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- / ISBN・EAN: 4900950514106
感想・レビュー・書評
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1996年公開のイギリス映画。
1992年、イングランド北部の炭坑町、グリムリー。ここにも炭坑閉鎖の波が押し寄せ、人々は生きる希望を失いかけていた。そんな時、彼らに勇気と希望を与えてくれたのが音楽だった。炭坑夫の仲間たちで結成された伝統ある『グリムリー・コリアリー・バンド』は街と自分たちの誇りを賭けて全英大会に出場し、決勝大会が開催されるロイヤル・アルバートホールを目指す…。
実在の炭坑夫たちによるブラスバンド
『グライムソープ・コリアリー・バンド』
結成秘話にヒントを得て製作された、実話がベースの人間ドラマです♪コレ22、3の頃に観たんやけど、地味ながらかなりハマった映画です(^_^)
日本の『スウィング・ガール』や『フラガール』なんかは、この映画からかなり影響受けてそう(^^)
イギリス映画ではお馴染みの炭坑閉鎖の問題。炭坑が無くなるということは、仕事がなくなるということで、そこで働く炭坑夫たちにとっては死活問題。
そして唯一の希望でもあるブラスバンド自体も解散の危機に陥ります。
日々の生活にも困る暮らし。それでも音楽を諦められない思い。
経営者側や政府との戦い。家族の苦悩。時代と共に変わっていくものと、決して失くしてはならないものを描いた脚本が素晴らしいです。印象的なシーンが多い名画やけど、なんといっても倒れた指揮者のダニーのために
真夜中に病室の窓の下で、アイルランドの民謡『ダニー・ボーイ』を団員みんなが涙を流しながら演奏するシーンにはかなりウルウルきました(>_<)あと忘れてならないのが、妻と子供に愛想を尽かされる指揮者の息子フィルのエピソードがなんとも物悲しくて印象に残ってます(>_<)貧しさのためピエロのバイトをしながら、サッチャーだけが生きてどうしてジョン・レノンや若い炭坑夫が死ななければならなかったのかと、キリストの像に向かって訴えるシーンは切なくてやるせないです。
『ダニー・ボーイ』
や『ウィリアム・テル序曲』、そしてラストシーンの『威風堂々』など、映像を彩る名曲たちも聴きもの♪(演奏は実在のバンド
『グライムソープ・コリアリー・バンド』のものです!)
どん底の中、気概と誇りを決して忘れなかった炭坑夫たちの姿は、誰もが勇気を貰えるだろうし、音楽ファンは勿論、不況の中苦悩する今の日本人にこそ
切実に響いてくるんじゃないかな。 -
リトルダンサーがお気に入りで
イギリス映画にハマり
ずっと観たかった映画。
偶然、見つけて購入。
時代背景がよく分かる。
やるせなさだったり、切なさの中で自分たちの音楽という
希望。
演奏も素敵。
モデルがいるみたいですね。 -
炭鉱閉鎖の波に翻弄されるイギリスの小さな炭鉱町…そこの炭鉱夫バンドマンたちの、実話を基にしたお話。つらい現実と向き合いながらも出場した全英ブラスバンド選手権、決勝での鬼気迫る演奏には私も思わず拍手してしまいました。若き日のユアン・マクレガーがいきいき。
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心温まるストーリーに、素晴らしい音楽、そして若かりしユアンに魅せられた。社会派問題を掲げたり、時代をうまく風刺している。ダニーに捧げる「ダニーボーイ」には目頭が熱くなった。
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「沢木耕太郎」の映画エッセイ『「愛」という言葉を口にできなかった二人のために』を読んで観たくなった数多くの作品のひとつ… 先日の『黙秘』、『パリ空港の人々』に続き『ブラス!(原題:BRASSED OFF)/1996』を嫁さんと一緒に観ました。
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1917年に炭坑夫の余暇活動として結成されたバンド、「グライムソープ・コリアリー・バンド」の実話をヒントに映画化。
崩壊してゆくコミュニティーを舞台に、音楽と共に生きる歓びと、友情に支えられた人生の素晴らしさを感動的に描く。
「ピート・ポスルスウェイト」、「ユアン・マクレガー」出演。
炭坑閉鎖に揺れる街。
人々は生きる希望を失いかけていた。
そんな時、彼らに勇気と希望を与えてくれたのが音楽だった。
炭坑夫の仲間たちで結成された伝統あるバンドは、街と自分たちの誇りを賭けて全英大会に出場し、決勝大会が開催されるロイヤル・アルバートホールを目指す。
