英国王のスピーチ コレクターズ・エディション(2枚組) [DVD]

監督 : トム・フーパー 
出演 : コリン・ファース  ジェフリー・ラッシュ  ヘレナ・ボナム=カーター 
  • Happinet(SB)(D) (2012年3月10日発売)
3.85
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4907953036987

感想・レビュー・書評

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  • いたってシンプルな筋書きの裏に、一言では語れないジョージ六世の生きてきた道がある。「私は国王ではない」と泣き出すシーンは、情けなさを自覚しつつも堪えきれない涙にグッときた。自信を持てない自分と必死に向き合う姿、ライオネルとのユーモラスな交流に終始心は温かい。

  • 吃音に悩まされる主人公の治療をしていくライオネルのユーモアセンス、かしこさに、見ていながら、すごいなあ、とつい声が出てしまいました。主人公も、どんどん彼に影響を受け、こころの角がとれていきます。吃音と戦いながら、一言、一言、と語りかける最後のスピーチのシーン、そして、キャスト陣の豪華さも合わせて、必見です。

  • ノンフィクションにも歴史物にも興味がなく、普段自ら手を出さないジャンルだが、FM802でさらっと紹介されていて、少し気になり借りたもの。
    映画にするにはドラマティックさに欠ける題材で、文字にしてしまえば一、二文でまとまってしまう史実だが、観る価値は必ずある。

    人間らしさと王族の気高さを持つ、王の地位を望まなかった男が王になった瞬間。
    何故民衆は、王の言葉に重みを、有り難みを感じるのか。
    一言を発するに、どれほどの覚悟が込められているのか。
    妻の愛、友の愛、家族の愛、民への愛。
    男がそれらを得て、スピーカーを通して国へと発したその声は、確かに王からのものであった。

    努力で成せないことはない。それでも誰かが強く信じてくれることが、力になるのだと考えさせられる。

  • アカデミー作品賞、キネ旬の年間ベストテンでも3位になっている。
    王とスピーチ矯正師の友情は何度も破局しながら終生かわらないものになっていく。確かにいい話で、二人の友情関係も味わい深いのだが、小品といった出来でここまで騒がれるものではないように思う。

    吃音の治療の中で、王が小さい時にいじめられたといった体験が明らかになる。吃音はそこから来た可能性が高い。今だと心理療法士がついて心理療法で矯正していくとこだろうが、ドラマではヘンな体操をさせるだけ。明らかに間違っている。

    最後、戦争突入のスピーチを無事に終え、本人も満足し周囲も祝福するが、事は戦争開始のスピーチなんだから、話の出来不出来を喜んでるのではなく国民の気持ちに寄り添い、厳しい心持ちであるべきなのにそれがまるで感じられない。

    また国民のことを思う気持ちが強く、吃音のハードルを超えることができたというような展開が必要だったのではないだろうか。

  • 現英国王エリザベス2世のお父様にあたるジョージ6世のお話。
    イギリスの歴史モノにはまって映画を観ていた流れで観賞。

    身も蓋もなく言えば、吃音に悩まされたジョージ6世がそれを克服していく、というお話。
    まあ、面白かったと言っていいかな。
    前評判が高すぎて少し物足りなさも感じた。
    吃音に悩まされて、スピーチひとつロクに出来ない!と父にも怒られちゃったり、兄は得体の知れないアメリカの女性と結婚するだの国王をやめるだの言ったり、精神的に追い詰められていたのかなあと思いますね。ただ奥さんの献身的な支えでようやく過ごしている人なのかと。
    ただ違和感が。
    戦争でいろいろ大変になるから国民をなだめるためのスピーチ、という感じがして、国民になったつもりで観てるとちょっと、嫌。
    王様は、近代社会では政治的な実権を持ってる訳ではないけど、でもだからこそ支えであってほしいというか、…この映画のラスト、すてきなスピーチがあります。でも演出なんですよねえ。マイクの先に国民がいるのではなくて、マイクをはさんだ向こう側にはオーケストラの指揮者のように手を振る言語聴覚師がいるだけ、のような。(この映画では少なくともオーケストラのような言語聴覚師です。マイクの前にいる!笑)端々にジョージ6世の、その辺の国民に対する扱いの軽さ(軽蔑ほどではないにせよ)が見え隠れ。それだけ彼の「皇族」という身分の暗さがあるのでしょうね。普通の若者のようにいられない苦しみが。

    いろんな賞を総なめにしたそうですが、わたしにはいまいち響かず。
    観て損があるとは言わないけど、得があるとも言えず…。
    その時代の空気感がもうちょっとあればなー。国王と国民に距離がありすぎたのかな?ほんとに王様の言葉で救われるんだよ、国民は、苦しくても、という描写が欲しかった。あったかもだけど記憶に残らず。日本の天皇のほうがすげー(そこ!?)
    言語聴覚師のローグ氏がオーストラリア人だったのは意外。でした。

    • mkt99さん
      コメント、ありがとうございました。(^o^)

      自分と評価点数は違っていたのですが、違和感とか感じ方が的確で、比喩も面白いなあと思って、思わ...
      コメント、ありがとうございました。(^o^)

      自分と評価点数は違っていたのですが、違和感とか感じ方が的確で、比喩も面白いなあと思って、思わず花丸を押してしまいました。(笑)
      その通りですよね~。
      2012/09/13
  • なるほど、スピーチひとつでこれだけ見せ場をつくれるとは!勉強になりました。

  • 英国王のスピーチを観賞しました。平民と王様の友情物語みたいなそんな感じです。実は数回目なのですが、小気味良く、なかなかの作品です。実話に基づくのと王様を表現するので、批判が出ないように苦慮したとは思いますが、素晴らしい出来栄えでした。リーダーとは何か考えさせられるストーリーです。

  • 昨年観た中で一番面白く、感動し、後味の良かった作品。王族と庶民、しかも外国人の垣根を越えて友情を築くのは、舞台が英国では信じ難いことだけれど、その友情は、王位を支える力の一つとなったのだろう。治療のシーンは創作らしいけど、かなりコメディ入ってて笑えた。

  • アマゾンプライムで見たが、初めは、コメディと思ったが、そうでもなく、シリアスなドラマだった。豪華な生活ができるので、英国王になることを望んでいると思ったが、実は、不便で、窮屈な生活を嫌って、王に即位することを嫌って、さらに、兄が2度離婚歴がある女性と結婚して、退位して、望まないのに、即位した弟がどもりを直そうと悪戦苦闘する姿が、見ものだった。本当は、王の生活を望まなかったにもかかわらず、また、幼少期の窮屈な寂しい生活がどもりに影響を及ぼしたのか、また、王族は、民衆の自由な生活にあこがれていることが良く、この映画から、描かれている。真実か真実かにかかわらず、また、この王はスピーチのみで、ほとんど権力がないのであるが、この王の在位期間に第2次大戦が起こりその後、英国は、没落を始めた。

  • 予備知識無く観たけれどとても良かった。
    挫折→出会いと希望→反発→ハッピーエンドのオーソドックスな展開だけれど、魅かれる映画でした。
    アルバートのプレッシャーや弱気な気持ちが画面を通して伝わってきました。
    最後の表情は晴れ晴れとし、不安もあるけれど目の前の目的は達成され、未来への希望が感じられました。(戦争だけど...)
    ラストの派手さが無いのも英国らしいと思えて、良かった。

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