嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
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感想・レビュー・書評

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  • kindleのセールで安かったので、購入。

    初読みの作家さん。ロシア語の同時通訳者でもあったそうです。
    (もう亡くなっているそうで)
    今回読むまで、お名前すら知りませんでした。

    この話はエッセイだそうで、本当にあった話。
    プラハでの中学時代の友人に(それぞれ国籍がみんな違う)日本に帰国して大人になってから会いに行く

    戦争やら、年数が経ちすぎているので会えるのかどうか
    読んでいてドキドキします。

    語り口が楽しいので、本当にあっという間。
    しかし、その内容は、戦争や共産主義の話やらで重いものです。
    自分の知らない世界をちょっと覗いたようなお話でした。

  • 細部が大事。もうちょっと歴史を知りたい。

  • Kindleで安かったので買いました。

    自分の中に社会主義・共産主義の素地もないので内容は異文化という感じ。世界史も選択していなかったし。
    真面目に全てを飲み込もうとすると何かが変わってしまいそうです。
    だけどこの内容に触れるのは大事なんだろなと。

    作者が長い時を経て昔の友人に会えたのは奇跡的で感動的でした。
    世界も人もつながっていると感じられる過程も興味深く面白かった。
    一つ目の話が一番好きで、二つ目の話は重いものを残して、最後の話は、世界の平和を願ってしまいました。
    衝撃的な出来事もさらさらと書かれています。

    中の一文で、ロシアの印象が良くなりました。

  • Kindleでサンプル読んで、面白そうとは思ったけどどうしようかなー、と思っていたらセールで230円。
    買ってしまった(笑)。

    著者の方はもう亡くなっているそうで、生前全く存じ上げないのだが、かなり特殊(?)な幼少時代を送られたようだ。
    戦後の日本に生まれ、資本主義社会の下で育った私には想像もつかないような社会主義国家で教育を受け、異なる思想を持つ友人たちと触れ合った子供の頃の話と、成長した今その友人たちを探し歩いて再会した話が主に書かれている。

    異文化に触れる、程度の軽い気持ちで読み始めたが、戦乱によって祖国を追われたり逃げ出したりして異国で暮らしている子供たちの話を読み進めるにつれ「国が平和だと愛国心が芽生えにくいのかもなあ」と思うようになった。
    某隣国の愛国心がすさまじいのもそのせいなのかもなあ、とか。

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著者プロフィール

1950年東京生まれ。作家。在プラハ・ソビエト学校で学ぶ。東京外国語大学卒、東京大学大学院露語露文学専攻修士課程修了。ロシア語会議通訳、ロシア語通訳協会会長として活躍。『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』(角川文庫)ほか著書多数。2006年5月、逝去。

「2016年 『米原万里ベストエッセイII』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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