百万円と苦虫女 [DVD]

監督 : タナダユキ 
出演 : 蒼井優  森山未來  ピエール瀧  竹財輝之助  齋藤隆成  笹野高史  嶋田久作  モロ師岡 
  • 日活
3.89
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本棚登録 : 3963
感想 : 760
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988013706941

感想・レビュー・書評

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  • タイトルがいまいちしっくりしない。

    お姉ちゃんの生き方と、弟くんの生活との対比がハマっていなくて違和感が消えなかった。

    ストーリー全体の流れはちぐはぐな印象を受けたけど、蒼井優ちゃんの演技やイジメのシーン、桃の町での寄合のシーンなどひとつひとつがよかった。

    いじめはリアルすぎてあんまり見たくなかった。いじめがメインのテーマの映画かと思うくらいよくできてて、見るのやめようかと思った。この映画で必要だったのかな、あれ。転校しなよ、弟くん。転校は逃げじゃないよ。その世界で戦う必要なんてゼロだよ。世界は広いよ。って言ってあげたくて変なところで感情移入。

  • タナダユキ監督、2008年作。蒼井優、斉藤隆成、森山未來出演。

    <あらすじ(ネタバレ)>
    鈴子(蒼井)は友達とルームシェアしようとしたら、その彼氏も同居、しかも同居前に彼女は別れ、同居人はその知らない男だけになる。鈴子が拾ってきた子猫が勝手に捨てられたため、男の荷物を捨てたことで罰金に処せられた鈴子は、100万円貯めたら移住することで、各地を海の家、桃農園、ホームセンターで働きながら転々としながら、いじめられっ子の弟(斉藤)と文通で励まし合う。
    ホームセンターの同僚である中島(森山)と交際しはじめた鈴子だったが、金の無心や他の女とのデートに嫌気がさし、別れ、100万円はたまっていなかったがその地を去るという話。

    <コメント>
    海や山も転々とするが、メインはホームセンターでの恋話だろう。海や山の話が必然だったかはよくわからない。その点からいうと全体の筋は散漫な印象。
    蒼井優の演技はいつも自然で、安心して見ていられる。
    相手に全力投球する鈴子タイプの女の子は、それに応えてくれる実直な男が合いそうなのだけど、往々にしてそういうタイプではなく、あんなチャランポランなのに惚れる。現実にもよくみる展開で、ハラハラするけど面白い。
    ただ、話の展開で細かいところには疑問が多い。
    •器物損壊の初犯で実刑(罰金刑)を食うことは稀で、金額面、被害者に原因行為があることに照らしても不起訴相当と思う。
    ・福島の桃農家の集会が不自然。辞退の理由だけのために場を設定すること、参加者が急に攻撃的になること。
    ・最後に中島が、100万円貯めさせないために鈴子に金を無心していたみたいな話になるが、あれは嘘だろうと思う。
    ・バイトだけで100万円なんてそんなにすぐにたまらないよな。

  • 蒼井優はほんとにこういうの似合うなあ

    ところで話としては誰も別に幸せにならぬし救われたりはしないという

    森山未來がかっこいいからいいか、うん

    然しここにも嫌いな安藤玉恵?だっけ、ブスが出てて気分を害しました
    味のあるぶすと気分が悪くなるぶすがいるのでほんと後者のぶすは女優やんないでほしい
    こういう気持ちを無視して安藤玉恵?とやらが色んなところに露出してるのでほんとに胸くそわるい

  • 蒼井優〜
    ほんとにかわいいなぁ〜

    なかなかうまくいかない世の中。
    でもなんだか勇気をもらえたよ。
    私もふんわり頑張ろう。

    弟くん無理しなくてもいいんだよ。
    いじめは本当にツライ。

  • 苦しくてせつない
    不器用ながらの優しさに気付かないで生かされてるんだなあとおもった

  • 視点が偏った感想【※蒼井優ちゃんの他作品含みます】

    ●コアンドルやフラガールの蒼井優ちゃんの、泥臭くって訛りも強い+万人受けする性格でないとこに引きつけられてた。コアンドルはブクログで賛否両論っぽいですが、「あ~!そんなこと言っちゃったら相手怒るに決まってるよ…ほらぁ~~やっぱり~~~!」って感じを私は(胸が痛むし、時にイラッとしながらも)愛してたんです。
    この作品の蒼井優ちゃんは絶望的な状況にいながらも、垢抜けた雰囲気が出てる。服も絶妙にかわいい!

