映画の見方がわかる本: 2001年宇宙の旅から未知との遭遇まで (映画秘宝COLLECTION 22)

著者 :
  • 洋泉社
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本棚登録 : 1189
感想 : 107
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784896916607

感想・レビュー・書評

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  • じわじわ気になっていたイージー・ライダー、いままで興味なかった地獄の黙示録とロッキー、町山さんの解説を読んで、はじめて観てみたいと思った。

    中々手が出ない映画はあえて解説やネタバレをさきにインプットするのもありかも。

    もう観たことのある作品についても、ただ漠然と観ていたから、製作過程を知った今、次観るときに違う見方になると思うと楽しみでしかない。

  • なるほど感はままある。

  • 中学3年のとき映画館で見た「地獄の黙示録」。
    圧倒的な映像にドアーズ、何がなんだかよくわからない。
    ので、そのままもう一度観る(入れ替え制じゃないかった時代バンザイ!)
    やっぱりわからない。でもなんかすごい。
    午前中に入った映画館を出るころには、すっかり闇の奥・・・。

    「映画」を観て大きな疑問符を投げつけられるような体験は初めてだった。
    それから、キューブリック、ゴダールと「そっち」へとまっしぐら。なんかよくわからない映画ばかりを観ていた。

    と、そのあたりの映画を解説した本。そのあたりだけでなく、「ダーティハリー」「ロッキー」「未知との遭遇」というヒット映画もだけど。
    「解説」といっても映画から深読みする解説書ではなく、脚本の第一稿、インタビューなどを通じて、丁寧にひも解いていく。
    「2001年・・」についてはすっごくわかりやすい。まさに目からうろこ。
    ただやっぱりくよくわからないのが、HALのシーン。全体のテーマとHALの反乱と結びつかない。「HALは『オデッセイ』の一つ目巨人サイクロプスである」というのにも、うーん。

    「地獄の黙示録」の初期のアクション満載のシナリオについても興味深い。でも、「地獄の黙示録」の特別完全版に追加されたシーンを退屈な蛇足と切り捨てているのは納得いかない。

    未知との遭遇のETと「オールウェイズ」のオードリ・ヘップバーンとよく似ている、というののは笑った。

    映画に対する、町山の異常な愛情が感じられる本。

  • 「2001年宇宙の旅」や「猿の惑星」、「ロッキー」など有名な作品を評論、解説した本。はじめに映画の見方は人それぞれであるという事を断っているのだが、映画の製作の背景や原作のある作品と比較をしていくと、その映画の本当の意味がわかり、同じ映画を鑑賞しても新しい発見も出てきます。町山さんは客観的で様々な資料や文献を基に本書を執筆していますが、読んでみると「あれ?これ、違う」と思う箇所もいくつかあったりします。しかし、この本はとても解りやすいし、変にインテリっぽく書いていないところが共感を持てます。因みにこの本を読んで「未知との遭遇」に対しての見方が変わりました。

  • ソフトガイド。

  • 2001年宇宙の旅、イージーライダー、地獄の黙示録、タクシードライバー・・・

    映画史に残る作品ばかりの映画の解説を町山さんが書かれている
    なるほどと思う情報があったりするので
    是非別の作品の解説も読んでみたいとおもいました。

  • 「2001年宇宙の旅」がなぜ難解だったのかわかった。
    ナレーションとか全部とっちゃったからなんだ、なるほど。
    「猿の惑星」「時計じかけのオレンジ」「タクシードライバー」「地獄の黙示録」など。

  • 映画「2001年宇宙の旅」から「未知との遭遇」までの解説書です。
    その作品を理解するためには、さまざまな知識を必要とすることを思い知らされます。

著者プロフィール

1962年生まれ。映画評論家。1995年に雑誌『映画秘宝』を創刊した後、渡米。現在はカリフォルニア州バークレーに在住。近著に『トランピストはマスクをしない コロナとデモでカオスのアメリカ現地報告』(文藝春秋)、『映画には「動機」がある「最前線の映画」を読む Vol.2』(集英社インターナショナル)、『最も危険なアメリカ映画』(集英社文庫)、『町山智浩のシネマトーク 怖い映画』『町山智浩の「アメリカ流れ者」』(スモール出版)などがある。

「2021年 『町山智浩のシネマトーク 恋する映画』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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