キッズ・リターン [DVD]

監督 : 北野武 
出演 : 金子賢  安藤政信  森本レオ  丘みつ子  北京ゲンジ 
  • バンダイビジュアル
4.02
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感想 : 156
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4934569630872

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりに観た。

    相変わらず,おもしろい。

    ボクシングって,かっこいいよね。
    ってそれが主題じゃねーって。

    若者のもつエネルギーを感じることができる。

    人が生きる姿。

    音楽に体が反応する。

  • 栄光を掴んでいない大多数の人に「まだ始まってねえよ!」と言ってくれる優しい映画。
    号泣。

  • 中華料理屋の息子…

  • 見て損はない

  • サイドストーリーが絶妙。
    成功も挫折も事故も失敗も人生はいろいろ。
    何度でも始められる。
    映像の対比や構成が巧い。

  • 1996年日本
    金子賢、丘みつ子、森本レオ


    ほろ苦い青春のお話、、、北野武監督作品です。
    若さ故に失敗する2人、、、ボクサーにやくざのお話♪ 若さゆえの失敗って誰にでもありますよね。
    武監督、、自身のことをやんわりと描いているのでしょうか。

  • 北野武監督の青春映画。
    高校生の落ちこぼれ2人が、ボクシングとヤクザの別々の道を進み、その過程を描いた作品。
    たけし映画にしては、あまり厚みを感じない内容だった。

  • うひゃあ、何年ぶりに観たかねえ?久々に観返しましたよ。やっぱ、こう、素晴らしいな。なんでこんなに、好きなんかねえ?多分、残りの人生で、あと100回は観たいな。それくらい、好きですね。

    プロローグ、「あれ?こんな物語の始まり方だっけ?」って、ちょっと最初、ビックリしたけど。いきなり、エンディング部分から始まるんですね。覚えてなかったんだなあ、結構。


    マーちゃん、俺たちもう終わっちゃったのかな?

    ばかやろう、まだ始まっちゃいねーよ!


    という、言わずもがなの名言中の名言で、とにかく有名ですよね。
    北野武監督の映画では、最初に観るのには、一番向いている?気がします。
    個人的には「あの夏、いちばん静かな海。」が最も好きなのですが、これもホンマに大好きですね。素晴らしいよなあ。

    この話は、嘘か本当かはしらないのですが、あのあまりにも有名な名言を二人が語る、校庭の自転車のラストシーンのとらえ方、日本とフランスでは真逆の価値観になるそうです。

    日本人は、多くの人が、あのラストに
    「いくつになってもやり直しはできるんだ。どん底を経験しても、俺たちは復活することができるんだ。決して、諦めてはいけない」
    という、未来への希望を見出すのに対し、

    フランス人は、多くの人が、あのラストに
    「もう完全に人生ドロップアウトした二人が、何言ってるんでしょうね。希望なんか、もう、無いでしょ。これまででもで、散々、チャンスはあったのに、君たち二人は駄目な方にダメな方に行っちゃったでしょ?始まってもいない?んなわきゃない。哀れですねえ」
    という、諦められない人々への悲哀と絶望を見出すのですって。

    本当なのかしら?どうなのかしら?あくまで、噂として聞いた話だけなので、なんとも分からないのですが。でも、北野監督は、どちらの意味を込めたんだろうなあ?両方なんだろうなあ、って気はします。で、自分は、どちらかといいますと、、、やっぱ、前者の見方ですかね。どうしても、希望を、感じちゃいますよね。

    で、今回、十数年ぶりに観返したのですが、個人的にグッとくる役どころは、モロ師岡演じる、ボクサーのハヤシ、でしたねえ。人間という存在の、弱さ、狡さ、汚さを、完璧に表現しているなあ、と思って、切なくなり過ぎました。

    モロ師岡、素晴らしい演技でした。ある意味、あのハヤシこそが、人間という存在の最も邪悪な部分を擬人化した役どころではなかろうか?でも、だからこそ、本当にこう、好きなんですよね。身につまされるんですよね。

    めっちゃ印象的なシーンが、あるんですよ。
    いつも行く居酒屋のお気に入りの席に、弱そうな若者が座っていた時は「おいてめえ、どけよ。俺、この場所が好きなんだよ!」って凄んで、自分が働いている工場?の、先輩のおじさんが座っていた時は、卑屈に別の席に座る、というあの立ち回り。

