ベニスに死す [DVD]

監督 : ルキノ・ビスコンティ 
出演 : ダーク・ボガード  ビョルン・アンドレセン  シルバーナ・マンガーノ  ロモロ・ヴァリ 
  • ワーナー・ホーム・ビデオ
3.67
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感想 : 103
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988135807069

感想・レビュー・書評

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  • 「美とは」という抽象的なものを描こうとしている。
    古き良きというか、現代ではこういった映画は作れないだろうな。

  • No.52 / 2o16

  • 文学的と言っていいのかな?ウジウジした主人公の作曲家が美少年に片思いをし、何も起こらないまま死んでいきます…こう書くと退屈で特にストーリーに起伏は無く、タージオの美しさのみがこの映画に説得力を持たせていると言えるかもしれません。なので他人様に積極的にお薦めはしません。
    私自身は主人公のあまりの情けなさとタージオ役のビョルン・アンドレセンのイノセントでありながら色気がある美貌は特筆すべきものがあると思うし、ご婦人達の華美な帽子も好みだったんですけどね。大きな声で好きだとは言わないけれど、自分だけでこっそり楽しむ映画です。(なんだか淫靡な感じですが…

  • 想像してたよりエロくなかった…。

    美少年役のビョルン・アンドレセンは本当に美少年でキレイでした。まだ子どもっぽくピュアな印象で、主人公もそこに純粋な美を見出しているのかな〜という風に見えたので、性的な欲望の眼差しとは違うように受け取れる作りになっているのですね…と。

    ベニスの美しさとかが見れるような映画なのかな〜とも思ってたのですが、観光客に疫病を隠そうとする嫌らしく不気味な街が描かれていてベニス観光業界からするとマイナスイメージを植え付ける映画になってるような…と思いました。

    主人公のグスタフが、なんだかじたばたしてる様子を可愛く描くことがメインの作品になってるように思いました。
    この主人公、やってること相当気持ち悪いはずなのに、これだけ可愛く見せるのは凄いことなような気がする。

    で結局何の話なのかよくわからないところが、なんともあとをひいてしまう作品なんだな…と感じました。

  • 解説:

    イタリア映画界の巨匠、ルキノ・ヴィスコンティが、美少年への思いを募らせた老作曲家の苦悩を格調高く描いた文芸ドラマ。

    作曲家グスタフ・マーラーをモデルに描かれたトーマス・マンの原作を基に映画化。

    少年へ恋焦がれるあまりに破滅へと向かう作曲家を演じるのは、『召使』『ダーリング』などのダーク・ボガード。

    美少年を演じたスウェーデン出身のビョルン・アンドレセンの美ぼうも話題になった。

    マーラーの音楽と共に描き出される芸術的で退廃的な世界観を堪能したい。

    1911年、イタリアのベニス。

    静養に訪れた作曲家のアシェンバッハ(ダーク・ボガード)は、宿泊先のホテルで見掛けた少年タジオ(ビョルン・アンドレセン)に一目で心を奪われる。

    タジオへの思いが抑えられないアシェンバッハだったが、折しもベニスではコレラがまん延し始め……。

  • 芸術家としては死に、人間として生きた最後。
    芸術家にありがちな、本職を崇高なものとし、最高の教育とする価値観。しかし、名前が忘れたが、主人公の眼鏡をかけた友人が言うように、それは形式的な美であり、結局健康的であり、芸術家本人の意思は遠くに追いやられている。
    つまり、本当のお前ではない別人がただ弾いているだけ。

    しかし、タージオという超自然的な美を見たときから、彼の中で形式的な枠から逸脱する、極めて野性的で暴力的な新しい美意識、つまり、彼自身の真の美意識が発見される。

    夢において大衆から健康的な美ではない音楽は揶揄されるが、それは主人公自身が本来の自らの美意識に従ったもので、私としてはどのような音楽になったか、心の底から聴いてみたい。

    形式的で健康的で甘い音楽を持ってして成功してきた芸術家は、その肩書きとして生きることができないと悟り、そして野生的でとても美しい美に帰化して死ぬ。


    とても美しい映画であった。偶然的な美しい自然とタージオが溶け込む絵画のような連続的な絵が、素晴らしい映像として出来上がっていた。
    本当に美しい。


    彼は死を持ってして天才的な芸術家として昇華された。

  • 美は年齢も性別も超越する。
    そりゃぽわーんとなっちゃうわな。

  • 作曲家が避暑地で出会った美少年を見てるだけ。

  • びょるんの美しさに魅入ってしまいます、こんなに綺麗な人が世の中に存在しているなんて、、、!

  • 作曲家のグスタフはヴェニスへ休暇に訪れるが、
    そこでグスタフは美少年タージオに出会う。
    グスタフはタージオに激しく惹かれていくが、
    ヴェニスの町ではあちこちで消毒が行われるようになっていた。

    なんという圧倒的な片思い。
    主役2人に最後まで○○はおろか何もないとは…!
    グスタフのモデルはグスタフ・マーラーで、
    劇中でマーラーの音楽も使われているそうです。

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