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作品紹介・あらすじ
異星人の宇宙船が地球の主要都市上空に停滞してから五十年。その間、異星人は人類にその姿を見せることなく、見事に地球管理を行なった。だが、多くの謎があった。宇宙人の真の目的は? 人類の未来は?――巨匠が異星人とのファースト・コンタクトによって新たな道を歩みはじめる人類の姿を描きあげた傑作!
感想・レビュー・書評
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映画「インデペンデス・デー」を彷彿とさせるオーバーロードの登場。他の星系から来たオーバーロードはOver Lordのことで、神を越えた存在を示す。人類はオーバーロードに友好的に支配され、ユートピアを築く。そして、人類は幼年期を終えて次のステージに進む。次への移行期間は80年ほど。生物の進化としては極端に短いが、個々の人類の寿命を考えると、世代交代がおこるほどの長期間である。私は劇的な変化に人類が遭遇したと考えた。とても壮大な物語で、次に進むためのきっかけや、その後の人類の姿がたっぷりと描かれる。将来の事件を予言されたようで、なにやら恐怖まで感じる。
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初めてのSF。100分de名著での解説を観ていなかったら、かなり理解が難しかったのでは、と思う。でも人類があらゆる芸術や思想の中で描いてきた共通の概念は、過去の記憶ではなく未来の記憶であるという一つの考え方には、とても興味を覚えた。
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読み終わるとタイトルの意味がよくわかります。
ホラー小説じゃないのに、未知の世界への畏怖の思いでちょっとした恐怖感。
古い作品とは思えない。今、読んでも十分楽しめます。さすが名作! -
後半すごい。ググると某巨大兵器アニメが一緒に出てくる理由がわかった笑。まさかこう展開していとは!想像を遥かに超え行く広大さにめちゃくちゃ興奮したー!
クラーク最高傑作と謳われている理由にも納得。一つの到達点と言えるくらい凄い。章の序盤は毎度読み進め辛いが後半は毎回めちゃくちゃ面白くなる。序盤を読むからこそ後で活きてくると思えば全然いける。
幸福とは物質的豊かさか欲求の充実か自意識の満足か、そういう問いを含んだ人間哲学を希望を込めてSFエンタテインメントにして提示したところが本当に凄い。感動した。
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1953年に発表された作品。
「異星人の宇宙船が地球の主要都市上空に停滞してから五十年。その間、異星人は人類にその姿を見せることなく、見事に地球管理を行なった。だが、多くの謎があった。宇宙人の真の目的は? 人類の未来は?――巨匠が異星人とのファースト・コンタクトによって新たな道を歩みはじめる人類の姿を描きあげた傑作!」
「仮に、人類が考えもしなかったテクノロジーを持つ宇宙人が、地球に来たとする。逆から考えると、地球に来られたというだけで、優れたテクノロジーをもっているはずで、人類から見ると「神」のような超越した存在に見えるかもしれない。その「神」は人類を次のステップに導いてくれるかも・・??1953年に発表された本作は、SFを単なるホラ話から純文学、哲学、詩、もしくはそれ以上の存在に引き上げたとも言える作品で、SF古典の名作中の名作。」
(『SFはこれを読め!』谷岡一郎著 の紹介より) -
中盤くらいまで淡々と進んでいくが最後の盛り上がりと壮大なラスト。多くのストーリーの元ネタになっているらしいのも納得
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中学生の頃に読んだSF名作の再読。
正直、忘れていたエピソードが多数で驚く。30年前に読んだ本ってそんなもんかな。
古典SFも面白いよ。名作ばかり。未読の方は読むべし。 -
SFの金字塔であるということが実感できた。人類の進化の先に何があるのか?異種族が宇宙から来た時にどのような形態をしているのか?その主従関係はどのようになるのだろうか?思考の幅が広がる物語だと思う。
半分くらい読み進めてもなかなか面白くならないなーと思っていたが、最後のまとめ方で全部許した。 -
宇宙人がやってきた、でも別に植民地にして搾取してくるでもなく。彼らの狙いは?的な話。要所要所で面白いシーンは少しはあるのだが、とにかく登場人物が無駄に多く頻繁に切り替わるので名前を全然覚えられない。2/3くらいカットしてもよかったのではないかと思う。この手のは真相解明に至る瞬間が一番面白いのだけど、そこに至るまでの不要な描写が多すぎて疲れてしまった。
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※2018.9.24購入@kindle版
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SFというよりかは哲学的、文学的な物語。好き嫌いを選ぶ本じゃないかな。
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世界の大都市に突如現れた巨大な宇宙船。
オーバーロードと呼ばれる異星人は、高度な技術で人類に平和と利便をもたらした。
その後、とても興味深く物語を楽しんでいたが、読み進めるうちに衝撃の事実が。
ある章で、不思議な出来事が起こりはじめるのだが。
実は、オーバーロード以上の何かが存在し、オーバーロードを動かしていた。
オーバーロードにはない、人類が持つ潜在能力?
