127時間 [DVD]

監督 : ダニー・ボイル 
出演 : ジェームズ・フランコ  ケイト・マーラ  アンバー・タンブリン  リジー・キャプラン  クレマンス・ポエジー 
  • 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
3.41
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本棚登録 : 681
感想 : 130
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988142886323

感想・レビュー・書評

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  • 北アルプスに単独で出かけたのはどれくらいに前になるだろう。もうずいぶん行ってない気がする。でも北アルプスはぼくたち長野県民にとってはわりと人里に近い山で、感覚的にはすぐ裏山といった雰囲気がある。でもひとたび山の中に入れば四方を山に囲まれる「囲まれ感」がある。どっちに向かっても降りても山、山。このあたりが八ヶ岳のような独立峰とはぜんぜん違うところだ。もし八ヶ岳のような山なら万が一道に迷っても降りていけばかならず人里に出る。だけど北アルプスではそうはいかない。間違った方向に降りればあっという間に迷ってしまう。ケガもぜったいできない。こんなとこでケガしちゃったらやばいよな、というところがいくつもある。ていうかそんなところばっかりだ。もし一人だったら自分自身の力でなんとかするしかない。でも、なんでそんなことをするのか。そんなとこに行くのか。答えはこの映画の冒頭に鮮やかに描かれている。誰にも束縛されない自由。大地を踏みしめ、新しい地平を切り開く。自然はあきれるほど雄大で涙が出るほど美しい。自分は笑っちゃうくらいちっぽけだけど、それでも自分自身の脚でここまで来ることができた。そういう感覚はちょっとだけでも冒険してみたことのある人ならきっとわかると思う。主人公のアーロンみたいに誰もができるわけじゃない。でも彼だけが特別なわけじゃないしきっと彼だってそう思ってないと思う。これは超人の映画ではなく、どこにでもいる普通のアウトドア・ピープルの映画だ。

    ※このお話、映画化される前にヤマケイかなんかの本で読んだ気がする。同じように実話から書籍、映画化された話で「イントゥザワイルド」(原作は「荒野へ」ジョン・クラカワー著)とうのがある。こっちの方がぼくは断然好き。」

  • アーロン役のジェームズ・フランコの演技力が凄い。
    ジェームズ・フランコは映画の最初から最後までずーっと出演していて、出演者はもはやジェームズ・フランコひとりと言っても過言ではないくらいずっとジェームズ・フランコのカットばかり。
    それにしても、腕を切断するシーンのあの迫真の演技は素晴らしいとしか言いようがない。
    失神者続出の理由は、リアルなグロ描写もさることながら、あのジェームズ・フランコの演技が要因になっているのではないかと思った。

    その問題のリアルなグロ描写だが、とにかくグロい。
    グロ耐性がない人にとってはかなりショッキングな映像になると思う。

    しかし、死を目前にした人の精神状態ってこんなふうになっちゃうのか。
    僕がもしあの状況に置かれたらアーロンと同じように途轍もない孤独感にかられるんだろうな。
    でも、あの状況で自慰行為をしようとするほどの性欲があるものなのだろうか。疑問だ。

    死を目前にした人間の心理描写などがとてもうまく出来ていて、いい映画だとは思うけど、グロが苦手な人は観ないほうが賢明かな。

  • 内容はなんとなく知っていたから、いつ挟まるんだろうなと見てたらあっさり窮地に陥った。
    脱出方法があまりにも痛々しいため、画面の前で嗚咽。
    きちんとそこの写真をとったのが印象的。
    成し遂げた後の助けを呼ぶシーンと、見知らぬ人達に水を手渡されるシーンで涙腺が・・・。

    何事の準備を怠ってはいけないことと、生きることの素晴らしさがよく分かる。
    人生ってのは痛いんだよ!

    あと何気にオープニングとかセンスが良さ気なのもグッド

  •  

  • すごい、の一言。いろんな意味で。結末を知らずに、奇跡の映画だと思ってたらまさかの腕切り落としとは。。。オシッコを飲むシーンもそうやけど、腕のシーンも、目を覆ってしまったくらい、リアル!映画館で見なくてよかった。すごい実話です。

  • チャラい映画かと思ったら人生讃歌だった。ゲップに生を感じた。

  • 腕に岩ほ挟まれた男がどうやって脱出するか。評判がよかったので、きっと予想を超えた脱出だと・・・ああ・・・うう・・・見てるだけで悶絶痛いー!

  • 閉鎖された空間での物語というのはすごく退屈なものになりがちだが、やはりそこは疾走感の男・ボイル。音楽も使い放題!既存のCM映像だって差し込んじゃうぜ!

    「127時間」という時間は、主人公が助けられるまでの時間じゃない。大きな野望を抱いていた彼が、男として、子供として、そして人間として、今までの小さな幸福に気付くまでに要した時間のことである。人間、ああまでならなきゃわからないこともあるという、多少教訓くさい作品でもあるが、描き方がスタイリッシュなのでそこまで説教くさくない。
    鳥を使ったクールな時刻の表現方法と、太陽の温もりから思い出した父親の偉大さと優しさを、左足に触れさせることで無意識に忘れまいとすがるラストのアーロンの姿で表現したのはまったく憎いとしか言いようがない。
    最後の最後で説明をするのは、ケツに締まりのないことで知られるボイル監督らしい終りだったけど、観終わったあと、少しだけ家族のことを思い出した。

  • なんでも一人で出来てしまう男だからこそ、招いた悲劇。
    岩に挟まった男の悲劇。

    ダニー・ボイルはやっぱり凄いのだ。
    このシチュエーションは映画作家にとっても片腕をとられたようなもんだ。完全な技量勝負に挑み、そして勝ったダニー・ボイルは凄いというか、カッコイイ!!嫉妬!!

    これ、かなり練られた作品なのです。ポカンと観ていたら伏線――と、いうか作品の醍醐味を見落としてしまいます。
    僕も見落としました。それを指摘された人に、「ふうん」と言ってごまかしましたけど、小さくない感動を覚えました。

  • 結末がこわい。最後のほうは目を閉じてた。

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