    ハヤシ、という人間そのものを、全て表しているなあ、アレで、と思いましたね。北野監督、素晴らしい。

    あと、エンディングロールの、
    安藤政信(新人)
    っていう注釈。何故か、ツボです。その(新人)、いるんかい?っていうね。ツボだなあ~。安藤政信を見出したタケシ監督の眼力、畏るべし。金子賢も、本当にハマり役だったよなあ。
    あと、ボクシングジムの会長役の山谷初男も、好きですね。怒り方とか、本当にこう、なんか好きなんだなあ~あの存在感。

    あ、クドカンこと、宮藤官九郎も、凄いチョイ役で出演してます。今となっては有名なネタですよね。

    主人公のマサルとシンジの家族、一切、出てこないんですよね。そこら辺の、映画に必要なものと不必要なものを潔いまでにバッサリと決める話の作り方も、好きだなあ。久石譲さんの、あの有名すぎるテーマ曲も、素晴らしいよなあ。

    あかん、いつまでたっても書き終わらないくらい、とにかく大好きだ。本当に、良い映画ですね、コレ。

  • 安藤政信が幼い!寺島進が若い!やべきょうすけが高校生!と本筋に関係ないことばかり目についてしまうけど、
    いいなぁ青春。しょうもないことしてみたり当たって砕けたり悟ったふりをしてみたり。

  • レンタル>やっぱり1度観た事あったかも?久石譲さんの音楽が印象的で聞き覚えあり。いわゆるキタノ・ブルーってものを拝見。悪ガキ少年達の青春群像劇。いつも一緒にいた2人が各々の道へ進み、挫折を味わうが、それでも生きていく…。人生に終わりはない。いいですね。クドカンが出てる(驚)、この映画にまつわるエピソード…津田寛治さんは素人同然だったが、この役のお陰で売れ始めたとか。安藤政信君はまだ新人になってる(笑)やはり2人の最後のセリフにやられます(^^)♪

  • 2015/10/24

  • 制作年:1996年
    監 督:北野武
    主 演:金子賢、安藤政信、森本レオ、丘みつ子
    時 間:108分
    音 声:日:ドルビーサラウンド


    高校時代の同級生だったシンジとマサルは、ある日、偶然再会し、バカなことばかりにエネルギーを費やしていた昔のことを想い返した。
    18歳の秋、シンジとマサルはいつもつるんで行動し、学校をサボってはやりたいことだけを楽しむ毎日を送っていた。
    ある夜、ヤクザに絡まれたシンジとマサルは、それを咎めた組長の迫力に素直に感動を覚える。
    そんなころ、以前にカツアゲした高校生が助っ人に呼んだボクサーにのされてしまったマサルは、自尊心をひどく傷つけられ、自分もボクシングを始めるのだった。
    酒もタバコもすっぱりやめたマサルは、毎日ジムに通って練習に励んだ。
    そんなマサルに連れられてジムを訪れたシンジも、なりゆきからジムに入門することになった。
    ところが、遊び半分の初めてのスパーリングで、マサルに鮮やかなカウンターを浴びせたシンジは、筋の良さをジムの会長に認められ、本格的にプロを目指すことになる。
    面白くないマサルはジムをやめ、あの時出会った組長のもと、ヤクザの世界に足を踏み入れてしまった。
    マサルは学校にも来なくなり、シンジは気まずい思いを抱いたまま、互いに顔を合わせることもなくなって、それぞれの日々が過ぎていった。
    高校を卒業したシンジは、いよいよプロボクサーとしてデビューし、着実にその才能を伸ばしていた。
    マサルは組のいざこざを利用して、今では子分をかかえてシマを任されるまでにのし上がっている。
    ある日、マサルがシンジを訪ねてジムにやってきた。
    ふたりは、お互いにそれぞれの世界でトップに立った時にまた会おうと約束する。
    しかし、敵対する組のヒットマンに組長を撃たれたマサルは、組同士の利害を考えて事を荒立てようとしない親分に楯突いて、厳しい制裁を受けた。
    シンジは先輩ボクサーのハヤシに悪習を吹き込まれて体調を乱し、大事な試合に惨敗する。
    ともに苦い挫折を迎えたふたりは、それぞれの世界から身を引くのだった。
    シンジとマサルは久しぶりに高校を訪れ、自転車にふたり乗りしながらグランドを走っていた。
    「俺たちもう終わっちゃったのかなあ」
    と尋ねるシンジに、マサルは
    「バカヤロウ、まだ、始まっちゃいねえよ」
    と答える。

