- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784903908359
作品紹介・あらすじ
足掛け5年、ミシマ社ホームページ及び「ミシマガジン」に掲載された人気連載「コラム道」、ついに書籍化。
深遠かつ実用的、抱腹絶倒間違いなし。天才コラムニスト、本業を初めて語る!
感想・レビュー・書評
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「コラム道」という題名の通り、小田嶋隆が、コラムの書き方についての自分なりの考えを書いたもの。でも、これをコラムの書き方の指南書あるいはマニュアルとして読んだ読者は、私を含めて、いないと思う。そうではなくて、小田嶋隆の説明の仕方というか、書きぶりというかがとても面白く感じて読んでいるのだ。コラムの書き方という「コンテンツ」を楽しんでいるわけではなく、コラムの書き方というテーマについて何かを書いている、その書き方・書きぶりを楽しんでいるのである。実際にそれが本書で小田嶋隆が説明したかったことだと思う(「それ」というのは、「それがコラムだよ」ということ)。
最後に内田樹との対談が掲載されている。
内田樹も好きな作家の一人である。これまでも、内田樹と小田嶋隆は、何となく似ているな、と思っていた。対談の中で小田嶋隆が内田樹を評して言う場面がある。整理して言うと、「内田樹の話は着地しない。結論を提示するのではなくて、結論に至るまでの行ったり来たり、モノを考えること自体の楽しさを見せている」ということを言っている。それに対して、内田樹は、これも整理して言うと「本当にどこに着地しても良いのだ。だいたい一回ごとに言うことも違ってくるし」と答えている。
「結論やコンテンツを重視している訳ではなく、そこに至る道筋の作り方を重視して楽しんでいる」ということが、二人の共通点だったのだ、ということに納得した。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白かった。黙祷。
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とりあえず冒頭の一行を書く。
この本でためになった一文。
書き始めること、大事。 -
そもそもコラムなんて書かない。まぁ世の中の一般人のほとんどがきっとそうだろうけど。なのに何でこの本を読むのか。ていうかこの人のコラムを知っているのかも怪しいのに。
というわけで、時々なんでこの本を読もうかと思ったのか自分でも不思議に思うことがあるんだけど、でもまぁおもろいな。なんか有名人がコラム書いてみた、なんていうとつまらんけども、本職はやっぱ違うのか。
こういう物書きとしての技術が、もしかして今後の人生に、例えば仕事にも役立つのだろうか。そうかもしれないし、そうじゃないかもしれないし、でもそんなことはどうでも良いじゃないか。別にハウツー本を読んだわけじゃないしね。 -
コラム的な生き方しかできそうにないなあ
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スーパーコラムニスト小田嶋師によるコラム論。物書きが煮詰まった時にペラペラめくる。オススメ!
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現代社会をネタに回りくどい言い回しで鋭く批評するコラムニスト小田嶋隆氏によるコラム文章執筆法の解説。内容が要約できないところにコラムがコラムである存在理由があるので、内容はうまく紹介できません。申請書など日本語での作文が行き詰まった時には読み返しています。
あわせて読みたい:負ける技術 著/カレー沢薫 講談社文庫 -
おもしろかった。文章やコラムを書くことについて、逆転の発想で書くことのハードルをさげてくれるような作品。
書きあぐているから書けない、書かないから書けない、ということかなと思った。抽象的な説明が多いが、それも意図したところだと思われる。いわゆるハウツー本のような、一から手取り足取り教えてくれる本ではない。
むしろ、今からお手本を見せるから、と言ったかと思ったら突然白紙に筆ごとびしゃあああ!!って飛びこみ、あっけに取られていたら「こんな感じで!ねっ!楽しそうでしょ!!」みたいな。
感覚マックスだけど、何かを書こうとして頭がガチガチになっちゃう人、困っている時に有効な気がする。
こんな風でいいんだな、という、頭がやわらかくなる。書くことのハードルを下げてくれて、ああそっか、多少かっこ悪くても変でも、誰にも伝わらなくても(たぶん伝わらないようなことを勢いで書く人はこの手の類の本は読まない気がする)、楽しかったらいいか、と思わせてくれる。
書いては消し、書いては消し…、で結局書くこと自体が嫌いになってしまわないように、気を付けたいなと思った。
書くことのハードルを下げながら、書く幅の多様性も広げるような、楽しいコラムの本でした。 -
・最後に内田樹との対談には驚いた。内田さんがここまで小田嶋さんを買っていたとは。
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何で買ったか覚えてないけど何となくおもしろかった。