本からはじまる物語

著者 :
  • メディア・パル
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本棚登録 : 940
感想 : 197
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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784896100907

感想・レビュー・書評

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  • 本を切り口にしてどの物語も展開されていく。
    18人の小説家によるショートショート集で、
    濃縮されたエッセンスを味わうような気分になった。
    残念なのは、似たような話があること。
    逆にすごく個性的な展開もあって面白かった。
    もうちょっと読みたいと思う。

  • 本多孝好さんの「十一月の約束」と市川拓司さんの「さよならのかわりに」がまあまあよかった。

  • 「本からはじまる物語」メディアパル 刊
    本からはじまる物語。上質系の本文用紙のクリーム色。

    トーハン発行の、『しゅっぱんフォーラム』2005年1月号~2007年12月号の同名連載をまとめた短編集。
    おおよそ、人間ドラマかファンタジー、です。
    全18編。個人的には、恩田さん、梨木香歩、三崎亜記、その辺りで食いつきました。

    一部抜粋。
    『招き猫異譚』今江祥智…京都の本屋さんと猫のストーリー。京ことばが優しい。長新太さんのくだりが妙なリアリティ。
    『世界の片隅で』柴崎友香…本屋にて、女の子3人の何でもない日常。難しくて分からない本も、誰かが書いて誰かが読んで、世界が海のように広がっている、って部分、好きだなあ。僕の知らないところにある世界。
    『23時のブックストア』石田衣良…引用。《作家のようにいつも華やかなライトを浴びているわけではない。大手出版社の編集者のように会社の経費でご馳走をたべたり、のんだくれるわけでもない。それでもこうしてエプロンをつけて、ほこりまみれで働いている自分も、読者の元へ本を届けるという大きな仕事の一翼をになっているのだ。疲れているときは、悲しくなったり、きつく感じることもあるけれど、誇りをもって続けている仕事である。》

    恩田さん、阿刀田さん、三崎亜記、3篇は、本が生命を持っている、ファンタジー。やっぱり好きです。
    市川拓司と梨木香歩のお2人の奇譚は好みはあれど、引き込まれる不思議な感じ。

    結構収録作の良し悪しの差があるかな、、というところで、(3)

  • 新しい作家開拓のためにも、たまにはこういう本、ありです。

  • 本屋さんは色んな人が集まるから、
    色んな空気が混ざり合っているとおもう。

    そうやって、人と人も交ざり合っていくのかしらん。

  • 2010.8読みたい本

  • タイトルに誘われて借りました。

    本が紡ぎだす不思議なお話が大集合しています。

  • 好きな作家さんいっぱいで嬉しかったです。
    恩田さんの話、一行目から引き込まれました。小さい頃読んだ覚えのあるタイトルがたくさんで笑顔になりました。いやいやえん読みたい…
    二番目のお話、中学生あるある…と思いました。こういう不思議な出会いはとても好みです
    どれもよかったのですが、市川拓司さんの「さよならのかわりに」が、不思議な感じで特に好きです。次に好みなのが、有栖川有栖さんの「迷路書房」。紳士の最初の台詞で、どきっとします。

  •  本をテーマにしたSS

     石田衣良さんの話が、10人中7人も好きな作家が重なったことがきっかけで恋愛に発展、だったんですけれども、「うん、それは恋に落ちるな」と思いました。石田衣良さんらしいお話。ドリームで和みます。

     それぞれの作家さんの特徴が出てるなーと思ったわけなんですけれども、短い中でのまとめ方に苦心されたんだろなあ、ということを漠然と感じる作品も。

     本と猫、本が鳥よろしく飛翔する話が何作かありましたが、あれはわざとかな? 偶然かな?

  • 2011.12.3

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著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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