苦役列車(通常版) [DVD]

監督 : 山下敦弘 
出演 : 森山未來/高良健吾/前田敦子 
  • キングレコード
3.05
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感想 : 101
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988003816346

感想・レビュー・書評

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  • 人間のみじめな部分を淡々と描いたドロドロした映画。
    最後は夢があっていいかも。

    世間の評価が低い映画だけど、脚本も役者もそんなに悪くないと思う。

  • 父が性犯罪者であったため中学卒業後、日雇いとして働いてきた北町貫多は
    読書と酒と風俗、そして家賃の取立てにあう変わらない日々をおくっていた。
    ある日、日雇いにやってきた専門学校生の日下部正二と友達になった貫多は
    正二の助けもあって一目ぼれしていた古書店の桜井康子とも友人になるが…。

    未来に夢を持てない日雇いの若者達の日常が非常にリアルに描かれている。
    労災の受けられない日雇いの仕事や康子との恋愛など、
    前に踏み出そうとしてもそこには障壁が高く聳え立つ。
    結局何も帰られずに年月だけが過ぎていく日々は
    私達の日常そのものだが、それでも最後には希望を持たせてくれる作品。

  • やっと観れた、とても面白かった。
    森山未來の貫多は、西村賢太の貫多そのものでした。すごい役者さん。でも、小説で読むと愛すべきバカは、現実では愛せないだろうと判明してしまったのは、悲しいところ。

    そして原作に忠実ながらもちゃんとオリジナルで、しっかりした作りで、でも原作より原作らしい、と思えるような作品もあるんだなぁと。山下監督の作品をもっと見たい。

    あっちゃんは、無邪気な空気感と、終盤に向けた変化がすてきで、かわいかったー。大好き。

  • 卑屈な映画。とにかく卑屈で救いようのない映画。
    見ていてイライラするし悲しくなるし、
    全く共感できない、私の一番苦手なタイプの映画。

    「中卒、父が性犯罪者」ということに大きなコンプレックスをかかえている主人公。
    それに理由をつけて全てから逃げているように見えてしまって、その弱さを理解してあげられるほど、私は大人じゃないのである!ごめん!

    ■主人公の卑屈さと気持ち悪さは「モテキ!」を彷彿とさせ、
    つくづく森山未來は素晴らしい役者だと思った。
    ■高良健吾はつくづく男前だと思った。森山未來と並んでいて、同じ「男」でもこうも違うかと思った。私が藤井リナを見て「こうも違うか…」とがっかりするように。
    ■マキタスポーツの「スカウトされたことがある」という絶妙なラインの歌のうまさ!

    そしてこの映画の救いようは「あっちゃん」である!
    AKBファンでもなんでもないけど、
    地味だけど純粋で優しくてキラキラしていて、
    この人以外に泰子役はできないと思いました。

    ※ちなみに法政大の学生という設定です。

  • 森山未來の演技は、「森山臭」が過ぎていてあまり好きではなかったが、今回はなかなかどうして、役と同化できて、見ていて不快感は出なかった。昭和な雰囲気がある前田敦子もはまっていた。


    【ストーリー】
    1986年。中学校を卒業して以来、孤独な日々を過ごしていた北町貫多(森山未來)は、19歳の今、日雇い労働で稼いだ金をあっという間に酒と風俗に費やすようなその日暮らしをしていた。

    ある日、職場に専門学校生の日下部正二(高良健吾)が入ってくる。一緒に過ごすうちに、貫多にとって日下部は初めて友達といえるかもしれない存在になる。そんな中、古本屋に立ち寄った貫多は店番をしていた桜井康子(前田敦子)に一目惚れをする。

    日下部の後押しにより貫多はどうにか康子と友達になる。しかし友達という存在に慣れていない不器用で屈折した貫多の態度により、3人の間に亀裂が生じる。

    第144回芥川賞を受賞した西村賢太の同名私小説(新潮文庫刊)を、「マイ・バック・ページ」「天然コケッコー」の山下敦弘監督が映画化。中学卒業以後孤独に過ごしてきた19歳の肉体労働者の、屈折しもがきながら生きる様子を綴る青春ドラマ。

    鬱屈したその日暮しを送る主人公に「モテキ」「セイジ 陸の魚」の森山未來、主人公が初めて友情らしきものを抱く同僚を「軽蔑」「白夜行」の高良健吾、主人公が一目惚れするヒロインを「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」の前田敦子が演じる。脚本は「UNDERWATER LOVE-おんなの河童-」を監督したいまおかしんじ。スチャダラパー のSHINCOによるアップビートな音楽が作品を彩る

  • 実は「苦役列車」だけ未読だったりする。ほかのは全部読んだんだけど、受賞した時に出る文芸春秋を「きことわ」読んだ後紛失してしまって悔しいからまだ買ってないという。
    西村賢太は酷評していたらしいが、それもうなずけるかな。
    どこが悪いとかじゃないんだけどすべてにおいてもう一息足りないっていう感じ。
    でも森山未来の北町貫太はすごく良かった。
    大家に置き土産のところで爆笑した。
    あと「この僕が~」の言い回しが小説読んで想像していた通りでした。
    じゃがいもみたいな元カノと鉢合わせるシーンのすっとぼけぶりがよかったな(元カノの)。

  • 森山未來が臭そうで良かった。あとヒロイン役の前田敦子の役柄に好感を持った。内容も分かりやすい。何度も見返すということはないだろうけど、森山未來の演技に興味があるなら絶対観るべき!

  • 「友ナシ、金ナシ、女ナシ。この愛すべき、ろくでナシ」のキャッチコピー通り、青年期の心情と欲望と倦怠といいかげんさの吐露は、うんうんと頷けることが多い。
    その他大勢の一般庶民は、そこから這い上がるのがこれまた至難の業であるのだが、這い上がっても「そろそろ風俗に行こうかなと思っていた」との西村賢太氏の芥川賞受賞時の発言には拍手を送っておこう。

  • これはひどい。
    だがそれもいい。
    あっちゃん、面白い女優になるかもなと思った。

  • 主人公のひがみかたがものすごくて
    「どこか憎めない」要素はあるような、ないような。

    人によってとらえかたは違うと思う。


    自分がうまくいっていないときに
    対人的に態度が悪くなるのは誰にでもあることだけど、
    これはちょっと行き過ぎな気もする。


    主人公の生い立ちは気の毒だけれども、
    私は見ていて気分が悪くなった。


    “よい話”ではない
    というのが感想。

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