    ●脇を固める若手俳優達の演技が、やや棒?
    ただ、子役のいじめっこたちが臨場感あって怖えええと思いました。
    終盤の弟が素晴らしいです。今はとても辛いだろうし、「あの年齢でそんな強さを身につけなきゃいけないのか!世の中ってやつはよう!」って、観てて胸が痛みますけど、
    社会に出る頃には大きく、強く育ってほしいな。

    ●個人的には、序盤の海の家に出てきた軽いノリの彼が好みなんですが、森山君が登場したときの、いわゆる草食っぽい+けど肝心なところ男らしい のには確かにぐっときた……。
    お花に詳しい男性ってときめくよね…エプロンも似合っててまあ……。
    カフェ出てった後ちゃんと追いかけてくれるし、ベランダ菜園やってるとか完璧すぎますね!
    お金借り始めた辺りで「あ~…」って思ったんですが、
    「実は出てってほしくないから使わせてた」って動機を知り、「なんて複雑な不器用さなんだ…」と思いました;伝わらないよ……。 
    強引なハッピーエンドでなかったのが良かった^^

  • 蒼井優ほど自然との融合具合がしっくりくる人っていないと思う。
    森山未來の役も予想外でなかなかおいしかった。

    う~ん、もどかしい。

  • 蒼井優のキャラがよかった。
    この子のような出来事が自分に起こったとしたら、、って考えるとわりと深刻なことなんだけど、なぜか観ていて心が癒されるところがあるというか、不思議なかんじでした。

  • 最初から中盤までは面白かったし引きこまれて見れた。
    鈴子の人と距離を保ったままのスタンスが押し付けがましい「映画!!」って感じじゃなくて新鮮だった。ありのままを映すというか、別に仲良くならなくても、心まで通わせあわなくても、人はただ自分がそこにいれば話しかけて、優しくされたり怒られたり、嫌なことをされたり助けられたりする。人は、鈴子も鈴子の弟もナンパ男も田舎の人たちも、すぐには変われないし変わらないけど、触れ合って別れることをできる。そういうことをいいたい映画なのかな…と思ってみていた。
    鈴子が弱そうに見えて変なとこで行動力ありすぎる感じも面白かった。

    でも終盤にかけてが…。

    モヤっとポイントが2つ。
    1 弟は転校して逃げたほうが絶対にいい。逃げることは弱いことではないときもある。鈴子の場合は一瞬すれ違っただけの元クラスメイトで、毎日顔をあわせるわけでも嫌がらせされるわけでもないからああいうことが出来たのであって…。、多勢に無勢で、理不尽な暴力や人格否定を狭い世界で受け続けることが強さだなんて絶対間違ってる。
    鈴子の淡い生活の雰囲気に浸っている直後にくる弟が受けてるいじめの描写がえぐすぎて、何だか鈴子がやっていることがそれでいいのかなって疑問を覚えるというか、心からは納得できなかった。ちがう人間だからちがう場所で生きているって表現だとしても…。

    2 彼氏のやり方が雑すぎる…。あんなことしたら100万円たまる前に愛想つかされるってなんで分かんないの?バカなの? なんかよくわかんないけど同大学の女の子に言われてハッとして追いかけるシーンもいや、気づくの遅すぎ…って思って見てたので、最後にいまいち乗れなかった。

    鈴子も拓也も弱い人間で、一度外に出れば、ほかの人たちに流されるまま俯いて、小声で喋ることしかできないけれど、それでもいきる。それを暗示するような、最初の手を繋いで一緒に歩くシーンがとても好きだった。

    鈴子が拓也の手紙に書いた、「人は出会ったら必ず別れるのだと思います。その別れが怖いから、姉ちゃんは無理をしていました。(最初から別れることを前提にして、人間関係を深めようとしないできたってことなのかな?) でも、出会うために別れるのだと今気づきました」って言葉自体は深いと思う。別れるために出会うなんて、何故なんだろう。一緒にいるために出会うんじゃないのは何故なんだろう。そこにどんな意味があるっていうんだろう。

    オチと結論に感情移入できなかったけれど、いろいろと考えられたので、よかったです。

  • ちょっとした事件で前科持ちになってしまった鈴子。100万円を貯めては次の町へ引っ越す生活を始めるが…。
    猫を死なせた同居人よりDS捨てた鈴子が罪人になったり、やっとけば刑事事件にならないとか、世の中の不条理を切り取って序盤はテンポ良く進む。森山未来が出てくるまでは良かったんだけど…。後半はラブストーリーとしても中途半端だし、オチも読めてしまい退屈。せめて最後、鈴子が実家に帰るか、森山未来とくっついてくれたらハッピーエンド好きとしては満足できたんだけどなあ〜。前半星3後半星1かなぁ。

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著者プロフィール

1975年、福岡県生まれ。2001年、初監督作品『モル』で第23回PFFアワードグランプリ及びブリリアント賞、08年『百万円と苦虫女』で第49回日本映画監督協会新人賞を受賞。監督作に『タカダワタル的』『ふがいない僕は空を見た』『お父さんと伊藤さん』『ロマンス』など。著書に『小説 さくらん』『百万円と苦虫女』『復讐』などがある。

「2019年 『ロマンスドール』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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