王様と私 特別編 [DVD]

監督 : ウォルター・ラング 
出演 : デボラ・カー  ユル・ブリンナー  リタ・モレノ  マーティン・バルサム 
  • 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
3.55
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本棚登録 : 63
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988142437921

感想・レビュー・書評

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  • 昨日、渡辺 謙、ケリー・オハラ主演の2015年版『The King and I 』ロンドンの舞台公演を映画館で鑑賞したので、1956年公開の映画版と見比べてみる。初めて見たのはVHSのセルビデオが廉価(1980円くらいだったか?)で売り出された25年くらい前だったか。その時は印象があまりのこらなかったのは西洋文明に圧倒される東洋という反発が記憶を抑圧したのか。今あらためてみると、埴生の宿が挿入歌で使われてたんだねえ。振り付けがジェローム・ロビンスだったんだねえ。劇中劇の The Small House of Uncle Thomas 良いねえ。王様がscientificと称する西洋的な合理的かつ個人主義的かつ男女平等かつ契約を重視する思考方法とデボラ・カーの英国発音が実にマッチして、かつユル・ブリンナーの流れるようなセルフ回しと対照的で実に良いねえ。悲恋の側室はリタ・モレノだったんだねえ。可憐だねえ。舞台の映画化ということでセットや衣装を豪華に配色もゴージャスにという演出なんだろうけど、今見るとセット感が否めないが、まあおとぎの国のお話なんで良しとしよう。昨日の舞台版だが、渡辺謙を映画で見るのは初めてだったんだが、ガタイがでかいというのは重要な事で実に舞台映えする。腕が短く、モンゴル相撲の横綱みたいなプロポーションなのはご愛敬か。なぜこの時代に再び「王様と私」なのか、とも思ったが、昨今のme too !運動でも明らかになったが、男女同権という原則を誇るはずの西洋社会にも根強い女性蔑視が、この映画が公開されて60年以上たつ今でも残っている事実に、やっと西洋側が気付いたということだろうか。あと西洋的合理性でも答えを出せない曖昧な現実に対し、第一側室が見せた「慈悲」と称されるであろう態度をその答えの候補として発見したということか。とはいうものの、最後に王様にpleaseと言わせるんだから、西洋文明の判定勝ちか。その一言がアンナの翻意させるので二人の勝負は引き分けなんだろうけど。それはともかく、生まれも考え方も立場も違うシャム王とアンナが心を通う合わせ踊るShall we dance ? が楽しくもせつなく美しく心に残る。大団円ではなく、中断されてしまったゆえに輝き続ける一瞬の邂逅を描いたのだと、初見から25年後に前回とは違った感想を持った。

  • ルンタ!
    こんなところで歌ったら見つかる!!!

    それがミュージカルというもの(笑)

    西洋人から見たアジア文化なんだろうなと少々疑問な部分も
    無きにしも非ずだったが、王様がとても魅力的で愛すべき
    キャラクターだった。 それにオシャレ!!

    shall we dance? で二人がダンスするシーンはとても
    可愛らしくて素敵だった。

    劇中劇もよかった。

  • なんとも不思議な内容。
    奇妙で長い劇中劇。
    唐突なエンディング。

    シャル・ウィ・ダンスで盛り上がって終わると思いきや
    あら違うのね。

  • Shall we dance はこの作品がオリジナルなんですね。
    タイの王様一家の英語教師となったアンナ。一夫多妻、貢物として送られる少女、奴隷として扱われる女達、その文化の違いに驚きながらも、彼女は彼女の生き方をとおす。怖いことでも口笛吹いて♪
    欧米国がアジアを奴隷化しようとしていた時代。そこにアドバイスを与えたアンナの影響は大きい。

    恋人と引き離され、ミャンマー出身と周りの妾からも冷たくされる少女は「アンクル・トムの小屋」をシャム風アレンジでミュージカルにする。
    これがまたよく出来た劇中劇で、面白かった。

    ただ、どうしようもない、文化なのだけど…第一夫人が語る、王はたまに素晴らしい言葉をくれるから、って歌、完全DV被害者の言うそれ…って思っちゃいました。

  • はじめは威圧的だった王様が、お茶目な面を見せてくれるようになってくる所が憎めなくてチャーミングでした!
    Shall we dance?はこの映画からだと知らずに見たので、びっくりしました。
    劇中のタイの描かれ方が当時のアメリカの認識の反映かと思うと、別の意味で面白かったです。
    ラストは唐突に感じましたが、たくさんの曲に彩られた楽しい時間でした!

  • いくつかの素晴らしいシーン(たとえばShall We Dance?とかシャム版の「アンクル・トムの小屋」など)があるとはいえ、やはりユル・ブリンナー演じる王様の描き方が、あたかも彼がシンプルな知性しか持たないかのようになっているところが--まあ、ミュージカルではあるのだが--やはりとても気にかかるのである。おまけにちょっとしたストレスで王様が死んじゃうなんて冗談みたいだし^^; とはいえ、やはりユル・ブリンナーの腹筋は一見の価値がある。私もああいうふうにならねば!

  • 1862年、未亡人のアンナは息子を連れ、 王の子供達の家庭教師をする契約でシャムへ渡る。
    率直にものを言いぶつかる事もあったアンナと王だったが、国が危機の際に相談にのるうちに信頼を得ていく。

    アンナとシャム王を基にしたミュージカルを映画化。
    シャルウィーダンスはここから♪

  • 王様可愛い。

  • 好き!