人類が向かった先に何があるのか。
結末は自分にとって、とても難しかった。
解釈の仕方は様々あるのではないでしょうか。
人類にとってのユートピアとは一体どのようなものなのか?と考えてしまった。
そしてオーバーロードの優しさ、切なさを感じた。
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読了。
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宇宙進出に向けて開発が進められていた地球に、突如として空を覆い尽くさんばかりの宇宙船が現れる。異星人の管理下に置かれた地球でこれまで人類が抱えていたあらゆる問題は解消された。オーバーロードと呼ばれる異星人たちの目的は分からぬまま地球の文明は過去にない高水準で安定し、時は過ぎていく……。
読み応えがあり、ぐいぐい引き込まれる壮大なSF。ラストでタイトルの意味するものが分かった瞬間の感覚はしばらく忘れられないと思う。 -
人類が月に到達するより前、宇宙より突然現れたオーバーロードによって、人類の進化は絶たれました。戦争のないユートピアは、地球と人類に何をもたらすのでしょうか。改めて宇宙の大きさを考えさせられた作品です。
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傑作古典SF。いろんな方面に影響与えてると思います。
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今まで手を出してこなかったSF小説の読み始めに購入。古典的作品だけあり、壮大な内容で面白かった。いつか読み返したい。
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短編「守護天使」が原型となった長編。「守護天使」では明かされなかった「オーバーロード」は最初の到来から50年を経て地球人にその姿を現している。巨大な翼竜か? しかし地球人はいとも自然にそれを受け入れている。大宇宙の均衡のために飼いならされた?地球人。つらい肉体労働からは開放されたが、進歩は無くなった。しかし変革の時はやってきて、子供たちは超感覚ともいうべき感覚を身につけ宇宙へと連れ去られ?旅立って?しまう。”オーバーロード”たちさえも、さらにその上に君臨するもの"オーバーマインド”のしもべだったのだ。かくして地球は終わりを迎えた。
100分de名著の解説を読んだら、オーバーロードは悪魔の姿だというのだ。翼、角、矢印の形の尾。「守護天使」が実は悪魔の姿、という皮肉。
1953年発表
1979.4.30発行 2019.7.15第41刷 -
群像劇的なSF。様々な時代、場面の中で繰り広げられる探り合い(?)。
夢中で読めた。どの展開も人間味があってよかった。 -
感想を一言で表すのが難しい。
一つの種族の終わりと始まりの物語の様に思えた。
また昨今のウィルスの話と重なる部分もあり重たく感じる読み味だった。
SFは好んで読むのですが、頭の中での想像が追いつかなかったのは、この作品が初めて。
また忘れた頃にもう一度読んでみたい。 -
SFチャレンジ3作目。
どういう感想を抱けばいいのかはわからないが、洗練された作品を読みきった満足感。
ページをめくる手が止まらなくなったことが何度も。
現代社会にも通じるハッとさせられる一節があった。
芸術にかける人間の活動は、果たして無意味なのか? -
Eテレ100分 de 名著で注目!
巨匠が異星人とのファースト・コンタクトによって新たな道を歩みはじめる人類の姿を描きあげた一冊。