論点思考 内田和成の思考 [Kindle]

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  • 東洋経済新報社
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感想・レビュー・書評

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  • 論点=解くべき問題 これが解れば80点到達 回答まではあと20点
    論点思考 解くべき問題を定義するプロセス 無数の問題から絞り込む
    プロジェクトリーダーは、Data収集・分析は部下にさせても、
    「論点」の設定は自ら行う=トップの責任 全能力をかけて
    「仮説思考」→「論点思考」

  • 黄色のハイライト | 位置: 202
    経営における最も重大なあやまちは、間違った答えを出すことではなく、間違った問いに答えることだ」 The most serious mistakes are not being made as a result of wrong answers. The truly dangerous thing is asking the wrong questions. (Men, Ideas and Politics)    「分析の技術的な完全さを求めるのではなく、意見の対立や判断に関わる問題を明確にすることが重要である。正しい答えではなく、正しい問いが必要で


    黄色のハイライト | 位置: 209
    問題設定→解決策の立案・提示→実行→問題解決


    黄色のハイライト | 位置: 340
    論点思考とは、「自分が解くべき問題」を定義するプロセスである。論点の中でも最上位の概念として大論点と呼ぶ。「大論点」とは、自分の仕事で成し遂げるべき最終的なゴールである。


    黄色のハイライト | 位置: 385
    これは割れ窓理論に基づくものとされる。建物の窓が壊れているのを放置すると、それが関心の低さを示すサインとなり、犯罪を起こしやすい環境をつくりだし、ゴミのポイ捨て、万引きなどの軽犯罪が起きる。  そうなると、住民のモラルが低下して、地域の振興、安全確保に協力しなくなるため、それがさらに環境を悪化させ、凶悪犯罪を含めた犯罪が多発するようになる。  


    黄色のハイライト | 位置: 450
    最優先で解決すべき問題=論点を設定することだ。「これこそが論点だ」と誰かが教えてくれるわけではない。どれが論点なのかと自分で考え、それが本当に一番の問題なのか、他にもっと重要な問題はないかと判断しなければならない。


    黄色のハイライト | 位置: 458
    論点候補を拾いだす(→第2章)   論点を絞り込む(→第3章)   論点を確定する(→第4章)   全体像で確認する(→第4章)


    黄色のハイライト | 位置: 697
    論点は人によって異なる   環境とともに変化する   論点は進化する


    黄色のハイライト | 位置: 892
    論点らしきものが目の前に現れたとき、私は次の三つのポイントで問題を検討する。   解決できるか、できないか。   解決できるとして実行可能(容易)か。   解決したらどれだけの効果があるか。


    黄色のハイライト | 位置: 1,001
    筋の善し悪しの一つの基準は、オプションの数が多いか少ないか、あるいはそのオプションを選択した場合の成功可能性やリターンが大きいかどうかである。


    黄色のハイライト | 位置: 1,018
    筋の善し悪しを見極める判断基準は、「その問題が解決したときに、事業は本当によくなるか、会社にとってどれくらいのインパクトがあるか」を想定する。そういう視点で考えてみると、実は「問題だ、問題だ」と騒いでいても、解決後のインパクトがなく実は大した論点ではないとわかることも多い。


    黄色のハイライト | 位置: 1,113
    論点を設定していく過程で、相手の考え方、問題とされる事柄の状況などに基づいて、これが論点ではないかという仮説を立てる方法には次の三つがある。いずれもプロービングを活用する。   質問して相手の話を聞く   仮説をぶつけて反応を見る   現場を見る


    黄色のハイライト | 位置: 1,124
    大切なのは、与えられた問題点(仮の論点)を鵜呑みにせず、「本当の論点はなにか」と考える態度だろう。


    黄色のハイライト | 位置: 1,219
    一次情報をつかまえるので


    黄色のハイライト | 位置: 1,222
    現場に出るメリットは肌感覚が得られることだ。


    黄色のハイライト | 位置: 1,264
    例えば「部内を活性化する」という同じ目的をもつ二人の部長がいたとしよう。一人の部長は、自分の出世など関係なく、純粋に会社をよくしようという気持ちから部署の活性化を望んでいる。その場合の論点は「組織の活性化」であり、目的と同じである。もう一人の部長は出世して役員になりたいという動機から、部内を活性化して成績アップを図りたいと考えている。この場合の論点は自分の部署の成績を上げることであり、さらにいってしまえば自分の出世が論点だ。たとえ、自分がこの部長の部下だったとしてもこんな部長のために働く気はもちにくいが、それを理解することが大事であるという点を理解してほしい。


    黄色のハイライト | 位置: 1,279
    仕事でもプライベート同様に直観を大切にしたほうがいいということだ。仕事は論理的に考えなくてはならないと思い込んでいるビジネスパーソンは多い。だが、直観を重視し、後からそれを論理的に説明するように考えたり、あるいはどうやったら検証できるかを考えるということがあっていい。


    黄色のハイライト | 位置: 1,444
    上司から新規顧客開拓を考えるよう命令されたとする。そのとき普通は、新規顧客開拓を構成する下位の論点x、y、zを考えてしまう。ところができるビジネスパーソンは、そのとき、なぜ新規顧客開拓を行なう必要があるのかという上位概念の論点を考える。


    黄色のハイライト | 位置: 1,674
    相手が語る悩みや問題点をそのまま鵜呑みにして論点としないことだ。というのも、彼らが現象を間違って解釈している可能性も


    黄色のハイライト | 位置: 1,796
    問題意識をもつ、というのは、「論点思考力」を鍛える第一歩といってもいいだろう。この姿勢をもつだけで、ビジネスパーソンとしての成長は加速し、論点思考がおおいに鍛えられるはずである。

著者プロフィール

早稲田大学名誉教授。東京大学工学部卒業後、日本航空入社。在職中に慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了(MBA)。その後、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)入社。同社のパートナー、シニア・ヴァイス・プレジデントを経て、2000 年から2004年までBCG日本代表を務める。
この間ハイテク、情報通信サービス、自動車業界を中心にマーケティング戦略、新規事業戦略、グローバル戦略の策定、実行支援を数多く経験。2006年度には「世界の有力コンサルタント、トップ25人」に選出。
2006年、早稲田大学教授に就任。早稲田大学ビジネススクールでは競争戦略やリーダーシップを教えるかたわら、エグゼクティブプログラムに力を入れる。早稲田会議創設。早稲田大学ビジネススクールと日本経済新聞のコラボレーション企画『MBAエッセンシャルズ』創設。
著書に『仮説思考』『論点思考』『右脳思考』『イノベーションの競争戦略』(以上、東洋経済新報社)、『異業種競争戦略』『ゲームチェンジャーの競争戦略』『リーダーの戦い方』(日本経済新聞出版)、『意思決定入門』(日経BP)など多数。

「2023年 『アウトプット思考』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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