その日のまえに (文春文庫) [Kindle]

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  • 『平凡。平和。平穏無事。そんな言葉でまとめられる毎日の、冗談みたいなもろさを、ぷくさんは知っている。だから―ジョギングを始めた。』

    泣けました。
    「その日」について考えさせられた。
    短編なのに少しずつ繋がっていく感じすごい。

  • ふわっとしていた死について考えさせられた。死ぬことは自分のことであれば受け入れられるだろうけど、残された人のことを思うとやりきれない思いを抱いてしまう。今一度生きる意味のあり方について考えてしまった。

  • イノチを主題とした連作短編集。
    いろんな’生きてきた意味’、’死んでゆく意味’があり、終章でそれらがつながる。
    自分自身の、家族の、今を、これからを、そしてこれまでを思い、思い出しながら読了。
    今は光を失ったこの目に皆の笑顔を浮かべつつ。

  • 切ないけど、よかった

  • 自ずと、親の死を考えた。親父が死ぬまでにどうにか立派になりてえ。

  • 自分はどのようにして「その日」を迎えるのだろうか。去る方も辛いが、遺された方も辛い。自分の家族が亡くなった時、耐えられるだろうか。

  • 人の死をテーマにした短編集。読んでて辛いですが、人の死に真正面から向き合った内容で良い本だと思います。

  • あとがきによると、著者が古希の司会をすると約束した恩師を亡くしてしまったことが本書を書くきっかけになったとのことだ。
     本書を読むと自分の身の周りの人たちの『その日』が突然くるかもしれないということに気づく。
     今死んでも後悔はないと思ったことが、幼き頃にあったが(恥ずかしい)本当に死んでたら両親悲しむよなって当時は思い至らず、親にならないと分からないわよと母親からよく言われたがホントそうである。
     順番を守って、健康にそこそこの頃合いにぽっくりと逝くが最高である。

  • 予備知識無しでオーディブルで聴き出した。繋がりの無い短編集と思いきや、後半一気に全ての話が繋がる。子どもがいる親の立場として、身につまされて、波乗り帰りの首都高で涙腺崩壊。そのあとの都内の野暮用移動の間も涙腺緩みっぱなし。良い話。

  • 人目を気にせず机に水溜りを作ってしまった物語

    生きることの難しさと歯痒さと儚さを上手に表していて、短編ごとの繋がりが見えて来た時には鳥肌

    生きるのつらー!と思った時に開くと、少しでも楽しんで行きてみよう。あの懐かしの街に繰り出してみようって思えるお話

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著者プロフィール

重松清
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木三十五賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『流星ワゴン』『疾走』『その日のまえに』『カシオペアの丘で』『とんび』『ステップ』『きみ去りしのち』『峠うどん物語』など多数。

「2023年 『カモナマイハウス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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