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- / ISBN・EAN: 4988006218857
感想・レビュー・書評
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相対性理論(というバンド)、いいですな~。
国立のディスクユニオンに行ったら彼らのニューアルバム『ハイファイ新書』が店内で流れていて、妙に気になった。で、帰宅してからYou Tubeで検索して聴くうちにすっかりハマってしまった。
アマゾンで注文しようと思ったら、現在在庫切れ。しかも音楽で30位。売れているのだ。
で、近所の新星堂で買ってきたのだが、そこでもすごい枚数が並べられていた。
スミスのジョニー・マーを彷彿とさせる清冽なギター、カヒミ・カリィをもっとロリロリにしたようなウィスパー・ヴォイスのヴォーカル、キャッチーなメロディ、独創的で面白い歌詞……ポップ・ミュージックとしての完成度が只事ではない。これでインディーズだというのだからビックリだ。
ジャケに描かれた「33:21」というのは何かと思えば、トータル・プレイング・タイムのことだった。「いまどきのフルアルバムで33分というのは短かすぎだろう」と思ったのだが、収録曲が全部よいので短かさが気にならない。まさに捨て曲なし。
前作(ミニアルバム『シフォン主義』)がスミスばりのギター・ロックだったのに対し、この新作はロック色がかなり薄れている(ポストロック的になったというか)。ギターのフレーズとヴォーカルにはジャズやボサノヴァからの影響も感じられる、脱力感が心地よい「ゆるふわポップ」である。
座標軸としては、やはりPerfumeに近い。
「萌え文化」「オタク文化」に深く根差した音楽でありながら、とくにオタクではないフツーの音楽ファンにも十分アピールするキャパの広さをもっている、というあたりがPerfumeと共通なのだ。
これほど心地よいポップスもめったにない。BGMにしてよし、歌詞カードを見ながらじっくり聴いてもよし。「四角革命」「学級崩壊」「さわやか会社員」「テレ東」「地獄先生」あたりの曲を、ここ何日かヘビロ中。
バックの演奏は先鋭的かつ硬派なポストロックのそれなのに、ヴォーカルとメロディはいちごパフェのように甘いというギャップが強烈だ。その昔ナーヴ・カッツェのファースト(ポリスをバックに原田知世が歌っているようなサウンドだった)を聴いたときと同質の衝撃があった。
Perfumeの『GAME』とともに、「萌え文化」から生まれたポップ・ミュージックの精華として語り継がれるであろう傑作アルバムだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
相対性理論が2009年に発表した2ndアルバム。曲のタイトルを見ただけでは、いったいどんな曲なのか全然分からないです。本当に独特な世界を作ってます。詞が電波っぽいけど、メロディーがめちゃくちゃオシャレっていう、この微妙なバランスが良いです。聴けば聴くほど、この世界にハマっていく。
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相対性理論!?アインシュタインのアレ?
いえいえ、ここでは違います。日本の新時代バンドの事です。
この子たち。なかなかどうして。オモシロイ音楽やってます。
音楽的にはテクノポップに分類されそうなのですが、その枠には収まりきらない度量の大きさを楽曲の節々で感じさせてくれます。
そしてなんといっても、やくしまるえつこのボーカルに中毒になる事間違いなし!
この先目の離せない要注目バンドです。 -
もちろんもう女子高生でもなんでもないんだけど「地獄先生」が好き。本当に若い頃は背伸びしたがって早く大人になりたかったのに、実際なってみると大人ってこんななのか~、、、と疲れ切ってる大人へ。
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きっかけは輪るピングドラムOPで聴いた「ノルニル」と「少年よ我に帰れ」
やくしまるえつこボイスにやられてしまい
図書館で貸出、初聴き。
非常に心地がよいです。
出勤時のゆううつな気分をふんわりとつつみ
退勤時の疲れた心をときほぐしてくれるようなサウンドです。
しかし、相対性理論と女王蜂がラックに並んでいる某市の図書館。CDの選定をしている方にぜひお会いしたい・・・。 -
相対性理論「ハイファイ新書」
1.テレ東
2.地獄先生
3.ふしぎデカルト
4.四角革命
5.品川ナンバー
6.学級崩壊
7.さわやか会社員
8.ルネサンス
9.バーモント・キッス -
前作『シフォン主義』(5曲入り)も良かったが、今回はメロウな方向にシフトしていて、僕はこっちの方が好きだ。歌声も無感情系から少しセクシーな感じになった。
「さわやか会社員」のよくわからない刹那さは何なんだろうか。
メガネは顔の一部じゃない / あなたは私のすべてじゃない
この言葉1つで、激しい刹那さが胸をいっぱいに満たしてしまう。スミスやベルセバを思わせる琴線刺激しまくりのギターも素敵だ。こんなにギターが好きなアルバムは本当に久しぶり。
万人に聴いてほしいアルバムです。 -
iTunes Store
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「わたしもうやめた 世界征服やめた 今日のごはん 考えるのでせいいっぱい」バーモント・キッス
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すごいです。
すごいです。
あちこちで書かれていますが、色っぽさ、艶っぽさがすごいです。
やくしまるえつこ氏は芸達者だなあと実感しました。
前作「<a href="http://mediamarker.net/u/ikedas/?asin=B0015DMO14" target="_blank">シフォン主義</a>」と聞き比べると、その芸達者ぶりに驚きます。
前作は、なんか「言われた通り歌っただけ」みたいな事を言っていたように記憶しています。
だからきっと今作も同じなんでしょう。
個人的には、彼女は「破裂音」の破壊力がとんでもないなと思ってます。
「四月革命」なんかは、もうそれだけを狙って作った歌詞だとしか思えないです。
仕掛け人は、やはり真部氏って事になるんでしょう。
もう、「売れるための音楽」ですもんね。完璧に。
ただ「買わせる」ための音楽ではなく、「売れる」ための音楽なところがすごい。
本作で一番好きな曲は「ルネサンス」ですね。
この曲すごいです。すごいしか言ってないな。
「るねさんすーっでいちにのさんすー」っていう音の並び。メロディと音韻の絡み。
いや、天才だろ、と普通に思います。
楽曲の全体的なバランスもすごいです。一体感というか、空気感というか。
不安定であるが故の安定、ですね。
次はどんな顔を見せてくれるのでしょうねー。
ほんと楽しみです。