- Amazon.co.jp ・本 (142ページ)
- / ISBN・EAN: 9784903425108
感想・レビュー・書評
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世界史は陸の国に対する海の国の戦い、海の国に対する陸の国の戦いの歴史。
16、17世紀の海賊たちは歴史的に大きな役割を演じている。
海賊たちの政治的なっ共通の敵はカトリックの世界最強の国スペインだった。
全ての基本秩序は空間秩序である。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ナチスドイツ時代の思想、法学を支えた著者の歴史考察。
シュミット独自の視点がいくつかあり、歴史教科書では得られないことがいくつかあった。 -
カール・シュミットによる世界史(主にヨーロッパ)の本。この本の特徴は、世界史を、「陸」と「海」という二元論で捉えているという点。その二元論を聖書から取ったリヴァイアサンとビヒモスという二元論に置き換え、世界史(ヨーロッパ史)をリヴァイアサンとビヒモスとの戦いとして描く。そして、古代の形而上学で提唱された4つのエレメントの考え方によって、近代までの歴史を描く事にある。
この本でのシュミットの見解は、世界情勢が、陸国vs海洋国、または海洋国としての覇権の奪い合いとして機能していき、その後機械という大きな転換が現れた。そして、電気工学・電気力学の時代へと変わった。そして、航空機の登場により、「空気」という第3のエレメントが生じたという事。そして、機械を動かす「火」という第4のエレメントも同時に生じた、という事であった。後者2つへの論考はされていないが、興味深い。。ノモスや友敵理論の片鱗は見られるが、全く知らなくても読める。地政学への入門としておススメ。最も、彼の二元論、古代形而上学へのこだわりは嫌いな人には嫌いかも。。 -
短いながらも示唆が多いと思います。
陸から海へ支配の構図が変化していくことが、
世界史的に大きなインパクトを与えたのです。