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音楽ってイイなぁ… 仲間ってイイなぁ… そして、仲間と一体感を得ることのできる何かがあるのって大切なことだよなぁ… と感じさせられた作品ですね。
わかっていても泣けてしまう、、、
病に倒れた「ダニー」の入院する病院の前で、バンドでの最後(のつもり)の演奏になることを決意して、で坑道で使っていたヘルメットを被り、ヘルメットのライトを灯し"ダニー・ボーイ"を演奏をするシーン、
バンドが一旦解散免れ、決勝大会でロイヤル・アルバートホールで"ウィリアムテル序曲"を演奏するシーン、
そして、優勝後、カップの授与を拒否した「ダニー」の優勝スピーチからエンディングのロンドンバス(なぜかフルオープン状態… )での"威風堂々"の演奏シーン、
どれも、印象の残る場面でしたね。
1984年以来、イギリスでは140の炭鉱が閉鎖され25万人の失業者が出て、家庭崩壊、生活の根本的な破壊、人々の疑心暗鬼… 等、コミュニティが崩壊したとのこと。
感動の裏で、そのことを告発するメッセージ性の強い作品… 派手さはないけど、印象に残る作品でした。
以下、感動的な「ダニー」の優勝スピーチです。
彼らは言うでしょう。
私には何よりもトロフィーが大事と。
だが違う。
以前は 音楽こそが大事と思っていました。
しかし人間の大切さには及びません。
そこで私たちは、トロフィーの受領を―― 拒否します。
どうです?
ニュースでしょう?
これは私個人の独り言には収まりません。
この10年来 政府は、産業を破壊してきた。
我々の産業を さらには―― 我々の共同体 家庭生活を。
発展の名をかりたまやかしのために。
2週間前 このバンドの炭坑も閉鎖されました。
またも大勢が、職を失った上に―― 大会に勝つ意欲闘う意志まで失いました。
しかし生きる意味すら失ったら… 悲惨です。
皆さんは―― アシカやクジラのためには立ち上がる。
でも彼らは ごく普通の―― 正直で立派な人間です。
その全員が希望を失っているのです。
彼らは、すばらしい演奏をします。
でも何の意味が?
~沈黙~
では仲間と町に帰ります。
ありがとう。
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監督: マーク・ハーマン
製作: スティーヴ・アボット
脚本: マーク・ハーマン
撮影: アンディ・コリンズ
美術: ドン・テイラー
衣裳: エイミー・ロバーツ
編集: マイケル・エリス・エース
音楽: トレヴァー・ジョーンズ
演奏: グライムソープ・コリアリー・バンド
出演:
ピート・ポスルスウェイト ダニー
ユアン・マクレガー アンディ
タラ・フィッツジェラルド グロリア
スティーヴン・トンプキンソン フィル
ジム・カーター ハリー
メラニー・ヒル サンドラ
スー・ジョンストン ベラ
フィリップ・ジャクソン ジム
メアリー・ヒーリー アイダ -
イギリスのサウス・ヨークシャー州の炭鉱村グライムソープコリアリー・バンドの実話が下敷きになってるとのことで。実際そのバンドマン達も演奏に参加している粋な?映画。
とにかく一度顔を観たら忘れられないピート・ポスルスウェイトが座長というか指揮者で炭鉱者特有の肺の病気を抱えていて、炭鉱閉鎖免れなくてもこの楽団で優勝したいという夢と誇りを持っている親父。
1992年あたりが時代設定みたいだけど、わたし的にはそんな昔と思えないけど、貧しい暮らしに炭鉱村、新しく来た元バンドマンの孫娘(ほんとは政府の人間でも味方ね)に”デカパイ”とか今では信じられないセクハラ発言をしているし、時代を感じたわ。
相当’若いユアン・マクレガーとあとこれまた個性的な顔の
ジム・カーター(ダウントン・アビーの執事カールソン)
もバンドマンで出ているではないの!
おじいちゃんじゃない若いカールソンも観られたし。
最後の演奏は圧巻だったし、良かったわ。
タイトルのBaassed Offは怒ってる、うんざりしているの意。
てっきりブラスバンドの略だと思ってた。
Baassed Off 1996年 107分 英 米 BSプレミアム
監督 :脚本 マーク・ハーマン
出演 : ユアン・マクレガー ピート・ポスルスウェイト タラ・フィッツジェラルド スティーヴン・トンプキンソン
ジム・カーター -
1996
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ユアンマクレガーが若くてかわいい!!
イギリスの炭鉱もの映画は秀作が多いです。