幼年期の終り [Kindle]

  • 早川書房
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感想・レビュー・書評

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  • 映画「インデペンデス・デー」を彷彿とさせるオーバーロードの登場。他の星系から来たオーバーロードはOver Lordのことで、神を越えた存在を示す。人類はオーバーロードに友好的に支配され、ユートピアを築く。そして、人類は幼年期を終えて次のステージに進む。次への移行期間は80年ほど。生物の進化としては極端に短いが、個々の人類の寿命を考えると、世代交代がおこるほどの長期間である。私は劇的な変化に人類が遭遇したと考えた。とても壮大な物語で、次に進むためのきっかけや、その後の人類の姿がたっぷりと描かれる。将来の事件を予言されたようで、なにやら恐怖まで感じる。

  • 読み終わるとタイトルの意味がよくわかります。
    ホラー小説じゃないのに、未知の世界への畏怖の思いでちょっとした恐怖感。
    古い作品とは思えない。今、読んでも十分楽しめます。さすが名作!

  • 中学生の頃に読んだSF名作の再読。
    正直、忘れていたエピソードが多数で驚く。30年前に読んだ本ってそんなもんかな。
    古典SFも面白いよ。名作ばかり。未読の方は読むべし。

  • SFの金字塔であるということが実感できた。人類の進化の先に何があるのか?異種族が宇宙から来た時にどのような形態をしているのか?その主従関係はどのようになるのだろうか?思考の幅が広がる物語だと思う。
    半分くらい読み進めてもなかなか面白くならないなーと思っていたが、最後のまとめ方で全部許した。

  • 宇宙進出に向けて開発が進められていた地球に、突如として空を覆い尽くさんばかりの宇宙船が現れる。異星人の管理下に置かれた地球でこれまで人類が抱えていたあらゆる問題は解消された。オーバーロードと呼ばれる異星人たちの目的は分からぬまま地球の文明は過去にない高水準で安定し、時は過ぎていく……。
    読み応えがあり、ぐいぐい引き込まれる壮大なSF。ラストでタイトルの意味するものが分かった瞬間の感覚はしばらく忘れられないと思う。

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  • 傑作古典SF。いろんな方面に影響与えてると思います。

  • 今まで手を出してこなかったSF小説の読み始めに購入。古典的作品だけあり、壮大な内容で面白かった。いつか読み返したい。

  • 『三体』読んでから、たまにSFを読もうという気になる。
    これは、すごい。名作と呼ばれるのがわかる。この題名の意味が後半でようやくわかった衝撃…。
    この読後感、人に依るのかな。わたしはすごくよかった。ああでもネタバレになるから言えない。ネタバレみないで素で読んでほしい。三体より読みやすいから。
    言ってる意味わかんないかもしれないけど、部分的にピンと来てもらえればという感想を書いてみる。
    これって、阿弥陀さまの救いに全力で背を向ける自分っていうのをリアルに感じられる話だと思う。旧人類の運命と、「あるもの」に統一されていく超人類。超人類が生まれるところの描写に、どうしても自分の理解でしかわからない自分とそれを超える存在との対峙を思った。わたしたち人類が充ち足りた世界。そこでも満足できない人類。深い深いところでつながるということ。
    古来から恐れていた姿を「未来の記憶」とするところや、オーバーロードという存在が聖道門の菩薩に見えたりとか、単純にSFとして楽しもうと思っていたんだけど、そうじゃない読み方も流れ込んできてしまってとにかく脳内が忙しいストーリー展開。
    これは物語だ。でも実際の人類について書かれているが故にその立場になった自分をどうしても考える。お前はどうだに聞こえるんだよなあ。
    一気読みしたかったけど、我慢して通勤電車で読み切った。

  • 群像劇的なSF。様々な時代、場面の中で繰り広げられる探り合い(?)。
    夢中で読めた。どの展開も人間味があってよかった。

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