生きています。

    たとえば、恋愛でもそうです。
    「顔も人間的にもいい」けどモテない、そんな人は多くいます。
    でもモテる人には意識的、無意識的にも
    勝つための戦略を考えて実行しています。

    人生は戦略的に生きた人が勝つのです!
    「人生の戦略」はマーケティング戦略を使うのが
    実は一番効果的なのです。
    また本書を読んで、マーケティングを学べば、
    人生戦略だけでなく、「営業」「経営」「企画」「販促」
    などで結果を出せるマーケティングが身につきます!

    世界一簡単な人生戦略をネコとサラリーマン
    の物語を通して学んでください。
    (From amazon)

    ■感想

    以前読んでいたのですが、感想を書いていなかった事、改めて読み
    たいと思ったため、再読しました。

    佐藤さんの本ですので、内容の基盤はマーケティングになり、考え方
    の基盤はBASiCSとなります。
    BASiCSの内容は、他の本で記載されている内容と変わらりません。

    この本を面白い所、この考え方を上手く自己啓発に結び付けた部分
    だと思います。
    私もこの考え方で、自分の棚卸をしていますが、確かに有用です。
    (難しい部分もありますけど。。。)

    あくまでビジネス書なので、小説という点では当然本職より見劣り
    はしますが、それでも、面白いストーリーとなっており、楽しめる
    作品になっていると思います。

    本格的な小説(??)を望んでいる人は、読まない方が無難です。
    恐らく"物語が稚拙"という感想しか出てこないと思います。

    佐藤さんの本では、唯一、BASiCSを自己啓発に関連付けた分かりやすい
    本だと思います。マーケティングに興味が無い方にもオススメです。

    ■気になった点

    ・戦場を決めないと戦い方が分からない。

    ・今日が変わらないと明日は変わらない。

    ・おぬしらしさは、おぬしの過去にある。

    ・中身はすぐには変わらん。しかし、行動はすぐに変えられる。
     そして、それ以外に中身を変える方法はない。

    ・学ぶ意思の無いものに学ぶことは出来ない。

    ・見ようとしなければ何も見えない。

    ・独自資源は強み、差別化を生み出す。

    ・強みは弱み、弱みは強み。

    ・顧客の目に見えているものは、すべて何かを伝えておる。

  • ネコ、がタイトルに入っていなければ
    読まなかったであろう類の本☆

    こういう考え方は好きだしわたしもする。
    普段人間が感覚でやっているようなことを、
    わかりやすく図式で説明してくれていている。
    こむずかしく書かれてないのもよくって、経営や企業でなく
    個人の生きがいの追及としても役に立つ本だと思う。

  • 広告代理店に勤める主人公が成長していくというストーリーを読み進めるうちに、マーケティングの考え方が習得できる一冊。
    この本では「戦略BASiCS」という言葉が使われており、その頭文字であるB、A、S・・・にそれぞれマーケティングの知識が表されている。本が手元になくても、Bはあれだったな、と語呂合わせのようにその要素が思い出せるのはいい。
    また、仕事でそれに関わる人だけでなく、自分自身を振り返ったりする自己啓発系として読むことも可能な内容なので、読者対象は広いと思う。

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著者プロフィール

マーケティングコンサルティング会社、ストラテジー&タクティクス社代表取締役社長。米国ペンシルバニア大ウォートン校MBA(2022FT紙ランキング世界1位、経営戦略、マーケティング専攻)。中小企業診断士。大手通信会社、外資系メーカーのブランド責任者、外資系エージェンシーの営業ヘッド、コンサルティングヘッドを歴任。実戦的で効果の高いコンサルティングには定評がある。豊富な現場経験と理論体系に基づく企業研修(経営戦略、マーケティング、企画力など)はわかりやすく実戦的と好評でリピート率が極めて高い。2万4千人が購読する無料メルマガ「売れたま! 」(www.uretama.com)の発行者としても活躍中。

「2022年 『弱みで勝つ!マーケティング戦略』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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