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- / ISBN・EAN: 4988126209124
感想・レビュー・書評
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実話がベースの物語とのこと。
アメリカ社会の移り変わり、特に黒人差別問題・公民権運動に歴代の大統領がどのように対峙したのか、日本にいるとあまり馴染みがない問題を知ることができる映画でした。
フォレスト・ウィテカーは名優として名高いですが、個人的には今まで観た作品ではそれほどパッとしない評価でした。ですが、本作では彼こそがこの役をやるべきだと納得させられるほどの説得力でした。
アイゼンハワー、ケネディ、ジョンソン、ニクソン、フォード、カーター、レーガンと7人の大統領に仕えた黒人執事がいたこと、その息子はそういう父に反発し、黒人公民権運動に身を投じていたこと、その立場ゆえの二人の対立と最期の和解という社会史と家族の物語、その長い時間の中での変化をとてもうまく見せてくれますので、お薦めします。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アメリカ黒人の闘いの歴史が分かる素晴らしい作品。どれだけ虐げられてきて、オバマ大統領の当選がどれだけすごいことなのか。Yes,we can.の言葉にどれだけの重みがあり、黒人が勇気づけられただろうことを感じた。
今も尚、根深く残る人種差別問題。肌の色や人種関わらず、人と人として認め合う世界に。 -
事実を元に作られた話で、歴代大統領の側で人生を全うした人物の物語。
黒人差別について日本人の思う差別とはかなり想像の域を画しているとは思っていましたが、そう覚悟して観ても想像の上を行きます。
タイガーウッズがマスターズを勝った時、白いつなぎを着た黒人が涙を流しながらアテストの会場まで列をつないだというエピソードがありましたが、黒人が普通の人間でいられるまでに、ほんとに色んな場所、色んな時代、色んな人々が闘って勝ち取ったのだなということがよくわかります。
素晴らしい作品だと思います。
ぜひ一度。 -
【MEMO】
*「闇は闇を追い払えない
闇を払えるのは “光” だけだ」
冒頭で引用されるキング牧師の言葉が 心に重く響く -
黒人差別が残る中で、アメリカ大統領の執事に上り詰める。長男が公民権運動に傾倒して困らせる中で、葛藤を持ちつつ主人に忠実に執事を務めるが…
最後に誕生した米国史上初の大統領に会うところで終わるが、その大統領が8年後の評価として、一発屋で終わったのは悲しい。
彼の主要支持層の都市部の黒人層からそっぽ向かれて、共和党に席を譲る結果になったのは、歴史の重さを感じる。 -
主役の俳優さんが適役で良かった。
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いい映画だった。
アメリカの歴史をざっとおさらい出来た。
黒人差別がごく最近まで普通に行われていたことを恥かしながら知らなかった。 -
この辺の変革運動は、昔少し勉強していて、流れをさーっと歴代の大統領側から観れたのはよかった。
これだけの差別を受けて
暴力で返さず受け入れた黒人はやはりすごいです。
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別の方向から見る。
それだけのことが人間にはなかなかできない。
差別、嫌悪とはなんだろう。
今正しいことが100年後には間違っているかもしれない。
その激流を経験した人が黒人大統領の誕生に感じたものを
私は100分の1も推し量れてい無いだろうけれど
自分の感覚を信じようと思った。
執事とは気高いというキング牧師の言葉。
従属的といわれるが、真摯に仕えることで
従来の黒人のイメージを打ち破った。
彼らは戦士なのだ。
そんな戦いもあったんだと
しみじみする