百万円と苦虫女 [DVD]

監督 : タナダユキ 
出演 : 蒼井優  森山未來  ピエール瀧  竹財輝之助  齋藤隆成  笹野高史  嶋田久作  モロ師岡 
  • 日活
3.89
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本棚登録 : 3963
感想 : 760
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988013706941

感想・レビュー・書評

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  • ”どうやったって自分の行動で自分は生きていかないといけないですから。探さなくたって嫌でもここにいますから。”

    ”出会うために別れるのだと思いました”

  • 主人公の鈴子はひょんなことから前科持ちになってしまう。実家を離れ100万円が貯まったら新しい場所に行く。どこにいても自分の居場所がない気がして、目的もなく生きている。

    そんな中、バイト先のホームセンターで出会った亮平と付き合うことになる。
    前科持ちと知っても変わらない亮平の態度は誠実に写る。亮平は鈴子がいなくなるのが心配で100万円が貯められないようにお金を借りるようになる。そんな亮平の気持ちを知らずに、鈴子は亮平をお金のために自分と付き合っているのではないかと疑い、別れを告げる。

    不器用な亮平はショックで本心を伝えられないまま最後の日を迎える。
    「人は出会うために別れるのだ。」「来るわけないか」
    もどかしいけれど、共感できる暖かい作品。

  • もう、やだ!
    すずこかわいすぎた。

    喫茶店から早歩きの攻防、ごはんつくってくださいの
    あの一連の流れ。
    なんだあれ!かわいすぎだろう。
    彼女が演じてこその作品だと思った。
    ラスト、すっきりした顔の鈴子と
    満面の後悔の中島君。
    ・・・くぅー・・・っ、つらい!

  • 後半に登場する森山未來の男気ない演技は良い。なんかしっかり本音を言えないままぐたぐたとしてしまう男を演じると、森山さんの右に出る人ってなかなかいないんじゃないかな…。でも、ラストは、あそこまで(自転車で)全力疾走で追いかけてってーあれ?気が付かないのかよ!!おい!もう少し改札で待てよ~!

    そして、苦虫をかみつぶしたような微笑をみせる蒼井優。普通にいようとすればするだけ、周囲から浮いてしまう…そんな女の子を演じるには、蒼井さんの表情はぴったりだったな…と思った。でも、その女の子がワンシーンだけ楽しそうに笑うところがあって…ネギでもプランターに植えておこうかなと(たぶん、見た人ならわかる)、しばし真剣に考えた。
    そして蒼井優の肩…青白い蛍光灯の下では痛々しいぐらいに痩せて見えて、すこし驚いた。

  • 素朴であったかい蒼井優ちゃんの演技や脇を固める役者さんがすごくいい味出してた。演出もとても丁寧だった。それに海の家で働いてみたり桃園で働いてみたり行く土地の先々でのできごとがショートストーリーみたいなかんじでつながっているので、短編集読んでるみたいだった。
    memo
    *ホームセンターでバイトする白Tにエプロンの森山未來の後ろ姿めちゃかっこよかった。喫茶店でジュースのんでるかんじも、すっごいよかった。拍手喝采
    *蒼井優のてろてろのかばんなにあれ可愛い。
    *新しい部屋にカーテンつけた瞬間『自分の部屋』になるよね!

  • 蒼井優ちゃんのあまりの可愛さに
    続けて2回も観てしまった。
    苦虫女ってうまいこというなーってくらい
    蒼井優ちゃんの表情が上手。

    中島くんが育ててるネギを観た時の
    鈴子の笑った顔がとてもいい。
    あー、初めてこの子笑ったよ、って。

    個人的に「自分探し」とか「自分磨き」って
    言葉が嫌いなんだけど
    「探さなくてもここに自分はいる」ってなるほど。
    鈴子は口数が少ないけど言葉に無駄がない。
    暮らしにも無駄がない。

    中島くんが「お金を貸して」と言いだしたあたりから
    なんだ!このありきたりな展開は!って
    イライラした自分を反省します。
    中島くん、いい人でした。

    だから「来るわけないか」と振り返った鈴子と
    中島くんはあれからちゃんと会えたと思います。

    あれー、夢みすぎ?笑


    【百万円と苦虫女】予告編
    http://www.youtube.com/watch?v=fHx_yDIfn9g

  • 蒼井優とタナダユキをとっぷりと堪能するための作品。

    つい最近「ロマンスドール」(2020) を鑑賞させてもらった際にもっと知りたい…と思わせられたカタカナ名義の女流監督、あとから気づいたのは本映画祭に二本が選出されていたということで、確実にこの20年に爪痕を残した方ということになる。で、その監督が12年の歳月を挟んで蒼井優を改めて選択することになった理由が本作にあったわけで、その源流にたどり着く道案内をしていただいたのはありがたい。はてさて、蒼井優は次世代の森光子的年齢不詳な女優さんへと登りつめるのだろうか。

    後半の山場で登場する森山未來については本映画祭期間中「苦役列車」(2012) にて再会するのだが、いやー、本作を先に観といてよかった。逆順だと本作で彼が演じるピュアさに横槍が入ってしまうところであったw

  • 公開当時大学生だった私はこの映画を見て蒼井優の魅力に引き込まれてしまったのを覚えています。
    久々に見たけど、こんなに見ていてしんどい映画だったとは。全体的にゆったりのんびりしたロードムービーといった雰囲気なんだけど、基本誰も幸せでないし結末もすっきりしないし弟のいじめ描写も見ていて辛い。
    当時は蒼井優の可愛らしさや大学生という年齢だったから単純に素敵な映画だと思ったのかな。
    こんなに印象が変わった映画も珍しかったです。
    しかし魅力的な俳優がふんだんに使われた映画だったな。

  • いろんな感情が味わえる
    最後の終わり方は人それぞれ感じ方が違ってきそうだけど、自分的にはよかったな
    なんかまたがんばろって思える
    いい一作でした

  • 良かったー。
    100万円貯めて出て行かれるのが嫌で借りるっていうのには、まんまとやられた。
    そっかー、そういうやり方もあるのかー。
    人の気持ちなんて本当、側から見てるだけじゃ分からないものですね。

    そして、やっぱりラスト。
    あー、すれ違ってるー…でも、最後は会うんでしょー?
    なんて観てたら…会わんのんかい!(笑)
    って。
    いや、実際切なくった。
    また「来るわけないかっ」のセリフも何だかリアルだな〜と。
    好きだなぁ、こういう映画。

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著者プロフィール

1975年、福岡県生まれ。2001年、初監督作品『モル』で第23回PFFアワードグランプリ及びブリリアント賞、08年『百万円と苦虫女』で第49回日本映画監督協会新人賞を受賞。監督作に『タカダワタル的』『ふがいない僕は空を見た』『お父さんと伊藤さん』『ロマンス』など。著書に『小説 さくらん』『百万円と苦虫女』『復讐』などがある。

「2019年 『ロマンスドール』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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