ヒミズ コレクターズ・エディション [DVD]

監督 : 園子温 
出演 : 染谷将太  二階堂ふみ 
  • ポニーキャニオン (2012年7月2日発売)
3.65
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本棚登録 : 1690
感想 : 340
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988013125261

感想・レビュー・書評

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  • 園子温作品を一度観たいと思って手に取った一作。好き嫌い分かれる作品だと思うのですが、私はちょっと苦手でした。全体的に「くどい」という印象。私が暴力シーンが苦手だからかもしれませんが、殴りすぎだよ……もう少し削ってもよかったのでは……と思ってしまいました。茶沢さんが元気すぎたり、みんなでダンスしたり、悲壮感溢れる話なのにコミカルでオーバーアクションな演出が浮いて見えてしまいました。

    他の方のレビューにもありましたが、震災後という設定に急遽変更する必要はなかったのでは?と思います。どぎつい暴力シーンも悲惨な展開も、フィクションだと思えば距離を置いて味わうことができるのですが、震災は現実に起きたことですので、苦い、辛い気持ちになってしまいました。しかし、震災をまったく無視すれば良かったのかと言えばそうとも思えませんし、批判も覚悟で被災地に赴いて「震災後」を映画に残そうとした監督の熱意は凄いと思います。震災のせいで日常に絶望感が溢れてしまい、非日常的な「絶望」を表現しようとした監督の当初の意図が貫き通せない状況になってしまったのかも知れないなあと思いました。

    ところどころ違和感を感じながらも、最後まで飽きずに観続けました。染谷さんや二階堂さんの演技は迫真でしたし、音楽が重くて深くて、引きこまれました。園子温さんの映画は、また観たいと思います。

  • カッコつけすぎではなかろうか。

    映画をきちんと撮れる人間にしか作れない域に達しているが、ヨーロッパ映画みたいで、構造は綺麗だけど、そこをはみ出る情熱が感じられない。

    ゆえに印象には残らない。

  • マンガはすでに読んでいたので、ぼんやりとストーリーを思い出しながら観ました。
    二階堂も染谷も迫真の演技が良く、どんどん引き込まれました。
    何となく不安が助長されていく展開に、感情が動かされ、これもまた名作と感じました。
    もう一度原作のマンガを読み直したい気持ちになりました。

  • 園子温監督作品を一度観てみたかったのですが、衝撃的な作品でした。

    特におときた都議(@otokita)のこのブログを読んだ後だっただけに、余計考えさせられるものがありました。

    施設養護は、あくまで限定的。「乳児院」の廃止を実現した国・ドイツ
    http://otokitashun.com/blog/daily/9081/

    子供は親を選べない、日本の今の制度の中ではこういったことが現実に起きていることを思うと、看過して良いことではないと感じました。

  • 他の選択肢を見えなくしているのは自分自身。

    闇の底にある人間を引っ張り上げられるのは、やはり闇に片足を突っ込んでいるような人間だけなのかもしれない。
    「住田、がんばれ」と泣き叫ぶ姿に、改めて真っ当に生き直そうとする尊さを感じた。

    とはいえこの物語が美しいと感じられるのは、元々住田が堅い意志を持った人間だったからなのかもしれない、とも思う。

  • なんとなく観た、けど私は親世代なので
    やるせないと言うか
    本当にこんな親たちが居て、その子達が居るなら悲しすぎる

    ただ心が揺さぶられる!みたいなのは無かった
    もっと真剣に観たら違うのかな

    震災の映像がちょこちょこ入るのも
    なんて言うか…なんか嫌。

    ああ言う親たちは震災に関係なく居ると思うから

  • 園子温監督、またしても。
    愛のむきだし以来だけれども、本作は増大しゆく二次関数のような感覚。
    正直にいって、はじめは騒がしくて(音量の問題ではない)正視することができなかった。

  • 前から気になっていた作品。

    染谷将太、二階堂ふみ大熱演。

    住田がんばれー。

  • 物凄く理不尽にやくざにボッコボコにされながら「俺は負けない。立派な大人になるんだ」って言ってた住田は素直にかっこいいと思った。かっこいいと思わせといて「おまけ人生」では結局何もできなかった、結局そんなにかっこよくも、強くもなかった住田を見てどうしようもない気持ちになった。

    最終的には自首してやりなおそうと、何だか凄くありきたりなエンディングだったりするんだけど、まあこんなもんなのかな。2回観ようとは思わなかったかな。

    二階堂フミは今まで宮崎あおいのそっくりさんとしか思ってなかったけど、この映画での演技凄いなーと思った。他にない独特の地位を確立したんじゃないんだろーか。

    それにしても、茶沢はあの後どうするんだろう。住田が出てくる前に殺されちゃうんじゃないんだろうか。こういう繋がない無駄な伏線とか、震災の小話とか、窪塚とか変に気合い入れたキャストが多くて、フォーカスが散らばるって意味でもうちょっとやりようあったんじゃないのかとは思わされた。

  • 二階堂ふみちゃんが圧巻。ゾンビ覚醒以来、主人公が交代しました。だからこそ茶沢家どうなったんだよ。

    「(どんな悲惨な目に遭っても)自殺はするな」がメッセージなのだろうなということは伝わってきた。それにしても見てて疲れる。暴力とやさしいヤクザ抜きに映画作れないのかなって思っちゃう。

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著者プロフィール

1961年愛知県生まれ。大学中退後に自主制作映画デビュー。『自転車吐息』(90年)はベルリン映画祭に正式招待される。代表作に『冷たい熱帯魚』など。テレ東系列で放映中のドラマ『みんな!エスパーだよ!』も監督。

「2013年 『ナショナリズムの誘惑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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