  • <英語音声・日本語字幕>

    異国情緒あふれる衣装が印象的な、
    アカデミー賞5部門受賞のミュージカル映画。

    純粋な娯楽として良質なミュージカルだったのだろうと思う。
    テーマ自体は深いけれど、美しいセットや衣装とともに語られる
    遠い国の様子に、ただ見とれていた。

    特に劇中劇、シャム流「アンクル・トムの小屋」の
    完成度が、ものすごく高い。
    ここだけだったら★5つ付けたいくらい。

    あと、作品全体として、どことなく
    『アイーダ』を彷彿とさせる。

    ***
    Shall we dance(歌)は、
    このミュージカルがオリジナルだったのか。
    それで作品名を聞いたことがあったのかしら。

    観ていたら突然なじみのある歌が始まったので、びっくり。
    おそらく『Shall we ダンス?』のバージョンしか
    聞いたことがなかったので、
    発音が明瞭で、しかも字幕付きの歌は新鮮だった。

    あらためて、良い曲。

    ***
    結末は予想外。
    最後までお芝居だと思っていました。
    というか、原因が原因なだけに、恨まれませんかアンナ先生。

  • 近代化(=西洋化)してく国家が舞台である以上、文化やシャム国側から見れば、ともすれば失礼で、手放しで褒められるべき作品ではないのかもしれないけど、映画としてとても面白いものだった。見てるのがだるい時間がまったくなかった。
    その音楽自体がとても美しくて馴染みやすいだけでなく、その音楽がとても効果的に使用されている。劇と音楽の相乗効果で、著名なミュージカル映画としてあげられる作品(たまに劇の中に歌のシーンが加えられるだけのものもある)よりも、より自然で、魅力的な、ミュージカルでも映画でもない、どちらもの良いところを取った、良い「ミュージカル映画」だと思う。

  • 異文化コミュニケーション。
    大広間でふたりきりで踊る『Shall we dance?』で、
    デボラ・カーの翻るドレスが美しい。

  • この映画は気になってて、
    以前に借りたんだけど、
    見れずに返却してしまったことがあったので
    リベンジタイム!!


    えーっと、
    だいぶ古いアメリカのミュージカルを映画化したものです。
    原作は“アンナとシャム王”とゆう作品らしいのだけれど(超有名??)
    (これもDVD化されているみたいなので今度見たい)
    途中でなんとなく雰囲気的にも、ストーリー的にも
    “サウンド・オブ・ミュージック”に似てるなぁと思っていたら、
    やはし、同じ方々がミュージカル化したものらしいです。



    お話としては、
    伝統やしきたりを重んじるタイの国に、
    アンナという美しいイギリスの女性が、
    国の発展や教養のために家庭教師としてやってくるのがはじまり。

    最初は文化や価値観の違いにお互いとまどうのだけれど、
    アンナの明るさや真の強さ。
    シャム王の正義感・責任感の強さ、
    そして純粋に国を思う気持ちが寄り添い、
    次第に打ち解けて行く過程を見て…
    ほんと“価値観”について考えさせられたー。


    あたりまえだけど、
    “価値観”って、自分の中に積み上げられたもので
    成り立ってるから、たまには似てるかもだけど
    1人1人全く異なるもの。
    全ての物事において正解とか、正しいとか、
    そうそう見いだせるもんではなくって…。
    でもシャム王見てて思った。


    自分の知らない事には興味を持って“耳を傾ける”こと。


    “自分を信じる”という自分の価値観への自信。
    も、大事だけど、


    自分を動かす新たな価値観に“身を寄せる”こと。
    (自分の価値観が全てなのではなくて、他者の価値観も聞き入れること)



    全部すごい大事。
    これこそが“向上心”だと思うし、
    “充実への道”だと思った。





    違う国の、しかも王様の話で、
    自分と全くフィールドの違う話なのに、
    こんなにも“普段の生活”や“これからの自分”に
    投影できる映画と会えてよかったと思われます。


    アンナ役の女優さんが
    オードリーヘップバーンみたいで
    すんごいチャーミングです。


    この劇中の中で、「アンクルトムの小屋」ってゆう話を
    タイ舞踊(&衣装・メーク)でイギリス大使に
    披露するシーンがあるんだけど、
    もう、これはやばすぎます。
    これだけで2時間見たいってくらいやばい。
    ほんとに。演出天才。鳥肌。やばい。

  • ミュージカル映画としては面白い。それでも、ここでの西洋文化に服従すべき東洋という描き方は、やはり不快に思ってしまう。そこにこの映画の古さを感じる。

  • なんじゃこりゃ

    って部分もあったけど

    てか王様、突っ込みどころ満載だけど

    内容的にはまあ良かったんぢゃないかと思う。

    てか途中であった「アンクル・トムの小屋」の劇が

    けっこーよくできてた。

  • 王様がかわいすぎて観ながらふいた…。音楽がとても良かったです。また19世紀らへんの世界史を勉強しなおそうと思いました。

  • ストーリーもさることながら、音楽が特にいいです^^
    ミュージカル好きにはたまらない作品です。

  • 2008年2月22日
     王様とアンナ先生のやりとりが何とも愉快でした。公式な関係を保ちながらも、時には無邪気な息子と賢い母親のようで、時には男と女のようで…
     モーゼについての王様の度重なる言及も大声で笑ってしまいました。(I mean, who talks about Moses at a banquet?)
     日本の明治時代も多少なりともこんな感じだったのかなぁ、と思いを馳せられます。

  • 去年日本へ帰る飛行機で見ました。
    ずっと見たかったんだよね!
    shall we ダンス? であの曲が頭からはなれなくて☆

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