  • 男の場合、親友の間でも、あいつには負けたくないっていうプライドや、能力を競い合うことって当然のごとく存在して、お互いがお互いを比べ合って自分の存在価値を作っていく。それが友情に溝を作るものだとわかっていても、どうしても意識してしまう。それに戸惑いながらも付き合っていく。そんな男の友情特有の緊張感や距離感、切なさをとても上手く表現している。それは決して美化されず、みっともないくらい正直だ。そして、この映画の魅力はそれだけに止まらない。学校を卒業した若者が厳しい現実社会に打ちのめされていく過程や、めげずに開き直る強さ、ウサギとカメ的な対比など、社会を風刺したいろんなエッセンスが盛り込まれている。カタギとヤクザの世界を同列に扱っているのも面白い。北野監督らしい、センスの良い、皮肉のきいた笑いも満載だ。
    この映画を見て思うことだけど、人生ってやっぱり辛いことの方が圧倒的に多いとしみじみと感じた。
    主人公二人、彼らの辿った道は幸せなものではない。そして将来が明るいわけでもない。でもなぜだか、少し元気になれた気がした。それは今現在の自分の境遇にも少し重なるところがあるからだろうか。脚本の都合に動かされることのない、生きている人々の躍動を、魂の叫びを感じることができる傑作だ。でも、この映画で見られるのは彼らの人生のほんの一部だ。見られないのは残念だけれど、これからもきっと彼らはあの世界で生きていく。苦しみながら、悶えながら、それでも笑いながら。そしてそのうち、あのあっけらかんと笑っていた表情にも疲れが混じってきて、みっともない表情になると思う。私もいずれそんな表情になるのだろう。そのときまた、観返してみようかな。

  • ストーリーがあって最後のセリフに繋がるんじゃなくて、最後のセリフのためにストーリーがある感じの物語が新鮮。

    違う道に進んでも落ちぶれてもやさぐれても名前を呼んでまた笑い合える友達。

  • 時間を持て余し、たばこ、恐喝程度の非行に発している高校生が
    ちょっとしたきっかけでボクシングに目覚める。
    楽しさだったり、得意意識だったりそんなものだろう。
    大層な目的意識や使命感を持たずとも
    何かに打ち込める青春時代の高校生の描き方が上手いなと思った。
    ラストの「まだ始まってもいねえよ」も、
    それを踏まえてのセリフなんじゃないかなと勝手に解釈。

    物語のテーマ部分で動機が弱かったり、
    起承転結が上手くない映画はあまり好きではないが、
    この映画は見ていて楽しく見れた。
    まだ若かりし頃の安藤正信の表情に、
    青春の儚さを感じたからかもしれない。

  • よかった

  • どうしようもないけど、人生っていいかもな、なんて気持ちになれる不思議な映画。

  • 安藤政信と金子賢の最後のセリフが印象的。
    蒼い青春映画。

  • はじめて観た北野武監督作品だけど、これは北野監督作品の中では分かりやすい方なのかな、と感じた。
    安藤政信のデビュー作。安藤政信も金子賢も若い。安藤政信は、かわいくて不良にみえなかった(笑)

    少年たちの挑戦と挫折、その末にある成長を描いた作品。ラストシーンの取り方は、人それぞれだと思う。
    自分は、終わりだと思ったらそこで終了だけど、やり直したいと思えば新たにスタートすることもできる、というメッセージだと思った。

    久石譲の音楽がナイスマッチ。
    5/10

  •  北野武の映画はあまりストーリーが動かず、台詞も少ない。だからあれこれ考えるのではなく、頭を空にして、心を揺らさないように受け止めていくのが正しい北野武監督作品の見方なんじゃないかと思う。
     全体的に切ないほどキレイな青の幕がかかったような映像だった。自分の生まれた街を思い出すような荒んだ風景ばかりが映っているのになぜかキレイだと思ってしまった。
     北野武監督作品のオープニングはとても印象的な音楽が使われるが、この作品も切なくて少しとがった印象の音楽が流れていた。あの音楽と青みがかった映像がこの映画の全体の印象を決めていると思う。
     すごく荒んだ世界をキレイな映像で切り取っていて、切なくてたまらなかった。

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著者プロフィール

ビートたけし。1947年、東京都足立区生まれ。72年ツービート結成。89年『その男、凶暴につき』で映画監督デビュー。97年『HANA-BI』でベネチア国際映画祭金獅子賞を受賞。著書多数。

「2020年 『浅草迄』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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