借りぐらしのアリエッティ [DVD]

監督 : 米林宏昌 
  • ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
3.31
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感想 : 618
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4959241981523

感想・レビュー・書評

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  •  どうしてこうなった。

     映像がきれいだとか、描写が素晴らしいとかいろいろ褒める点はあるけれど、この作品を苦手と思う理由は「監督はこれやりたいからここをこうした!」みたいなところが感じられないから。
     スタジオジブリは、宮崎駿監督以外は、やりたいことをやりやすい環境ではないのかも、とも感じた。

     予告編詐欺でもある。
     予告編にすべてが収まっていた。

  • 映画館にて。
    作画や背景美術の美しさとかは、さすがジブリ!って感じなんですけど、はっきり言ってつまらなかったです。

    375はどんな映画でも、その監督さんらしさが出ている作品が好きなんですが、残念ながらこの作品には、この監督さんの個性をまったく感じ取れませんでした。これではただの宮崎駿の二番煎じです。この監督さんにしか撮れない映画っていうものをみせて欲しかったなぁ。。。
    それとも個性がないのが個性なのかな?

    (2010年 日本)

  • アリエッティは必要なものは人から「借りる」ことで生活をする小人で両親と共に或る民家の軒下に住んでいる。しかし、その家に静養に来た病気の少年、翔がアリエッティを見つけてしまい、一家は引越しを余儀なくされることに・・・。
    宮崎駿は企画と脚本のみ担当。

    うーむ、世間のレビューを見ていると「話が小さい、脚本がダメ。やっぱり宮崎巨匠がいないとダメだ」という論調があるのですが、その他ならぬ宮崎氏が脚本を作っているのですけどね。。。

    私は、ここ最近の宮崎氏は
     (1)あまりにカオス/グロテスクを好みすぎている、
     (2)社会・環境問題を物語に無理やりねじ込む割に、何も解決策を提示しない
    という二つの問題があると感じていて、正直、彼が監督をした過去何作かは宮崎駿/ジブリというブランドが無かったらもっと評価は低くなると思う。
    その点、今回は特に深い思想を持たないアニメータ新人監督ということで、絵もカオスよりは整然・静謐を、また思想性もいくらか薄くなり、個人的には好意的に捉えています。或る意味で、ジブリのリハビリ的作品だと思いました。

    蛇足かもしれないが、もし、本企画を宮崎さん自身が監督をしたら「もののけ姫PART2」になっただろうこと請合い。
    明らかに監督が脚本に逆らえなかったのだなと感じさせる場面もあった。
    「キミ達は滅びる云々」「キミはボクの心臓云々」は、そんなことはわざわざセリフにしたら陳腐で幻滅です。言わなくたって物語全体で分かるって!
    あとは「悪役」の動機と行動が全く理解できず・・・。これも監督への批判材料としている人が多いですが、これまた監督というより脚本の責任じゃないかなぁ。

    小粒の作品という点に関しては全く否定しないが、普通の男の子と女の子の心の交流には、世界戦争も環境破壊も王位継承権争いも要らない。
    日常の中の非日常、それを美しい景色と音楽によって描いている良作。

  • 劇場にて公開日に。

    ジブリ的マンネリ。

    病気で一見心優しい青年だけど、実はちょっと横暴で卑屈なところあり、というジブリには新しいキャラクターが誕生したと思いきや結局いいやつ。陰の性格を主役級キャラに持たせるというこれまでにないことをやったわけだけど、実のところそれ以外に新しさは一切ない。新しければいいわけではないけれど、ちょっと暗い男の子が登場しただけで異様なまでにそれが強調されてしまったと言っていいほど他に代わり映えがない。新監督の練習台のような映画である。

    このままではジブリは駄作を作り続けるばかりである。宮崎駿というあまりに巨大化し過ぎた芸術家を如何に肯定し否定するのか、という部分が今後のジブリの課題であることは間違いない。

    上映中ずっと二つ隣の席の中学生ぐらいの女の子がガサガサむしゃむしゃと音を立ててポップコーンを頬張り続けた。30過ぎの大人にこういうことされるとイライラして全く映画に集中できなくなってしまうのだけれど、小中学生ぐらいだと不思議とあまりイライラしない。不思議である。

  • 2010年 米林宏昌監督
    アリエッティ 志田未来さん

  • 制作年:2010年
    監 督:米林宏昌
    主 演:志田未来、神木隆之介、大竹しのぶ、竹下景子
    時 間:94分
    音 声:日:ドルビーステレオ/DTS5.1ch


    身長10cmの少女アリエッティは、古い家の台所の下で床の上の人間から必要なものを借りて暮らしている。
    人間にその姿を見られてはいけないのだが、彼女はその家に病気療養のためにやってきた少年に見つかってしまう。

  • とてもよい作品です。ジブリ映画としてはちょっとテイストが異なりますが、作品自体はとても良かったと思います。

    アリエッティ視点での人間の動作がとても気持ち悪いです。
    アリエッティに対し、滅びゆく種別だと大上段に構え、「生き延びる」という小さな命に対する無配慮は正に人間そのもの。
    アリエッティ達の家を良かれと思って唐突に手を加えるシーンも、自然界に対する人間の独善をよく描いていると思います。
    守ってあげたい気持ちを勝手に持ち、挙句、勝手に自分を守る心の支えにしてしまう人間の無節操さ。
    つまり、小さな世界の住人達に対する人間の気持ち悪さを、とてもキレイな映像で見せつける作品です。

    ただ、全編背景がとてもキレイなのですが、新海作品と違い、キレイだろ?凝ってるだろ?お楽しみ満載だろ?というのが透けて見えるのがとても嫌でした。

  • TVにて

  • 非現実的な出来事でも、我を忘れずに他人の立場で考えられる翔がかっこいいと思った。自分と違うからといって排除するのではなく、お互いに受け入れて、支え合えればどんなにいい世界だろうと思う。

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著者プロフィール

米林宏昌 1973年、石川県生まれ。1996年、スタジオジブリに入社。『千と千尋の神隠し』『崖の上のポニョ』など多くのアニメーション制作に携わり、『借りぐらしのアリエッティ』『思い出のマーニー』で監督を務める。2015年よりフリーとなり、スタジオポノックで制作した『メアリと魔女の花』、短編作品集『ちいさな英雄』の一編で監督を務める。

「2022年 『はるのにわで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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